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「みたらし団子」けっち

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Photo by Yu Kato on Unsplash

先日、初詣の帰りみち、参拝客でにぎわっている道沿いの団子屋さんが露店でみたらし団子を焼いていたようで、店からかなり離れていたところまであま〜いタレの匂いがとどきました。

妻と僕はちょうど或る自家焙煎の珈琲屋にむかっている途中だったので、僕は当然団子をスルーするつもりでいたのですが、歩き疲れていた彼女は珈琲屋までまてなかったのでしょう。さらにはこの匂いが、店の近くにやってくるにつれ、もはや逃れられないほど強まっていました。「団子がある……」「おいしそう……」と彼女は童心にかえって呆然と呟きつづけていたのです。

僕は店が近づくにつれてひとまず「いくらなのか」と値段を確認しようとしたのですが、値段が書いていなかった。「値段かいていないから、1本500円くらいするんだったらいやだな」と僕が通りすぎて妻にいうと、どうやら妻は団子屋で団子を買っていた客と店員が「おつり30円ね」というやりとりをしていたのを聞いたらしい。

つまりこういうことです。僕らが店を通りすぎるまえに、僕が値段を確認していたところ妻は団子を買っている1組の夫婦をみていて、彼らは2本買っていた。「はい、おつり30円ね」と焼いているおじさんが30円渡していたので、妻の予想では250円を払って30円のおつりをもらったのではないか。つまり団子は1本110円。

「え? 110円。それは安いなあ、買うべきだったか」と僕が言うと「うーん。110円でもみたらし団子にしては高いな。普通90円。安いと80円」と妻はこたえて、僕は自分がみたらし団子の適正価格がまったくわからないことに気がつきました。

というわけで、今度みたらし団子を買ってかえろうと思います。もちろん、団子屋で買います。今日もありがとうございます。

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