対立構造を生まないで共闘し合える関係に
以下の私が書いた記事の中で、社会的養護は、厚労省の「既得権益」となっている側面があるという言葉で嫌な思いをさせてしまった方がいたら、申しわけありません。
ただ、実際に、社会的養護に保護されれば、生活費や医療費、進学費も国から無償となりますし、今では、大学・専門学校へ進学するための社会的養護の出身者・専用の奨学金を設けている大学もたくさんありますし、国からも予算が出ると聞きます。
虐待家庭でなくても、貧困家庭の子どもは、貸与型奨学金を借りて進学し、卒業時には、多額の借金を抱えたり、そもそも奨学金すら借りれず、進学を断念し高卒で働く人も多い中、社会的養護の子どもと、本来は保護されるべきレベルの酷い家庭なのに保護に至らず「待遇格差」が生まれていることも事実です。もちろん、その逆もあり、ひどい家庭であっても、家庭にいた方がメリットがある部分もあるなど、児童養護施設など社会的養護と、ひどい家庭環境のまま保護されずに大人になるのと、どちらが良いとは簡単には比較ができないものでもあります。
ただ、私は社会的養護と不公平さを感じていたり、感情論だけでなく、実際に大学時代に借りた奨学金(約500万)で、このま自分の貧困から抜け出せなければ、自己破産となる未来を抱えていることも事実で、それによって苦しい思いをしているんです。社会的養護に保護されていて、国から進学費を援助されていれば、借金で苦しむことなどなかったのにと思う気持ちは正直な気持ちです。
昭和時代の児童養護施設であれば、子どもの支援は今より遙かに少なく、ひどい家庭でも、家庭で育つ子どもの方がまだ幸せだったと思います。しかし、厚労省や社会的養護の出身者を応援するNPO団体も増え、国の援助や、NPOが集めた寄付金で、社会的養護の子どもたちは、ひどい家庭で育つ子どもより、進学が有利になってきている側面があります。
私は、今、毎月1回、ZOOM会議をして、専門家や仲間とともに、今後についての協議を進めていますが、今後、どのように同じ当事者が、公平に支援される未来がくるかを建設的に話しあっていきたいと考えております。以下、第3回会議の会議録です(箇条書きになっていて申し訳ありません)。
9月8日には、精神科医の和田秀樹先生にZOOM会議に参加して頂き、PTSD治療について、海外の事例など幅広い観点から、ご意見を頂きましたので、後日、また #note に要点をまとめて皆さんにシャアさせてもらいたいと思います。
ある方が、私が今も抱える苦悩は、今のまだ顕在化していない社会問題でもあり、重要な視点だと仰ってくれている方もいます。
苦悩、不公平さへの悔しさ。こうしたものがなければ、社会は変わらないと思っているので、対立するのではなく、お互いの悔しさ、不公平さを正直に冷静に伝えながら、では、お互い、境遇が異なる者同士、どのようにしたら不公平さを緩和しながら、お互い、より幸福に生きられる社会の実現を目指せるか?を一緒に考えて頂ければありがたいく思います。
私は、色んな人に言われますが、怒りが強いので、言葉、表現も強いものになりがちで、対立構造を生みやすい欠点のある人間です。
2年前にTwitterで大炎上した時も、私は誰かに絡んでいたわけではなく、ただ、メンタルが悪化し、解離した状態で自分の辛さを独り言としてツイートしていたのですが、その言葉を不快に思った方からのコメントに適切に返事ができず、失言してしまって炎上になってしまった経緯があります。
具体的には、私はもうろうと解離した状態で「(児童養護)施設が羨ましい!」とツイートしていたようです。実は、これは、私自身が抱えているあるPTSDの苦悩をツイートしていただけで、誰かを攻撃もしていないし、差別発言でも何でもなかったのですが、Twitter140文字では、私が抱える事情が読み手に伝わりませんから、ものすごく誤解を受けてしまったことがあります。
私が抱えている事情とは、8年ほど前に、主治医だった児童精神科医に、社会的養護の子どもと差別され、自殺未遂に追い込まれたという悲惨な被害体験があり、それ以前は、社会的養護を羨ましいと思ったことが1度もなかったのに、その被害の後、PTSDになり、社会的養護を羨ましいという激しい気持ちが芽生えて苦しんできたという経緯です。この二次被害がどんなものだったのかについては、また別の記事で #note に書きたいと思います。
もちろん、加害医師の名前は出しませんし、加害医師への報復が目的ではなく、虐待サバイバーは精神科医からも無理解に遭い、二次被害に遭うことが非常に多い実態があるため、その実態を少しでもなくすためにも、私が児童精神科医から受けた二次被害がどういうものだったのかを公表しようと考えています。
今後、Twitterなどで、私が発信する言葉で、嫌だと思う表現があれば、正直にお伝え願えればありがたいです。こちら側がどうしてその表現を用いたのかという事情もお伝えしつつ、相互理解を深めた上で、お互いの心の傷を理解しつつ、より良く前進できるような形で、お付き合いさせて頂きたいと思っております。
今後ともどうぞよろしくお願いします。
※虐待の後遺症の典型的な症例については、以下の書籍にまとめてあります。精神科医の和田秀樹先生に監修・対談付き。
虐待の被害当事者として、社会に虐待問題がなぜ起きるのか?また、大人になって虐待の後遺症(複雑性PTSD、解離性同一性障害、愛着障害など多数の精神障害)に苦しむ当事者が多い実態を世の中に啓発していきます!活動資金として、サポートして頂ければありがたいです!!