soulfulなカレーのゆくえ
「Which one do you want? all?」
明らかに移民と思われる彼女は、ゴスペルでも歌い出しそうなその迫力と愛想のよい笑顔で、明らかにノンネイティブへの観光客に聞くような言葉を選び、僕にオーダーを聞きていた。
そして、どうしようかと悩んでいる僕をみながら、楽しくてしょうがないと踊り出しそうな勢いで身体を左右に動かし、オーダーを待っていた。
日本のお祭りの露店商のような店構えのカレー屋の一番手前には、チキン、マトン、そして豆が煮込まれたカレーが良い香りを放って