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【徹底解説】はじめてのはちの巣座 ~予約から劇場を出るまで~


はじめに

どうも。卒業公演『夢中』で脚本を書き下ろしました北條です。
一人でも多くの人に公演を観てもらいたい!その思いで日々過ごしております。今回は、観劇に対する心理的な障壁を少しでも取り除くべく、観劇の一部始終を詳細に解説していこうと思います!
予約ってどうすんの?劇見てる時って大声で笑っていいの?カーテンコールって何なん?カンパって何なん?…そういった疑問を一つずつ解消していくことで、今まで演劇を観たことがなかった方も、気軽に劇場に足を運んでいただけるんじゃないかなと思います。

はい、この企画実は、元々YouTubeの動画として配信する予定だったのですが、撮影日に私が熱を出しまして…動画にするのは諦めて、noteでお送りします!文字で書いてる分、ゆっくり見ていただけるんじゃないかなと思います。
ではでは、早速行きましょう!


〈観劇前〉 ~情報収集から家を出るまで~


公演の基本情報を知ろう

はい、まず観劇に行く前に、その公演の情報を集めときましょう。
何時からあるのか?どこであるのか?…そういう簡単な情報です。

これは、その劇団がやっているSNSやホームページを観るのが一番いいです。はちの巣座の今回の卒業公演やったら、XもしくはInstagramを見たら、そこに公演のチラシの画像が載ってます。それ見たら、大概のことは分かるようになっています。

たとえば、今回の『夢中』のチラシやとこんな感じです!

・題名
・作者と演出者
・あらすじ
・キャスト一覧
・スタッフ一覧
・日時
・場所
・料金

チラシには上記の内容が記載されています。これを見ただけでも、十分観劇は可能です。
あ、この企画を前にInstagramで質問を集めていたんですが、基本情報について、こんな質問が。

出ません。出てほしいですけど、食われます。
カンパやけどありがとう!来て!

あ、そう、だけど、みんなが気になることで、一個載ってへんことがありますね。そう、上演時間です。演劇はナマモノなので、直前になってみないと上演時間が分からないことが多いんです。なので、公演が近づいてきて、上演時間が固まり次第、SNSで告知をします。今回の『夢中』もまだ上演時間は確定していないんです。ホンマごめん…。現時点では、休憩込みの150分を予定しています。確定したらすぐに知らせるから!待っててください。「思ってたより長かったから予約キャンセルしたい!」という方への対応も可能なので、とりあえず予約しとこうってのも全然アリです。予約の仕方は後ほど!

詳しい情報を知って公演をより楽しもう!

チラシを見ただけで大まかな情報は分かりますが、劇団のSNSでもっと詳しい情報を仕入れておくと、さらに公演を楽しめるかもしれません。はちの巣座では、部員が卒業公演への意気込み、稽古場の雰囲気、演劇との関係などを語りつくしたインタビューを実施していて、このnoteに投稿しています。演劇のことだけじゃなくて、学生生活のことにも話題が及んでいたりします。同じ大学生なので、親近感が沸くかもしれません。で、劇場でのパフォーマンスとのギャップを楽しむ、みたいなのもええかも分かりません。
さらに、XやInstagramには、毎回の稽古の様子が投稿されています。
特にInstagramには、「稽古場ダイジェスト」っていう結構ばえてるリール動画も上がってるんです。その中でなんと実際の台詞を公開してたりするんです。シンプルにネタバレです。でもやっぱり色んな人に来てほしいから、出し惜しみせずに、ええシーンを見てほしいんですよね~。
YouTubeにも、演出・脚本が卒業公演について語っている動画が上がってますので、そちらもぜひ!

Instagram、こんな感じで力入れてます。
(radikoで桑田佳祐のやさしい夜遊び聴いてて草)

↑稽古場ダイジェスト最終回

行くと決めたら予約しよう!

色々見て、ちょっと行ってみよかなと思ったら、予約をしましょう。予約方法は劇団によって若干異なりますが、はちの巣座はGoogleフォームを使用しています。

はちの巣座40期卒業公演『夢中』予約フォーム

これです。ここに、予約者の名前、人数(1名義で複数の予約ができるので、友達と来るときは、誰かが代表して予約するのもアリです)、電話番号、メアドを入力して送信するだけで、予約完了です。予約したら、確認メールが届きます。料金の支払いは当日、受付にて、現金で行うので、予約時点では何もすることはありません。料金やカンパについては後ほど!

