149. 「すること」を決めるのは簡単だ。難しいのは「しないこと」を決めることだ。〜マイケル・デル〜

みなさんこんにちは。


今回は、世界市場トップレベルのシェアを持つパソコンメーカー、デルの創設者で会長兼最高経営責任者であるマイケル・デルさんの格言について紹介します。


マイケル・デルとは

1965年、テキサス州にて父は歯科矯正医、母は株式仲買人の裕福なユダヤ人の家庭に生まれます。

当時はとてもシャイで内気だったそうです。

母の影響で、12歳の頃に流行していた切手収集に着目し、
切手のカタログを作成して雑誌に広告を出して2000ドルを稼いでいます。

15歳ではアップルのコンピュータを自身で買って分解し、
どのように動いているのか自身で確かめています。

そして、16歳では新聞の新規購読勧誘のバイトで、
新婚家庭や転居者に的を絞って家のローンなどから名前を探し、
アプローチして18000ドルを稼いだそうです。

そしてコンピュータへの興味も持ち出し、
店頭に売られているコンピュータを改造し、友人に販売していたこともあり、
これが後のデルに繋がっていきます。

大学は両親の望みからテキサス州オースティン校の医学部へ入学しますが、
在学中も自分でコンピュータを構築して直接販売することで、
充実したカスタマーサポートを安価で提供していました。

この大学寮の一室から始まった会社が、
後に世界最大のコンピュータ会社になるデル・コンピュータの始まりでした。


1984年、わずか1000ドルの資金から学生寮でコンピュータ会社「PC's Limited」を起業、
同年に大学を中退し、本格的に会社を経営し始めます。

初年度で6多くもの売上を上げ、
2000年にはビリオネアになり、34カ国にオフィスを持ち、
従業員も35000人以上となりました。

1999年には妻のスーザンと、
「マイケル・アンド・スーザン・デルファウンデーション」
を立ち上げ、多くの資金を個人的なチャリティや東南アジアでの津波被害への寄付としています。


「販売店やディーラーを介さず、注文生産の製品を直接顧客に販売する」
というコンピュータ業界初の直販制度により会社は急成長し、
1988年24歳でNASDAQに株式公開をし、「デル・コンピュータ」と改名しました。

1992年には年1回フォーチュン誌において全米で上位500社が総収入によりランキングされるフォーチュン500にランクインし、
フォーチュン500社中最も若い最高経営責任者に選ばれました。

2003年には製品ラインを拡大し、社名を「デル」に改名します。


2006年には、5000万円をテキサス大学へ寄付しています。

多くの人々が自分の死後、お金をどうするか心配しているが、そんな事は無駄です。
私は、自分が生きている間に、正しい方法でそのお金を使いたいのです。

と言っており、多くの慈善事業に資産の寄付をしています。


2004年にCEOを退任後、きちんと構築されていないコンピュータが市場に出回ったことで、
会社は3000万円の資金を使ってそのコンピュータを直さなければならなくなります。

その結果、デルはコンピュータ業界トップの地位を失い、
この問題を解決するために2007年にデル氏はCEOとして再復帰します。

2010年に、セキュリティ・アンド・エクスチェンジ・コミッションが、
デル・コンピュータをアカウント詐欺として報告し、ペナルティとして1000万円を支払うことになります。

チップメーカーにAMDと呼ばれるチップを搭載せずに製造を要求し利益を上げていたとされ、
投資家たちに誇張した利益を申告していたと報告されます。

このことからデル氏はCEOとして戻り、個人事業として買い取ります。

このことからデル・コンピュータはワクワクするような新しいページを開けることになる。

と語っています。


「すること」を決めるのは簡単だ。難しいのは「しないこと」を決めることだ。

仕事ややりたいこと、家事など、する事はたくさんあると思います。

ただその中で、本当に優先順位が高いものは何か、
自分にしかできないもの、今本当にしなければいけない事は何かを決めるということは、
それ以外の今不要なことは「しない」と決めることです。

そうすることで、しなければいけないことに対して、
一点集中で取り組むことができる、
他のことは「しない」と決めることで、
飛び込みで仕事ややることが入ってきた時にも今はこちらを優先すると決めることができます。

そして、「しない」と決めるとき、
自分にもできるが、自分でなくてもいい仕事もあると思います。

誰かに依頼をしたら自分はやらなくていいこと、
自分にしかできないこと、
を明確に分けることで、「する」ことと「しない」ことを明確に分けることができると思います。

そして、「しない」ことを決めた時、
それ以外のことは今は「しない」、
今でなくてもいいことはこの時間に対応するなどを決めておくことで、
しなければいけないことに対して一点集中できるようになります。

そのような優先順位をつけて、
やると決めたことを一個一個片付けていきましょう。


最後に

今回は、世界市場トップレベルのシェアを持つパソコンメーカー、デルの創設者で会長兼最高経営責任者であるマイケル・デルさんの格言について紹介してきました。

デル氏は、幼い頃から商売を行っており、
その才能に恵まれたようですが、それは周りに経営をしていた人が多いからだと思います。

何かを聞きたいときに聞ける人がいる環境、
分からないもの、もっと知りたいことがある時に聞ける人がいて、
そしてアルバイトを通して、自分の経験からも学んでいます。

体験を通して、どのような人にこれがおすすめできるのか、
どのような人が求めていて、どんな要望を解決したいから求めているのか、
それを体験を通して知ったからこそ、
商売がうまくいったのだと思います。

売る時にも、作る時にも、
どのような人がどんな目的で求めているのか、
そして、必要だと思ったら、それ以外のことは一旦脇に置く、
「しない」ことを決めることで、その事業を見ることができます。

何に対しても、優先順位をつけて、
今自分ができること、やるべきこと、自分にしかできないこと、
を分けることで、必要な場所に必要な人が集まると思います。


僕も今いる仲間やこれから一緒に遊びも仕事もできる仲間たちと、
人生を彩り豊かにしていこうと努力していますが、
仲間が集まれば集まるほど、その人に合った役割、得意な場所があると思います。

その「する」ことと「しない」ことを分け合って、
一番得意なことを伸ばせる最高のチームを作っていきたいと思います。


それではまたどこかで。

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