スイスの食生活~朝ごはん~
こんにちは、はちです。
スイス農業研修での食生活について書いていきます。
まずは朝ごはん編から!
私の配属先の朝ごはんは
パンにバターとジャムを塗ったもの+飲み物(コーヒーや牛乳)でした。
牛乳は隣の家(といっても500m以上は離れている)が酪農家だったので、そこから牛乳を買っていました。
パンは自家製かスーパーなどで買ってきたもので割合としては半分半分でした。パンは食パンではなくハード系のパン(ハイジが食べてるようなやつ)です。
自家製のものは週に一回パンを焼く日があって、その日にたくさん焼いておき冷凍しておくという形でした。地下に食糧庫があったのですが、小麦粉も全粒粉~一般的な白い強力粉までいろんな種類が置いてあり、Chefinの気分によっていろんなパンを一緒に作りました。
ジャムはほとんどが自家製のものでした。種類も多く、イチゴ·サクランボ·ブルーベリー·ラズベリー·ルバーブ·何かの花のシロップ·ブラックベリーなどなど。スイスではジャムを手作りするのが一般的なのか、ジャム用の砂糖が売っていて、砂糖にペクチンとクエン酸が混ぜてあるので、ペクチン含量が少なくてとろみがつきにくい果物でも、ちょうどよい硬さのジャムが短時間でできます。果物とジャム用砂糖のみを使って作るので簡単にでき、果物の旬の時期に大量に作り、食糧庫に保存していました。
私もいろんなジャムを作りましたが、一番の思い出はChefinとChefinのお母さんと3人でイチゴ狩りに行き、大量のイチゴをジャムにしたことです。その場で食べる日本のような観光農園でのイチゴ狩りではなく、広大な畑で露地栽培されているイチゴをどんどん収穫していって買って帰るというスタイルです。私たちのようにジャムを作るためにたくさんの奥様たちが畑に来ていました。まさに、狩りです。
そんなジャムを塗って食べるパンは格別です!
「バターとジャムを塗る」と言いますが、私がみてきた限りスイスの人たちは「バターとジャムを乗せる」といった方が正しいような気がします。パンにたーっぷりのせたバターとジャム。美味しいに決まってますよね。
農場では日曜日はお休みの日なので、日曜日は動物たちの世話をしたあとにブランチをするのが習慣でした。
スイスでは「Zopf(ツォップフ)」と呼ばれるパンを日曜日に食べるのが伝統的です。
Zopfは日本語で言えば編みパンというところでしょうか。二本の生地を編んで焼いたパンです。土曜日にZopfを焼くのが私の仕事でした。いつものパンは油と水を使っていましたが、Zopfではバターと牛乳や生クリームを使うので、やわらかく少し甘いパンになります。私はこのZopfが大好きでした!
ブランチではZopfとともにお馴染みのジャムはもちろん、ハムやサラミ、ピクルスなどを乗せて食べたり、蜂蜜を塗って食べたりしました。
平日は仕事や子どもたちの学校があるので慌ただしく済ます朝食ですが、日曜日はもう朝の仕事は終わっているので家族みんなでゆっくりと食べます。春から夏は庭で食べたり、たまにChefinのお父さんお母さんが来たりして賑やかに過ごすこともありとても楽しい時間でした。