うん、だから、チケット買う訳やないからさ、転売とかないねん。


〈公演当日〉 ~身支度からお家に帰るまで~


何着る?何持ってく?差し入れは必要?

演劇とかコンサートって、何かドレスコード的なのあるんじゃないかなと思ってる方、多いと思うんですが、我々がやっている小劇場の演劇には、そんなのはないです。私自身、東宝ミュージカルや宝塚を観に行くときは、かなり綺麗目な服で行きますが、それも、規則だからではなくて、非日常の憧れの世界に行くからお洒落をしていこうっていう趣旨です。一方、小劇場の演劇には、全然ジャージでもいいです笑。


帽子は、周りの人の視界の妨げになるようなものは不可です。つばがデカいものとか。でもニット帽やアルミホイルは頭に密着しているので、大丈夫なのではないかと思います。遠慮なく5G対策してください。

持ち物は、料金さえあれば何もいりません。ただ、今回の劇場「シアター300」は冷暖房がないですから、脱ぎ着しやすいパーカーや、ひざ掛け等、持っていると快適に観劇できるかと思います。
持ち物について何か質問ある?

遠足ちゃうねん。

あ、そう、差し入れについて。いや自分で言うの図々しいねんけど、気になってる人もいるやろうから…。
基本ね、買っていかないベースで考えてもらって大丈夫です。全く必須ではないです。知り合いや家族が出ていて、観劇自体に加えて何か思いを届けたい!と言う時には、是非差し入れやお手紙を!
差し入れは、劇場には冷蔵庫がなく、受付や楽屋で保管するので、ナマモノは避けた方がいいです。焼き菓子が一番保管しやすいかなと思います。
個人宛の場合、その旨を袋に記載するか、受付で言っていただければと思います。全員宛の場合、そのままお渡しください。今回の座組は、16名です。

そう思う。あと、差し入れにそれはちょっと匂いがキツイ…


いざ、劇場へ!

さあ、シアター300へ向かいましょう。
アクセスはチラシに記載している通りです。鶴甲第一キャンパスの一番上の突き当りにあります。階段が多くて大変ですが、どうか帰らないでください…泣 (緑ルート)
階段がキツイ場合、右手にグラウンドのあるだらだら坂を上り、突き当たったところで左に進むという経路もあります。(青ルート)

受付をして、客席へ

シアター300

これがシアター300。開演の30分前に開場します。
まず、入口入ってすぐの受付にお越しください。予約したお名前を言っていただけると、担当者がチェックします。そして料金500円を現金で払っていただきます。差し入れを持ってきていただいている場合は、このタイミングで受付の者にお渡しください!

受付が終わったら、客席へ!階段を上ると、そこは劇場...!ステージには、舞台セットがデーンと置いてあります。
客席はステージの近くから後ろまで、広く置かれています。全席自由で、来られた方から自分の好きなところに座っていきます。個人的に、シアター300だと基本どこでも見やすい・聞きやすいかなと思います。劇世界にどっぷり没入したい方は、前の方の席をオススメします。

過去公演の座席。配置や形態は公演によって異なる。(前の方が座布団席になるとかあるかも)

時々小劇場に行ったら、自由席のはずなのに「奥から詰めて座って下さい」とか言われて、早く行った人が奥の端に行かされるみたいなことあるんですよ。それ自由席とちゃうやんけ~。ウチはそんなことしないからね!!

客席で観劇体制に入りましょう!

