蜂須賀緋燕

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今更エルデの王を目指す話

はじめましての方も、お久しぶりの方も。 こんにちは、蜂須賀緋燕です。 さて、めちゃくちゃ久しぶりに投稿するのですが、今回は表題にありますように、今更エルデンリングをやり始めましたよってお話です。 PS5、Steam、PS4などで発売されているかの有名なフロム・ソフトウェア様の作品。 ご存知の方もいらっしゃると思いますし、わざわざこんな題名でも読んでくださるってことは、知ってるから読んでくださってるのでしょう。 前置きはさておき。 このゲーム、所謂「死にゲー」と呼ば

    • 【短編小説】白い野薔薇

      あれは夢だったのかもしれない。 だが、たった一度、遭遇して以来、私の全てを掴んで離さない記憶が、今も私を突き動かしている。 あれは忘れもしない、去年の冬の終わり。 私の趣味ではあるが、月に一度は必ず行っている、森の調査と称した単なる散歩をしていた日。 その日は雨だった。冬の終わりを告げるかのように蕾をつけた梅の花が咲こうかと言うほどに膨らんでいたその日。 随分と静かに、それでいて決して弱くは無い雨が降る中、私は森へと入っていったのだ。 普段の仕事に疲れ、暗い雲から

      • ご挨拶

        はじめまして、おはようございます、こんにちは、こんばんは。 何処ぞのYouTuberのような挨拶になりましたが、ふざけてる訳ではなく。 無料公開しているものだし、noteで活動するのは初めてなので、まずはご挨拶でもしておこうか、くらいなもんです。 この記事については見られてもそうでなくてもいいですね(笑) 他の投稿している、またはこれから続けていくだろう作品の方を見てもらえると非常に有難いです。 スキなんてしてもらったら小躍りします(誰の目にも触れないように)。

        • 【短編ホラー】かげふみ法師

          夕暮れ時の、まるで燃え盛る炎のように真っ赤に染まる空を見て、眩しい西日に照らされていると思い出す。 小学6年生の夏の終わり頃。いつも通り公園で友達と遊んでいたあの時。今まで生きてきて一度だけ味わった身も凍る程の体験を。 学校の授業も部活も終わり、時間は既に6時過ぎ。同じ部活の友達数人と下校途中、途中で何人か別れて、同じ団地に住む友達2人と私の3人で歩いていると、前方で仲良く賑やかに話をしている3人のエプロン姿の女性が、脇に買い物袋を下げているのが視界に入った。 私達3人

        今更エルデの王を目指す話

          【短編ホラー】招く手は

          あれはつい十日程前。 吐き出す息は白く、肌を突き刺すような寒さの時期だと言うのに、随分と季節外れのどしゃ降りの雨の日。 曇天から降り注ぐ雨粒が窓を叩く様子を眺めつつ、デスクに向かって溜息をこぼしていた午後の事だった。 「疲れてるのか?」 ふと、背後を通り過ぎる同僚のTが心配していると滲み出た声で話しかけてきた。 疲れていると言えば疲れている。ここ数日、仕事がどうしてか片付かない。 それに、集中しているようでしていないのか、全く仕事の記憶が断片的で、昨日まで何をして

          【短編ホラー】招く手は

          【断片小説】静かに燃ゆる

          暗闇の広がる漆黒の天蓋に散りばめられた無数の煌めき。儚くも眩い輝きは、知らず内に生まれ、消えていく。 あれらを人の生涯、または生ある者の命に見立てたのは誰が始まりだろう。誰かと特定するのは難しいのかもしれない。いつの間にか、そう信じている人達がいたのだから。 ならば、煌めく星々ではなくとも、夜空を彩る花火でも同じではないか。一瞬の輝き、鮮やかに彩られた夜空に浮かぶ大輪は、瞬く間に咲き誇り、消えていくのだから。 決して永くは無い一瞬の事だとしても、赤や緑、紫と色とりどりに

          【断片小説】静かに燃ゆる