【AMEL・Cresネタバレ妄想】二大陸における創造神の遺したものの軌跡について
決定から結構な月日が経っていますが、昨年のCresteajuのSwitchリマスターに続き、AMEL BROATが20数年の月日を経てめでたくSwitchソフトとしてリメイクされることになりました! 本当にめでたいですし、今でも夢のような出来事だと感無量です。
リメイクに伴って、AMELのSwitch版リメイクプロジェクトのクラウドファンディングページ(現在はクラウドファンディングの募集終了)で新たな設定が色々と明かされ、その中で「AMELとCresの世界は同一」と明言されたことに伴い、AMELとCresの世界線の繋がりによって生じるAMEL・Cresの双方の謎を色々妄想してみました。
AMEL・Cres両作品のPC版におけるエンディングまでのネタバレを含んでいます。(CresのSwitch追加要素はほぼ皆無です)
また、本文書は筆者の勝手な妄想が多数含まれており、内容によってはゲーム本編では記載されていない事項も多数ありますので、その旨ご了承願います。また、原作者のShouさんに確認したものではなく、Shouさんの描いたシナリオにも全く関係ありませんことをご留意願います。
【はじめに】
AMELのクラウドファンディングページ上で「AMELとCresの世界は同一」と明言されてからあれこれ想像を膨らませてみると、PC版Cresをプレイしていた当初はファンサービスの一環として名称などを継続させたものだろうと考えていた下記の諸々の事項が、「ルセイヌとフィルガルトは同一世界線にある別の大陸」であることの根拠に思えてきました。
○キラキラ一族、ウニ一族→両大陸の生態系がほぼ同一である証明
○埴輪→両作品とも基本的に古代期の遺跡(初出:東神封殿と蜃気楼の塔)に出現。つまり、両大陸とも古代期の番兵として使われていた
○エクスティンクション、ディフュージョン→原初はどちらも同じ太古の魔法で、それを後世に伝える精神体が最低でもルセイヌとフィルガルトに分かたれた(AMELのエクスティンクションは遥か前にラスカートの巫の先祖が引き継ぎ、現在のミナに至るまでそれをラスカート教会の秘術として伝承してきた)
○ファスラクリア→後述
後、ふと思ったのが「Cresの神剣エスト・ランテは、かつては十六夜の剣と同じく従属神の封印の鍵だったのでは」ということでした。
その考えを念頭に置いてAMEL(ルセイヌ)とCres(フィルガルト)の繋がりを考えてみると、色々と面白いことになったので、AMELリメイクの具体的な情報が出る前の勝手な妄想として書いてみました。
【ルセイヌとフィルガルトにおける創造神の神話の伝搬の違い】
AMELの舞台である帝国ルセイヌのある大陸(以下、便宜的に「ルセイヌ大陸」と呼称)と、Cresの舞台であるフィルガルト大陸が同じ世界線だと明言されたため、フィルガルト大陸とルセイヌ大陸はともに、創造神アメルによって造られたものだということが確定します。
アメルは自身の道具として生み出した従属神とともに世界を作り上げた後、従属神を世界各地に封印したことが、ルセイヌ大陸に眠っていた2体の従属神であるローラシアとジェラスの口から語られます。彼らはアルヤたちに嘘を言う理由は全くないため、アメルがかつて実在して彼らを生み出し、彼らとともに世界を作り上げたことについては間違いない事実でしょう。
もっとも、アメルがどのような存在であるかはPCオリジナル版では全く確定できる材料がありません。(ローラシアが「神はただ一つ、アメルのみ」と言及しており、「一人」ではなく「一つ」と称していることを踏まえると、人の形ではなく、何らかの力の集積体や高性能コンピュータなどの事物の可能性が高そうだと個人的には考えています)
そもそも『無の遥か遠き世界より』から始まる十六夜の剣の口伝そのものが、いつ誰が著してどう後世に伝えていったものなのかが現時点(PCオリジナル版AMEL)では完全に不明です。十六夜の剣の実態に関してはこの口伝の内容は正しいことが後に分かりますが、アメルについては必ずしも正しく著されているとは限りません。もしこの口伝が何らかの意図のもとで後世に作られたものであれば、「アメルが無から来て無へ帰った」という描写も字義どおりに捉えるものとは限らないかもしれないと、個人的には考えています。
