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卓上の調味料

酒場のカウンター席についたとき、自分の目の前に調味料セットがないときがある。そういうとき、食いしん坊のみなさんはどのように対応しているのだろう。

調味料が隣の席の前にあって、お隣さんがいないときなんかは、さっと使用しやすい。
お隣さんが優しそうで、酒癖が悪くなさそうだと判断できれば、「失礼します〜」とか言って手をのばすこともある。


だが、明らかに酔っていたり、なんとなく怖そうだったりすると、手をのばさない。かといって、店員さんを呼んで、必要な調味料を求めたりもしない。

ひとりで立ち飲み屋に入ることは平気だが、他人のテリトリーに手をのばすことにおいてはチキンなのである。調味料はオプションであって、絶対に必要なものというわけではないから尚更なのかなと思う。


だが、実際のところ、卓上に調味料があるとないでは、呑み食いの楽しさに差が出てしまう。調味料がないと、味変を楽しめないからだ。

だから、わたしの場合は、調味料を使えなかった立ち飲み屋には、あまり期間をあけずにまた行く。悔いのない呑み食いができるよう、空いているタイミングで入る。

まだまだ修行が必要である。

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