最後の日
noteのトップを見てた時に
ハッシュタグ募集のところをみた。
私はこの日何をしているのかと考えた。
私は、遠方に住んでいる恋人のところに行くんだった。と思い出した。
コロナが流行し、気軽に遠くへ行けなくなった。
もちろん、私と恋人も今年に入ってまだ3回ほどしか会っていない。
会う予定を組んでも、コロナがまた流行り出したら
今回はやめておこうか、そういって会うのをやめる。
何回ホテルをキャンセルしたか。
何回、行く予定だった場所に思いを馳せたか。
何回、恋人と一緒に時間を過ごす日を想像したかわからない。
それでも私たちはコロナが怖い。
その気持ちが勝ったから会うのをやめた。
お互い、実家に暮らしていて
自分以外の人が同じ屋根の下にいるのだ。
安易にコロナになるわけにはいかない。
私には、祖父母や持病を抱えている姉もいる。
もし、コロナになったら。コロナだけでは済まされないかもしれない。
そんな不安もあり、会いたい気持ちを堪えての決断を何回もしてきた。
今、コロナの感染者は増えている。
連日報道される新規感染者数。
やっと、自粛期間が幕を閉じ、外の光を浴びれるようになったというのに。
また、同じようなことを繰り返す世界。
きっと、冬になり乾燥しただしたら
今よりももっと多くの感染者・死者が出るだろう。
そんなことになったらもう来年の春、暖かくなってきた頃まで
会えないかもしれない。
不安が増えてく。恐怖心しかなかった。
だから、今回、この時期に会いに行くのを決断した。
自分たちがやれる最大の予防をして。リスクを避けて。
会えるだけでも幸せなのだ。他に何を望む。
私は、8月31日に恋人と会っている。
今年会うのはもしかしたらこれで最後なのかもしれない。
花火をして、二人しかいない空間で浴衣を着て。
お互いに好きなお寿司を食べて。好きな音楽を聴いて。
好きなコーヒーを飲んで。ゆっくりした時間を過ごすだろう。
この日が、お互いにかけがえのない日に。
そして、どうか。この日が今年会える最後の日にならない事を祈る。
2020年の夏。
今年も、暑い日々が続く。