ルセイヌ大陸の方はヒロの実家であるラスカートの教会や、従属神を守神として祀っている東神封殿や北神封殿などの、アメルとその眷属を神として祀る宗教施設が点在していることから、現在でもアメルとその眷属の実在が広く信じられ、彼らを信仰する宗教自体が帝国全土に広まっていることが見て取れます。セルバ島に神の時代から存在したとみられる神域レクストルがあることも、神の実在の信ぴょう性を強めたのでしょうけど。
その一方、フィルガルト大陸の方では本編で描かれている神聖フィルガルト帝国の末期と現代においては、創造神や世界創世のことについて具体的に触れた神話や伝承の類はほとんど見えてこず、従属神のことを指すと思しき描写に至っては皆無です。(『神聖なる国フィルガルト』で始まる伝承は、神聖帝国滅亡後に大陸教会が神聖帝国の歴史の抹消を防ぐために設けたものなので、世界創世神話には全く関係ないことが確定しています)
ルセイヌ大陸に従属神がいた以上、同一世界線のフィルガルト大陸にも世界創世時には従属神がいた可能性は高いはずなのですが、少なくとも神聖帝国末期頃までには、フィルガルトの従属神のことは時の闇の中に消えたとみてよいでしょう。
【なぜ、ルセイヌとフィルガルトの両大陸に同名の「ファスラクリア」があるのか】
Cresの作中で、神聖帝国より前の古代神話として唯一確認できるのは、神聖フィルガルト帝国の建国に関わりうる「剣の神話」くらいでしょうか。神話の具体的な内容は不明ですが、その神話では太古から存在する神の剣エスト・ランテのことが謳われています。神聖帝国の皇家が自らを「神の末裔」であることを証明するために、神剣の模造品である聖剣ファスラクリアを支配者の証として代々受け継いできたことを見るに、神聖帝国時代においては、創造神の存在自体はある程度周知されていた可能性は有り得ます。
CresのSwitch版追加ミニイベント(ネタバレ防止のため人名は伏せます)において、「なぜ、神聖帝国の皇帝はわざわざ神剣の模造品を支配者の証にしたのか」という疑問に対し、ある人物が「ファスラクリアは神が人に分け与えたもの。だからこそ皇帝は全ての力を手にできた」と語っています。この言葉を踏まえると、神聖フィルガルト帝国は最初の皇帝が「創造神の末裔として力を分け与えられて国を造り出した」と銘打って建国し、その象徴として神剣の模造品ファスラクリアを支配者の証として受け継いでいったのでしょう。
なら、なぜ神聖帝国の皇帝は神剣エスト・ランテを直接手にせず、敢えて模造品のファスラクリアを支配者の証にしたのかという疑問が生じます。
これは個人的な妄想ですが、エスト・ランテは神剣であるが故に、本来なら普通の人間では持ったり振るったりすること自体ができなかった可能性があります。
ルセイヌの神剣である十六夜の剣は、その中の潜在的な力をフルに引き出したら、扱う人間が死んでしまうほどに膨大な力を持っていることが、氷の塔にいた昔の精神体により言及されています。元々が従属神の封印の鍵となるべく生み出された剣なので、そもそも人間が剣として振るうことを想定していなかったのではないでしょうか。勝手な妄想ですが、従属神の封印に必要となる膨大なエネルギーを安定して発揮するために最適なのは、エネルギーを剣の形状に固めて鍵と為すことだとアメルが判断し、十六夜の剣を生み出したのだろうと自分は考えています。
もしエスト・ランテも同様に、本来は神の作った剣であるがために普通の人間では持てないほどの力を宿した剣であったならば、アメルが「神の剣に準ずるほどの力を持つ、人がふるうための聖剣」を影打ちの模造剣として従属神とともに世界各地に付与した可能性も考えられます。
その影打ちの聖剣に付与された名が「ファスラクリア」であると考えれば、ルセイヌとフィルガルトのどちらにも「ファスラクリア」が存在する理由が成り立ちますし、前述の「ファスラクリアは神が人に分け与えたもの」というのも正しいことになります。
そうなると、必然的にフィルガルトのファスラクリアのオリジナルであるエスト・ランテもまた、本来ならば十六夜の剣と同様に、フィルガルトにいたであろう従属神の封印の鍵として世界にもたらされた剣であった可能性は非常に高いと思われます。
ちなみに、ゲーム上では十六夜の剣はアルヤ、エスト・ランテはディザ以外は装備できません。
