「社長!ホントに出社したいですか?」
1. 思わず本音がタイトルに
※今回は、日経COMEMOの投稿募集記事です。
日経COMEMOからの質問文は次の通りでした。
あなたの会社でも、積水ハウスの仲井社長のように社長が在宅でテレワークすることは可能だと思いますか?また反対に、あなたは自分の会社の社長に出社してほしいですか?
2. 私の意見
私の意見は次の通りです。
(1)「社長が、在宅でテレワークすることは可能」
(2)「しかし、(私は)社長には出社して欲しくない」
(1)の理由は、私の担当なので自身を持って主張できます。
・IT 環境は十分整っている。(手間暇、コスト、時間を掛けてある)
・基本的な操作もできるようになった(知らない、わからないは無い)
・ 離れていても、意思が伝わる。という効果を社長が実感した(重要)
(2)の理由ですが、 社長自身が出社しないことが、「いままで見えなかった問題の本質に気づくチャンスだから」です。ただし、弊害が多くて、やりたくないが本音でしょう。
3. 中小零細企業のつらさ
ウチのように、中小零細企業の場合は外部からの脅威、それもクライシスのレベルで迫っているとき、社長が出社しないでいると次の状態に陥ります。
1.規模は維持するが、内部の混乱により企業の寿命が早まる。
(じわじわ衰退する)
2.有望な人材の退職が増え、企業活動の規模縮小が必要になる
(急激に状態が変化するが、寿命は比較的長い)
また、中小零細企業の社長が陣頭指揮を取れば、自然と会社全体が「三現主義」で行動しますので、それなりに落ち着くものです。
しかし「三現主義」は、リアルを追求する行為です。
今後の常識は「情報伝達はリモートで」「人とのコミュニケーションは、非同期・非接触で」となり、”リアルを追求する行為”は、常識ハズレに受け止められます。
4. おわりに
1990年代後半から2000年代に、インターネット技術の台頭により、情報とコミュニケーションに対する価値観が激しく変わりました。
あのとき、変化する価値観に対応できなかった頭の固い企業は消滅したか、中身はなく、名前だけが残っているかのどちらかだと思います。
2020年代になった現在、あの頃と同様に、激しい変化が訪れています。
いまこの瞬間に、数十年先を考えて行動するのが必要だろうと私は思います。