○○県外道バスジャック事件
僕はショータ
バリバリに働いている壮年期の男だ。
実家は都心の方にあり、
実家から家に帰るために
深夜バスに乗っているよ。
いや、それにしても
お母さんの元にずっと居たからか
その…性処理が全くできなかったな。
深夜なのと暇なので
だんだんむくむくと…
そんなことを考えている時、
ひとつの銃声がなった。
「ん?なんか踏んだ?」
「なに、なに?」
ざわ…ざわ…
「おい!ハイジャックだ!」
その言葉の瞬間、一気に静寂に包まれた。
「お前らァ…変なことしたら皆殺しだぞ…」
僕の前の人がまさかハイジャックとは…
ともかく、ここは静かにしておこう…
「おい!ここに壮年期で実家から帰る途中のちょうどムラムラしてる男を連れてこい!」
その時、一斉に乗客の目が僕に向いた。
え、僕?
他にもいるよそんな人?
そんな叫びも届かず、みんなの目に押されるようにハイジャックの前に行く。
「お前か。これから何をするか、分かるか?」
口答えをしたら危険があると思ったので
黙って頷いた。
「は?分かるわけないだろ?思考盗聴するなよ」
なんだぁこいつ?カス、ドブドブ
「ともかく、わかんないことはわかんないと言え。お前会社とかでもそんな調子だろ。わかんない仕事あるだろ。お前、おいお前、お〜い」
危険じゃない…らしいな
「じゃあやってもらうことを発表する。」
ドキリ。そういえば僕が出てるんだった。
「やってもらうことは、、、母シコリだ。」
母シコリ?あの呪いの…?
「お前、お母さんの写真ぐらい持ってるだろ?
だせよ。はやく。」
ビビりながらもお守り代わりのお母さんを出す。
「ほお、、この子か。いいじゃんイケそうじゃん」
確かに母は美形だと思う。
ただ、これとは違うだろ。
「やんなかったら分かってるよな?」
ハイジャックの手が黒光りする。
やらせてもらいます。
言葉もあれもひねり出した。
「まぁ、立たせる位は補助OKだ」
その言葉を聞いた瞬間、DRsite playを開く
「お、そのボイス俺も持ってる」
嫌だなぁこいつ
親友ですら嫌なセリフじゃん。
そしてお気に入りの漫画を開く
奮い立たせ…イキリ立たせる。
「よし、もうダメだ。お母さんの目を見ろ。」
目を見る。
優しそうな目。
シワ、また増えてたなぁ…
「あ、もう補助はダメだぞ」
ギクリとする。
集中しろ…
用は血が集まってるだけであって
そう簡単に萎えるものでは無い。
「はやく、始めろ」
記念すべき1ストローク。
ぜんっぜん、全くだ
気持ちよさの要素がない
痛い、痛いよ
「いいか?これから30分事に1人減っていく。お前のライフはだいたい…30何人くらいか」
こいつ…
「ちなみに、気付いていないようだがもう20分くらい立ってるぞ」
やばい、終わった…
そんな時、ふとヘリコプターの音がした。
「あ!お前ら!警察呼んだな!
なんなら記者も読んだな!!」
え?記者?
「くそう!俺は覆面被ってるからカーテン全開にしろ!」
そんな僕の愚行はお茶の間に流された。
まじかよ、早く終わらせないと
パン!
銃声がなった。
「うう…」
撃たれたのは…運転手?
「いいか?その撃たれた足でちゃんとアクセルを踏
め」
ああ、、俺のせいで犠牲者がひとり出た
僕も出すしかない…
見てろよ記者ども…
僕が人を救う瞬間を!
「警察だ!銃をおけ!」
「うっ!!」
どぴゅっ
「くそ!ここまでか!」
お、おい…俺は出来た…ぞ…
「やるやん。相棒。」
ありが…と…う…
そしてそれから僕は
警察が来るまで必死の時間稼ぎをした
英雄として崇められていた。
「あら〜ショータがテレビに出てる」
!?
お母さん!?
「ん…?これって…」
「私の…写真に…出し…」
記者どもめぇ〜〜〜…….
ふつふつと湧き上がる怒りは、
その晩の安心出来るものによって
打ち消されたのであった。