どちらも本来は神ならぬ彼らが持つことはできなかったでしょうけど、十六夜の剣は長いこと深き闇の中にあって充分な力を取り戻しておらず、エスト・ランテも長い間錆びるに任せて放置されていたことで力の大部分を失っていたのでしょうから、アルヤやディザでも何とか振るうことができたのだと思います。
ただ、それでも神の剣であることには違いありませんから、セイルやシンディ、ライゼル師匠は何らかの理由で剣との適性がなくて振るえなかったのだと考えられます。
(ディザは作中でも桁外れの強靭な精神力を持ち合わせているので、これが功を奏した可能性がありそうだと個人的には考えています。ただ、アルヤについては現段階では明確な理由がどうしても浮かびません。もしかしたら新生AMELでその辺りが補強される可能性があるかと少し期待しています)
【フィルガルトに従属神がいない理由の妄想】
ただ、もしエスト・ランテがアメルによって造られたフィルガルトの従属神を封印する鍵であったとしたら、封印されていたフィルガルトの従属神についてCresの本編で全く描写がないのはなぜかという疑問が生じます。
エスト・ランテが世に現れている以上、もしフィルガルトに従属神がいるならば既に封印は解かれている形になりますし。
個人的には、この疑問については「フィルガルトの従属神は神聖フィルガルト帝国の黎明期の頃には既に滅ぼされており、鍵の役割を果たさなくなったエスト・ランテだけが世界に残された」と推測しています。
この説を考えるに至った理由として自分が気になったのは、ルセイヌ大陸とフィルガルト大陸の宗教の在り方と、古代の遺構の残存具合に明確な差異が見えることです。
前述のようにルセイヌ大陸ではアメルとその眷属を神として祀る宗教が帝国全土に広まっていたり、従属神や水晶球を封じるための古代からの遺構が多数見受けられます。
それに対し、Cres本編で描かれている神聖帝国末期と現代のフィルガルト大陸には本当の意味で神を祀る宗教は見事に皆無です。また、少なくとも現代のフィルガルト大陸では、神聖帝国期より前から存在したと確定できる施設や遺構も殆ど見受けられず、ジーダイの東にある封印の遺跡(ルナンが古代魔法を授かる遺跡。ここにいた精神体は太古からの存在ですが、遺跡自体が太古からのものかは不明です。神聖帝国期に施設を建造し、精神体がそこに移された可能性も考えられます)か、イーストプレーンの川の上流にある竜の祠(隠しボスのドラゴンソウルがいる)くらいと見られます。
個人的な妄想なのは百も承知ですが、フィルガルト大陸にこれほど古代の遺構の類がないのは、神聖フィルガルト帝国の建国時に皇帝を神に匹敵する絶対的な存在として位置付けるために、敢えてそれ以前の実在した古代神に係る遺構や文献などを徹底的に破壊したからではないかと考えています。(ジーダイの封印の遺跡は、前述のとおり施設そのものの建造がいつかは不明なので、神聖帝国期に建造された可能性もありえます。また、古代魔法を使える資質のある人間以外にはただの何もない空間にしか見えないため、破壊の被害を免れた可能性も考えられます)
さらに妄想の上塗りになりますが、もし神聖フィルガルト帝国の建国において最初の皇帝が従属神封印の鍵のエスト・ランテを顕現させ、フィルガルト大陸の従属神を呼び覚まして建国に従事させたと仮定したら、建国後にその従属神を用済みとして何らかの手段で滅した可能性も有り得ると思われます。
その際に、人の身には余るエスト・ランテはいずこかに投棄して、神剣の模造品である聖剣ファスラクリアを支配者の証として受け継ぐようになったのでしょう。(結果的にエスト・ランテは長い間誰にも見つかったり使われたりすることなく放置され、見る影もなく錆びた末にルナンたちに見出されることになります)
神聖帝国が古代神や世界創世神話に繋がる過去の遺構や文献を敢えて破棄したのは、従属神に繋がる情報を後世に伝えないようにする狙いもあったのでしょう。支配者の正当性を表すファスラクリアのルーツであるエスト・ランテについてのみ、剣の神話として帝国に残したと考えられます。
(最終皇帝ディーンが提唱した生命兵器プロジェクトはいわば、自らの手で強大な力を持つ生ける道具を作り出すに等しく、実質的には同じく道具である従属神を再び顕現させるようなものです。ディーンは知らず知らずのうちに、過去の業を繰り返していたようなものですね)