遅くとも、開演の数分前までには入場して席に着くのが良いでしょう!
客席に着いたら、鞄を降ろすなどして落ち着きましょう。
パンフレットが置いてあるので、それをご覧になりながら、開演の時をお待ちください。パンフレットには、あらすじや、演出からの挨拶などが記載される予定です。
開場時間中は、周りの人の迷惑にならなければ、お喋りオッケーです。
写真撮影については、現地でスタッフがアナウンスいたしますので、それに従ってください。上演中の撮影・録音は一切禁止ですが、上演前の舞台セットなどは、撮影OKになる場合があります。その辺りについてはまた部内で詰めていくので、現地でのアナウンスをしっかり聞いてくださいね~!
また、開場時間のうちに、トイレに行っておきましょう。
第1幕と第2幕の間の休憩時間にトイレに行くことが出来ますが、上演中は基本、自由に立ち座りされては困ります!!笑
もちろん、体調不良の際は絶対に我慢せず、スタッフにお伝えください。健康第一。緊急時は劇を一旦止めてもいいんですから。スタッフは開場中、客席内でお客様を案内し、「前説」と呼ばれるアナウンス(ケータイの電源切ってねとか言うやつ)が終わると、上演中は階段近くの椅子に座っています。
開演時間が近づくと、先述の「前説」があります。「上演中は私語やめてね」とか「音の鳴る機器は電源を切ってね」とか、そういった内容の注意がなされると思いますので、お聞きいただければと思います。


いよいよ、開演!上演中の注意事項とは?

上演中は、劇を思う存分お楽しみください。
ただし、他のお客様の迷惑になる行為は絶対に禁止です。
特に気をつけていただきたいのは、私語とスマホです。
どんなに小さい声でも、反響して観劇の妨げとなります。絶対におやめください。近頃もニュースで「小さい声ならOK派」みたいな文言が見られましたが、「派」とかないです。絶対ダメです。
スマホについても、電源からお切りいただき、上演中は一切触らないでください。(1幕と2幕の間の休憩時間中は起動していただいて大丈夫です!)
スマホからの情報を絶ち、日常の喧騒を離れて、2時間どっぷり劇世界に浸かって、色々なことを考える…そんな時間にしていただきたいです。
上演中、観劇の妨げとなるような行為がありましたら、スタッフから注意をさせていただきます。

スタッフから注意します。刑事事件は起こさないでください。なぜなら山の上過ぎて警察が来れないからです。

観劇を妨げるような私語は厳禁ですが、演技を受けての笑い声や拍手、手拍子などは大歓迎です!お客様の反応があると、演者もノッてきます。演者の演技や他のお客様の観劇に支障のない範囲で、思う存分反応してもらえたらと思います!

横綱負けた?全然大丈夫じゃないですやめてください。
やめてください。
ミュージカルでも、演者や指揮者の要求がない限り、何もしないのが吉。ちなみに『夢中』はミュージカルではないです。


劇が終わった!カーテンコールから退出まで・カンパについて

劇本編が終わると、カーテンコールというのがあります。演者が舞台に並んでお辞儀をする。お客様に「見てくださってありがとうございました」の意を伝える時間です。劇に対する気持ちを拍手に乗せて、演者に届けてくださったらと思います。
基本的に、学生劇団のカーテンコールは1回ですが、プロの劇や、特にミュージカルでは何回も何回もカーテンコールが続くことがあります。お客様が拍手をやめない限り、袖に引っ込んだ演者が出て来るというシステムです。ミュージカルではよくスタンディングオベーションが見られますが、学生劇団や小劇場の演劇ではあまり目にしません。別に決まりという訳ではないですが。

初めてで勝手がわからないという方は、基本的に、周りのお客様に合わせて拍手を送っていただければ大丈夫です。カーテンコールになると、上演中の緊張もほどけて、演者も役からその人本人の人格に戻りますから、「客席に誰々がいる!」などということが認識できるようになります。他のお客様の迷惑にならない範囲でしたら、軽く手を振るなどはしていただいても大丈夫です。

上演時間が300分になっていいなら。
あなたが恋をしているのは演者ではなく、演者が演じた人間です。だからもう一生会えません残念無理です。一期一会の出会いと思って、心の中で思い続けてください。
もし演者のファンになった場合は、また観劇に来ていただき、拍手やカンパ等で正しく応援してください。

さて、カーテンコールが終わると、「後説」があります。
「以上で『夢中』〇時公演を終了します。皆さま、お気を付けてお帰りくださいませ」的な簡単なアナウンスです。
それが終わると、席をお立ちいただけますが、できれば、アンケートへのご協力をお願いいたします。カーテンコールや後説で案内があると思います。劇の感想などを記入するものです。部員一同、皆さまの声が励みになりますので、ぜひ色々とお書きください。お急ぎの方は、QRコードを読み取って、後からネットで回答することもできます。

