2
冬場の夕方の空の色が好きだ
夜ほど暗くはないがなにか切なさを残した色
校門を出てその色を目に移せば
安堵のため息とともに頰が緩む
そんな瞬間少しだけ心に余裕が生まれる
朝までまだ長い 今日はまだ続いている
________________________________________
「音」というものは人間に心地よさを与えるものであるとともに
時折不快感や不安を与える要素となる
わたしは音を好む人間ではない
1人で道を歩く時はイヤホンをお供に
自分が心地よいと感じる音たちだけを集め聞いている
耳を閉ざした状態で見る人々はなかなか面白いもので
ゲームに夢中になっていたり
疲れて口をおおっ広げて寝ていたら
なにか嬉しいことがあったのか微笑んでいたり
人間とはなんとも感情豊かである
わたしは生きるのが下手くそだ
もっと言えば生きることに向いていない
感じなくていいものを感じてしまうし
背負わなくてもいいものを背負う
他の人間と比べて肩の荷は10倍はある
窮屈な世界に生きている
わたしがこの世界に生きていて
楽しかった
と思える日はやってくるのか
ただ無我夢中に生きている今
青春と言われる時間を苦笑いで謳歌する今
人生の旅路は続いている