「みんなが投資しているから」は養分

最近、株価が上がったり、中・後進国の人口が増えたりで、投資の利回りがよくなったので、猫も杓子も投資ブームです。

日本は人口減少と高齢化によって給料は上がらず社会福祉費用ばかりが上がって、なんだかお先真っ暗みたいな感じになってます。みんな焦ってます。

ここで、「さあみんな投資です。老後の不安も投資で解決」みたいな宣伝文句に乗っかるのはどうでしょう?仮想通貨のことを思い出してください。まだ誰も知らなかった初期に投資した人はすごく儲かったけど、参入が遅れた人はどうだったでしょう?本当の電子ゴミになっちゃった人、泣き寝入りしている人結構いるんじゃないかと心配になります。彼らが養分と呼ばれるのを知った時は結構ショックでした。

iDeCoは節税という確実な利点がありますが、NISAは実は損するリスクがあります。世界経済がピークを迎えて恐慌が始まれば、元本割れもありますよと注意書きにあります。つまり元本割れするような時には、みんな養分になっちゃうんです。

だから60歳の今からNISA枠1800万円を埋めましょうとかいうのに乗っかっちゃって本当に大丈夫か?と思い、老後資産計画シミュレーションしてみました。その結果、NISA+iDeCoで目標500万円がいいかなと思ってます。iDeCoの節税効果はフルに使って、NISAは元本割れリスクありきで月に5万円の5年計画。iDeCoで200万円、NISA 300万円であわせて500万円。残りは貯金して資産合計3000万円を目指します。

500万円を年2%で20年間運用すると743万円になります(参考:野村證券の未来電卓)。長期スパンでならある程度増えると考えて良いようです。でもここで欲を出して1800万円のNISA枠全てを使い切ろうとすると、現金預金が思ったより早く底をつきます。シミュレーションで貯金がマイナスになる瞬間がきます。その最悪のタイミングで世界恐慌が起きて投資が元本割れするリスクがいちばん怖いわけです。恐慌は10年以内には起きるんじゃないかと思っていますので、20年間何があってもお金が無くならないように現金預金を多めに確保しておきたいわけです。

逆に円が大暴落したらどうでしょう?NISAで世界株式や米国株式に投資するのはそのリスク対策です。500万円分の投資が、円暴落時には円預金に比べて大きく膨らんでくる可能性があります。事実、これまでの予備的な投資では、年利10%以上の実績を出しています。もし500万円を年利10%で20年間運用したら3364万円になります。仮に円がさらに暴落を続けて1ドル300円になったとしても、資産合計が倍になってくれれば問題ないわけです。

この世界恐慌と円安がダブルで襲ってくることは多分ないと思っています。世界経済が上向きだから円が下がっているわけですから、恐慌が起きたら逆に安全資産として円が買われるだろうと思うからです。このあたりは素人考えですけどね。

とにかく、投資は調子が良い時ほど慎重に。みんなが投資だと叫んでる時は養分注意ですよと言いたかっただけです。




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