2040年に安楽死が合法化される可能性
いつまで生きられるかではなく、いつまで生きるかが問題である。
by Habingo
社会インフラが高齢化負荷に耐えられずに崩壊すると言われる2040年。僕は、いつまで生きるかを自分で決める時代に生きている可能性が高いです。
学会による科学的な調査により、いずれは75歳以上が高齢者と呼ばれるようになりそうです。僕がそこに到達するのは15年後、つまり2040年。日本の65歳以上人口がピークを迎え、その後も高齢化率は上がり続けるという非常に危なっかしい時代がやってきます。
もうこうなると、自分の幸せのためにも、社会のためにも、安楽死の議論が出てくるでしょう。ガンや脳神経疾患、心臓疾患により自立した生活ができなくなった時、安楽死という選択肢が受け入れられ、「いつまで生きるか」を自分で決める時代が来ると思います。社会の圧力ではなく、自分から身を引くという、あくまで選択肢のひとつとして。
安楽死は、海外では徐々に受け入れられつつあります。自分の意志とタイミングで麻酔薬と筋弛緩薬を投与して、眠るように死ぬ方法も開発されています。世界的にも高度な医療が受けられる日本だからこそ、これからは安楽死の議論が高まることが予想されます。
安楽死によって、自分の臓器を提供する形で、自分より若い世代に貢献することもできます。普通は他人の細胞や臓器は拒絶反応が出て移植が難しいですが、あらかじめ多くのドナーが登録することで白血球型を合わせることができ、成功率が大きく上がります。しかし、これは社会に重い影を投げかけることでもあります。
医療が今ほど発達していなかった時代。不治の病にかかったら、人は覚悟を決めて残り少ない時間を大切に生きました。僕も今から覚悟を決めて、ギリギリになってバタバタしないようにしないと。健康寿命が尽きる2040年まであと15年。