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影踏亭の怪談 大島清昭


あらすじ

物語は呻木叫子(うめききょうこ)という怪談作家の弟が、粘着テープで拘束され両瞼を自身の髪の毛で縫われた状態の姉を発見する場面から始まります。
以下創元推理文庫の内容紹介文です。


僕の姉は怪談作家だ。本名にちなんだ呻木叫子というふざけた筆名で、専攻していた民俗学でのフィールドワークの経験を生かしたルポルタージュ形式の作品を発表している。ある日姉の自宅を訪ねた僕は、密室の中で両瞼を己の髪で縫い合わされて昏睡する姉を発見する。この常識を超えた怪事件は、彼女が取材中だった旅館〈影踏亭〉に出没する霊と関連しているのか? 姉を救う手掛かりを求めて宿へ調査に出向くことにした僕は、宿泊当夜に密室で起きた殺人事件の容疑者となってしまい……

感想

ほんタメで紹介されていたので即買いした作品。
ホラーが苦手な私はビクビクしながら読み始めたましたが、
ホラーとミステリーのバランスが良く面白かったです。
4つの短編集となっており、どの話も筋が通っていてすっきりしました。
最後の「冷凍メロンの怪談」が一番ぞっとしました。

この小説の好きなポイントは心霊的なものに頼りすぎていないところ。
トリックの逃げの為にホラーやオカルトが使われていないところです。
私のようにミステリーはよく読むけれどホラーは初心者でちょっと怖いな、という方にぜひ手に取ってみてほしいです。





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