建国から相当な年月が経過したと思われる、ディーンの治世下の神聖フィルガルト帝国末期においては古代の創造神の話は当然伝わっておらず、神を祀る宗教などが興る可能性は皆無といえます。
神聖帝国時代でさえ古代の創造神の話が伝わっておらず、さらには神聖帝国の滅亡時に敵国による歴史抹消を企てられて、相当な数の歴史資料を破棄された状態で千年もの年月が経った現代のフィルガルト大陸では、まず間違いなく古代の創造神のことは完全に失われたものと化したとみてよいでしょう。
そのため、帝国滅亡後に興った諸々の団体も、本当の意味で神を祀る宗教組織とはなっていません。大陸教会は古代神話としてディーンたちの名を伝えているものの信仰対象とはしておらず、特定の神を崇めてはいません。教会の名こそ冠していますが実態としては中立の人道支援組織であり、宗教組織とは言えないでしょう。
エターナルはクレスティーユを信仰対象として掲げているものの、これは単に生命兵器としてのクレスティーユの力をいずれ借り受けることを目論んでいたとともに、神の啓示を受けた組織であると知らしめるためにその名を利用していただけなので、これも真の意味での宗教とは言えませんし。
改めて見てみると、神に連なるものがまだ現存しているルセイヌと、神に連なるものがことごとく失われたフィルガルトでは、宗教の在り方がこれほど違うのかと目から鱗でした。
【千年前のルセイヌにおける帝国建国の真相】
前述の「神聖フィルガルト帝国の建国において従属神の力が使われたのでは」というのはただの筆者の勝手な妄想ですが、ルセイヌにおいてはAMEL本編の時代から千年以上前に、帝国ルセイヌの初代皇帝が十六夜の剣を世界に顕現させたことと、従属神の力を用いて帝国ルセイヌを興したことが本編中で示唆されています。
(本編で描かれたのは、ゲーム中盤でラスカートの巫が古い文献を調べた結果、初代皇帝が十六夜の剣を得ていたことと、後にその力を恐れて元の場所に封印したことのみですが、ミナの「剣一本で国を興すなんて不可能だ、十六夜の剣には他に秘密があるはず」という疑問と、後に明かされた従属神の存在を考えると、初代皇帝が従属神を呼び覚まして建国のためにその力を用いたことはほぼ間違いないでしょう)
通常であれば、創始者による建国の逸話は伝承として後世まで伝わっていくものですが、「初代皇帝が十六夜の剣、および従属神を得ていた」ことについては、少なくとも後世には一切知られていません。ラスカートの巫が前述のことを探り当てたのも、いくつかの文献による断片的な情報を集積させたことによります。
後世の人が多くの文献から断片的に情報を集めなければ歴史を見出せないほど情報が散逸していることを踏まえると、ほぼ確実に初代皇帝がその力の悪用を恐れて、特に従属神のことについて厳密に情報を抹消したのであろうと推測できます。
十六夜の剣のことについては、元から『無の遥か遠き世界より』の口伝で謳われていた剣であったため、情報抹消にも限界があったのでしょう。驚異の度合いでいえば従属神の方が十六夜の剣よりも圧倒的に上のため、従属神の情報抹消の方が急務でしょうし。
(もっとも、新生AMELで新たに書き起こされた『無の遥か遠き世界より』の口伝においては、PC版のそれよりも明確に従属神の存在が示唆されているので、新生AMELにおいては少し様相が変わっている可能性もありえます)
これは個人的な推測ですが、初代皇帝は建国後に十六夜の剣と2体の従属神を元の場所に封じ直して、可能な限り情報を抹消した後、十六夜の剣の真の役割と従属神の存在を代々の皇帝にのみ引き継いできたのではないかと考えています。もし国が窮地に陥ったりした時に、従属神の存在は国を守る切り札となりえるでしょうから。(ドルガイラスはセリアの排除のために、彼女がその秘密を知るように意図的に仕向けましたが)
その従属神をドルガイラスが蘇らせようとしたのは、恐らくは「自分の手で永久に帝国ルセイヌを治めたい」という意図だったのではないでしょうか。ドルガイラスは娘セリアの才を恐れて彼女を排除しましたが、少なくとも本編で描かれている範囲では、セリアがいなくなった後はドルガイラスの後継となり得る皇族は誰も見当たりません。
