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2040年に安楽死が合法化される可能性

いつまで生きられるかではなく、いつまで生きるかが問題である。
by Habingo

社会インフラが高齢化負荷に耐えられずに崩壊すると言われる2040年。僕は、いつまで生きるかを自分で決める時代に生きている可能性が高いです。

コラム 「高齢者」とは

高齢者の用語は文脈や制度ごとに対象が異なり、一律の定義がない。高齢社会対策大綱(平成30年2月閣議決定)では、便宜上、一般通念上の「高齢者」を広く指す語として用いている。本白書においても、各種の統計や制度の定義に従う場合のほかは、一般通念上の「高齢者」を広く指す語として用いることとする。

なお、高齢者の定義と区分に関しては、日本老年学会・日本老年医学会「高齢者に関する定義検討ワーキンググループ 報告書」(平成29年3月)において、近年の高齢者の心身の老化現象に関する種々のデータの経年的変化を検討した結果、特に65~74歳では心身の健康が保たれており、活発な社会活動が可能な人が大多数を占めていることや、各種の意識調査で従来の65歳以上を高齢者とすることに否定的な意見が強くなっていることから、75歳以上を高齢者の新たな定義とすることが提案されている。

また、高齢社会対策大綱においても、「65歳以上を一律に「高齢者」と見る一般的な傾向は、現状に照らせばもはや現実的なものではなくなりつつある。」とされている。
内閣府「高齢化の現状」より引用)

学会による科学的な調査により、いずれは75歳以上が高齢者と呼ばれるようになりそうです。僕がそこに到達するのは15年後、つまり2040年。日本の65歳以上人口がピークを迎え、その後も高齢化率は上がり続けるという非常に危なっかしい時代がやってきます。

もうこうなると、自分の幸せのためにも、社会のためにも、安楽死の議論が出てくるでしょう。ガンや脳神経疾患、心臓疾患により自立した生活ができなくなった時、安楽死という選択肢が受け入れられ、「いつまで生きるか」を自分で決める時代が来ると思います。社会の圧力ではなく、自分から身を引くという、あくまで選択肢のひとつとして。

安楽死は、海外では徐々に受け入れられつつあります。自分の意志とタイミングで麻酔薬と筋弛緩薬を投与して、眠るように死ぬ方法も開発されています。世界的にも高度な医療が受けられる日本だからこそ、これからは安楽死の議論が高まることが予想されます。

安楽死によって、自分の臓器を提供する形で、自分より若い世代に貢献することもできます。普通は他人の細胞や臓器は拒絶反応が出て移植が難しいですが、あらかじめ多くのドナーが登録することで白血球型を合わせることができ、成功率が大きく上がります。しかし、これは社会に重い影を投げかけることでもあります。

医療が今ほど発達していなかった時代。不治の病にかかったら、人は覚悟を決めて残り少ない時間を大切に生きました。僕も今から覚悟を決めて、ギリギリになってバタバタしないようにしないと。健康寿命が尽きる2040年まであと15年。

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