さぁアンケートも書き終わって、帰るぞ!
と、その前に…パンフレットやアンケートと共に配布している封筒にご着目ください!この袋は、カンパを入れる袋です。カンパとは投げ銭のことで、劇や役者を気に入ったり、この劇団を応援したいなと思ったりしたら、その気持ちをお金で表明するというものです。
「カンパの相場が知りたい!」という声も多かったのですが、カンパは、本当に自由です。入れても入れなくてもいいし、何円でもいいという感じです。入れてくださる方が多いですが、何も入れられない方もいらっしゃいます。入れてくださる方は、小銭の方もおられますが、事実として1000円が一番多いです。時々、数千円単位で入れてくださる方もいらっしゃいます。
これが、カンパのリアルです。ご自身の無理のない範囲で、私たちへのお気持ちを入れてくださればと思います。
用途としては、公演にかかる費用に充てるのと、それがまかなえれば、今後のはちの巣座の活動資金にさせていただきます。
後輩たちのためにも、もし余裕がありましたら、よろしくお願いします。

会場を後に…

さあ、いよいよ会場を後にします。
受付があったロビーにて、役者やスタッフが、皆さまをお見送りさせていただきます。感想やねぎらいの言葉を直接伝えていただければと思います!部員との写真撮影については、一部制限をつけさせていただく予定なので、「後説」での指示に従っていただければと思います。

そして、会場から出た後は、一緒に来た人と感想を語り合ったり、SNS等で感想をシェアしたりしてください。「#はちの巣座」「#夢中」でお願いします!

そうです。帰り道の何気ない景色も、劇を観る前と後では、感じ方が変わったりします。


質問コーナー

はい、観劇の流れは以上なんですが、他にもいっぱい質問をもらっているので、最後に答えていきたいと思います!

長くなるので本文で…!

→本当に、自分が面白いと思ったものを見るのがいいと思うのですが、個人的には、最初は日常に近いところで物語が展開されるものを見るのがいいんじゃないかなと思います!例えば、三谷幸喜さん作・演出の舞台はめちゃくちゃいいと思います。平易な言葉で書かれているのに、人間の奥深いところまで染み込んでくるような作風なので、初心者の方でも「???」となって帰る…みたいなことはないと思います。
演劇が持つ力のすさまじさを味わいたいのであれば、ミュージカルもおすすめです。この辺だと、梅田芸術劇場でやっているような作品は、既に評価を得た大作が多く、安心して楽しめるのではないかと思います。
宝塚もおすすめです。劇場に行くのが一番ですが、円盤も充実しているので、ぜひ!


デフォで高地トレーニング
刻め演劇史にお前の演技
豪快な台詞回し見せつけろ
ハイ!かっ飛ばせー!稲葉!
ヒット!ヒット!ホームラン!
※上演中は歌わないでください
ないです。
嫌です。


学会のやつやめろ。トートの描き方?精神病院のシーン。ゾフィの死。
だめです。発声法を身に着けてください。台詞を発するだけでなく相手の言動へのアンサーとして台詞を言えるようになってください。物語の中で自分の役やシーンが果たす役割を客観的に考えて演技に反映してください。舞台上で動く事への恐怖を払拭して、観ていて飽きない構図を自分で作れるようにしてください。
そんなことは起きないように頑張ります!!もし台詞を忘れても、お客様には分からないように自然につなぎます!
箕面。胸がキュッとなるくらい北摂が好きです。姫路も好きですが!
ロナウド
360℃変わります
これまじ場面による。わちゃわちゃしてる感じのところはアドリブ大歓迎派だけど、しっとりしたシーンはしてほしくないな。演者としてもだし、静かなシーンは力入れて書いてることろが多いので、勝手にいじってくれるなっていうプライドもある。


最後に

最後までお読みいただきありがとうございました!
演劇は社会に開かれたものです!演劇なんて見たことないよ~という方も、ぜひ『夢中』を見に来てくださいね。そして、演劇に少しでも興味を持っていただければと思います。
さぁ、劇場へ行こう!


神戸大学演劇研究会はちの巣座
40期卒業公演

『夢中』
3/1 11時~、16時~
3/2 11時~
神戸大学シアターD300にて上演。
500円+カンパ制です。
ご予約はこちらから可能です。



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