それに対してドルガイラスが危惧する気配が見えないことを鑑みると、ドルガイラスは後継のことを一切気にする必要がなかった、つまり従属神の力を借りて自身の手で永久に帝国ルセイヌを支配するつもりだったのだろうと個人的には考えています。だから、北神封殿でアルヤたちに敗れて自身の目論見が頓挫したことを悟った瞬間に、自身を生贄にして従属神を蘇らせ「世界を滅ぼせ」と命じたのでしょう。自身の手で帝国ルセイヌを治められないのであれば、国も世界も存在する意味など彼にはなかったのでしょうから。
【類似の歴史を辿った可能性のあるルセイヌとフィルガルトの時系列】
かなり筆者の妄想が混じった展開ではありますけど、このように「従属神の力を得て建国した」という似た歴史を辿った可能性のあるルセイヌとフィルガルトの時系列についても、色々と想像のし甲斐があります。
ここで重要な手掛かりとなるのは、神聖フィルガルト帝国の末期の頃、大陸の外にある四つの国との間に戦争が勃発していて、神聖帝国はアージェ開発を皮切りに他の四国に滅ぼされ、程なく他の四国も互いに争いあった末に全て滅び去ったという歴史です。
ルセイヌとフィルガルトが同一世界線である以上、この時神聖フィルガルト帝国と争った末に滅亡した他の四国のうちの一つが帝国ルセイヌ、もしくは同じルセイヌ大陸にかつて存在した帝国ルセイヌの前身の国だった可能性は極めて高いと思われます。
そのため、ルセイヌとフィルガルトの時系列の繋がりは、個人的には下記の2パターンのいずれかではないかと考えています。
①ディーン治世下の神聖フィルガルト帝国末期と、現代のドルガイラス治世下の帝国ルセイヌ末期がほぼ同時期(ルナンたちの旅路はアルヤたちの旅路の千年後のこと)
②ディーン治世下の神聖フィルガルト帝国末期と、現代から千年以上前の帝国ルセイヌ建国がほぼ同時期(ルナンたちの旅路とアルヤたちの旅路もほぼ同時期)
①は、四国の一つが帝国ルセイヌと仮定した場合の時系列になります。
この場合、神聖フィルガルト帝国の施設などで使われていたワープ技術と同じようなテレポートを、現代のAMELでアルヤや三バカやレイガが使っていたので、技術レベルがほぼ同レベルである点での説得力があります。
(ただ、セイルがミナからもらった長距離移動の魔法が付与されたペンダントは「現代の技術ではもう作れない、最後の一品」とされているのが気になります。アルヤたちが使っているテレポートの魔法とペンダント内の魔法自体が別物だという線が濃厚ではありますが)
しかし①の場合は、そもそもPC版AMELで「帝国ルセイヌが大陸の外の国と争っていた」という情報が作中では一切見えてこないので、他の国と戦争をしていたと関連付けるのは少々厳しいでしょう。(戦争していたのが数十年前のことと仮定すれば、まだ理屈は通りますけど……)
②は、過去にルセイヌ大陸に存在した別の国が神聖フィルガルト帝国や他国との戦争の末に滅亡し、亡国の地となったルセイヌ大陸で一人の若者が従属神の力を得て帝国ルセイヌを興した場合の時系列になります。
この場合だと、現代のAMELで他国との戦争の話題が一切出ていないのも当然なので、順当に考えるとしたらこれが自然だと思います。
そうなると、ルセイヌの初代皇帝は滅んだ神聖フィルガルト帝国の成り立ちを調べるうちに従属神のことを知り、亡国状態のルセイヌ大陸を何とか救済すべく、ルセイヌ大陸の従属神であるローラシアとジェラスを復活させて帝国ルセイヌを作り上げたという妄想が成り立ちそうです。
(場合によっては、神聖フィルガルト帝国の生命兵器であるクレスティーユやアージェのことも調べるうちに知った可能性もありそうですね。……そうなると、代々の皇帝が建国時の歴史を秘密裏に受け継ぐことで、ドルガイラスが知識の一つとしてクレスティーユを知る可能性も生じるので、それはそれで怖いのですけど)
取り留めもない書き散らしで誠に失礼いたします。
なお、重ねて注意となりますが、本文書は単なる一ファンの勝手な妄想であり、原作者のShouさんには全く関係ありません。また、Shouさんをはじめとした関係者の皆様におかれましては、一ファンの突拍子のない妄想としてお聞き流しいただけましたら大変助かります。
AMEL(ルセイヌ)とCres(フィルガルト)の繋がりや、AMELの物語の重要な骨格になるであろう創造神アメルのことなどが、新生AMELで色々明かされるのだろうと非常に楽しみにしています。
新生AMELが、Shouさんや開発の皆様が本当に納得する素晴らしい作品になることを心から願っております。