ちっぽけすぎる。
いくらタイピングが早くても、ブラインドタッチができたとしても、それをうまく利用する脳みそがなければなんの意味もない。
けれど、素敵な文章を書く人や著名人や私よりもフォロワー数が多い人や、なんだか人生うまくいってそうな人がタイピングが遅くて、ブラインドタッチができていないと知るとなぜか優越感に浸る私は、極めて人間的で極めて動物的なのだろう。
己の未熟さと馬鹿げた優越に浸っていたけれど、結局何も形にできない私はどこまでも愚か者なんだと気づく夜。
そんなちっぽけすぎるほどの優越感を脱いで、私はちいちゃな脳みそで今日もいそいそと二次創作を制作して、好きな本を読んで生きる。
そんな時間があったっていい。
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