【短編小説】溢れ出たカタチ
私の心から溢(あふ)れ出た
涙というカタチで溢(あふ)れ出た
私の心
私の気持ち
声を出さずに泣いている
私の悪い癖
昔からの悪い癖
抜け殻になりたくない…
アナタが居なくなったら
きっと抜け殻になる
いつもそうだった
今までそうだった
でも…もうやめたい…
こんな惨めな恋はしたくない…
苦しい…苦しいよ…
外は、しとしと 雨が降っている
雨を眺めていたら
雫が ぽたりと落ちた
雨が激しくなった
まるで「泣いてもいいよ」と
言ってくれてるようだった
声に出して泣いた
どのぐらいぶりだろう…
思いっきり泣いた
声にだして思いっきり泣いた
泣けるんだ ワタシも
┄┄┄┄
ありがとう雨よ
ありがとうアナタ
さようなら
#雨雫#BGM当て書き