85. 高校の修学旅行でできた彼女の話vol.3
みなさんこんにちは。
前回はマレーシアでの体験や観光、姉妹校の学生との交流などについて書きました。
あれ?気になるあの子が出てこなかったぞ?とお気づきの方。
勘がいいですね。そうなんです。実はマレーシアの旅行中にはあまり話をしていないんです。
この後どう発展していくのか?
楽しみですね。
と言うことで、象に乗ったり、ジャングルの木の上でアスレチックを楽しんだり、姉妹校の学生たちと交流を楽しんだり、ツインタワーでっけえなあと言ってみたりして、ついにマレーシアでの旅行も終わりに近づいてきました。
帰りのバスの中、時間はもう遅く、飛行場に着くのを待つだけ。
みんなは時間も遅く疲れていたのか、みんな寝静まっていました。
僕はバスの一番後ろの左端に座っていて、気になるあの子は後ろから2列目の一番右、ちょうど通路を挟んで反対側に座っていました。
みんなが寝静まった後も、隣の仲のいい同じ班の男友達とは静かにくっちゃべっていました。
そんな折、友達から、
「そいえばあの子とはどうなったん?」
前回も書いたように、実は旅行中にはすれ違った時に頑張って話しかけていただけで、あまり会話という会話はできていませんでした。
でも旅行中僕の心はその子ともっと仲良くなりたい、あわよくば付き合いたいという思いばかり。
帰りのバスの中でもその話が出てくるのは当然でした。
友達と話しているうちに羽原少年は決断しました。
今日告るわ
頑張って一番後ろの左席から通路に出て、一番後ろ右側に座っている元気な明るい女子に言いました。
「ごめん、その子起こして欲しい。」
その子も何かを察したのか、ちょっと笑いながら気になるあの子を起こしてくれました。
まるで一国の王子にでもなったかのように、
僕は通路に片膝をつき、
真っ暗なみんなが寝静まったバスの中、
心臓の音が漏れ聞こえないように踏ん張りながら、
意を結した一言。
「寝てたのに起こしてごめんね。実は初めて見た時からずっと好きでした。良ければ付き合ってください!」
小声も小声、バスの中の同級生には聞かれるのが恥ずかしい、でも想いは絶対に届けたい、そう思いながら声を震わせながら精一杯届けました。
それに対して、気になるその子からは、
「ありがとう。ちょっといきなりだったから飛行機に乗るまでに答えるね!」
その答えを聞いて僕は既に喜びで飛び跳ねそうでした。
断れるのが関の山だと思っていたので、考えてくれる余地があるのかと、嬉しくて仕方ありませんでした笑
席に戻ってからも男友達とはその話題で静かに盛り上がり、結果はどうか、付き合ったらどんなことをしたいかとか、馬鹿な男2人で妄想を膨らませながら飛行場までの暗いバスの中を楽しみました。
今回はここまで。
意外と結果発表が待ち遠しいですね。
そして、告白にこんなに胸を震わせながら挑んでいたのを、書いていて思い出しました。
過去の胸のドキドキが今に伝染したかのような錯覚に今陥ってます笑
ついに次回、告白の回答が返ってくるはずです。
果たして、どんな回答が待っているのか、その子とどうなってしまうのか、僕と一緒に心を震わせて待って頂けたらと思います。
それではまたどこかで。
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