
磐田市竜洋昆虫自然観察公園(りゅうこん)【磐田市大中瀬】
存在自体は前から知っていた。掛塚街道(R150)を走っていると看板はよく見かけるし。ちょっとした空き時間ができたのと、わりと近いところにいたので初めて行ってみたけど、工夫を凝らした展示がなかなか面白い。入場料は大人330円、小中学生110円、未就学児は無料。
データ
〒438-0214 静岡県磐田市大中瀬320-1
休園日:木曜日
磐田駅など発着のシャトルバスは運行休止中、詳細は公式サイトで
https://ryu-yo.jp/

カブトやクワガタがデカい!
時期によって展示構成は異なるのかもしれないが、入館してすぐのところに世界のカブトムシとクワガタのコーナーがあって、むかし図鑑で見て憧れていた個体がズラリと並んでいる。




訪れたのが真冬ということもあり、どの個体も動きがほとんどなかった。そりゃそうだ。
ゼリーにアタマ突っ込んだまま止まってる子とかもいて、本当に生きてるかどうか不安を感じたりもしたが、もうちょっと暖かい季節になると活性が高まるのかな。
昆虫以外に爬虫類や両生類も
メインを張れるようなカブトムシやクワガタのほかにも、いろんな昆虫や生きものが展示されている。



珍しい昆虫や生き物をただ展示しているだけじゃなくて、できるだけ見る人の興味を引きやすいように工夫してるのがよくわかる。フルーティーなカメムシ(でもくさい)、ちょっと体験してみたくなるもんなあ。
このPOPというか、紹介文を見るだけでも面白いのと、スタッフの生き物への愛情が伝わってくるよね。


名物スタッフに支えられて
「りゅうこん」(竜洋の昆虫、から来た略称)は「こんちゅうクン」というキャラ(というかリアルに実在する人間)が館長をしている。さかなクンの昆虫版?とか言うと身も蓋もないのだが、おもに週末に勤務してるらしい。
彼、ジュビロ磐田のクラブアンバサダーだったりもするんだよね。浜松北高サッカー部出身で、大のサッカー好き。一昨年だったか、ジュビロの試合前に子供たちが昆虫と触れ合えるイベントをやったりもしてたな。
あと、このりゅうこんには知る人ぞ知る「ゴキブリスト」の柳澤静麿さんも在籍している。

上の写真の左下「ゴキブリ研究はじめました」という本を購入して読んだのだが、じつに面白い。もともとゴキブリは嫌いで苦手だったという柳澤氏が、いつのまにかゴキブリの新種を発見して、ゴキブリ研究の道に進む様子が描かれており、いつNHKでドラマ化されてもおかしくない内容だった(わりと真面目に)。
当然、この館内でもゴキブリコーナーはある。


柳澤氏はゴキブリ関連のイベントも定期的に開催しているようなのだが、これが意外と人気で枠がすぐに埋まってしまうようだ。

もちろん「クワガタ幼虫を育てよう!」とか「昆虫標本を作ろう」みたいなまとも(!?)なイベントも多数あるので、公式HPでチェックしていただきたい。
季節ごとの楽しさがある
敷地内はけっこう広い。展示物がある「こんちゅう舘」を出ると、広大な自然観察ゾーンが広がっている。

冬だったから生き物はほぼ見かけることはなかった。落ち葉や倒木の下あたりにヒッソリ隠れていたのだろう。これ、暖かくなればいろんな生きものに出会えるんだろうなあ。夏なんかは防虫剤を塗ってでかけたほうがよさそうだ。
なお、このエリアで生きものの採集は禁止されている。もしつかまえてもソッと離してあげよう。
個人的に興味深かったのが、水中観察窓。つい時間を忘れて見入ってしまった。エビやらカニやら小魚やらが、沈められたブロックに身を寄せている様子をコッソリ観察できる。


おみやげコーナーもなかなか
入口脇におみやげコーナーがあるので、入ってすぐにキッズたちが殺到してしまいそう。
ステーショナリー系はもちろんのこと、くつ下のような衣類や虫型のアイストレーなどバラエティーゆたか。虫好きな子供と訪れる際は、それなりの出費が強いられることを覚悟しといたほうがよさそうだ。




ゴキブリ関連のイベントがなんどか開催されて好評だったとのことも関係あるのかないのか、ソッチ系のグッズも多数用意されている。


まとめと補足
想像していた以上に面白かった。
ウチは子供が娘なんでクルマで出かけて看板を見るたびに「行ってみる?」と誘い続けてたんですが、拒否され続けるうちに中学生に(もうムリかな)。
虫好きな男子をお子さんにお持ちの方は、ぜひご家族で行ってみることをお勧めします。土日を中心にイベントもやっているので、参加すると楽しさ倍増かも。
磐田市内には、ベッコウトンボの生息地で知られる「桶ケ谷沼」もあるので、セットで行くのもよいかと。
