「欲」の独立記念日
皆さんにとって、
「欲」ってどんなイメージですか?
普通にあるもの?
卑しいもの?
きっと人それぞれですよね。
だけど、特に日本では仏教の影響もあるのか、「欲」がないことに美意識をもつ傾向があるのではないでしょうか。
私自身も「欲」に対しては、世間一般的な見方と同じようにネガティブなイメージを持っていました。
"欲張りはみっともない"
"欲のない清廉な人になるべきだ"
いつもどこかでこんな言葉を繰り返し耳にしているうちに、「欲」に対するネガティブなイメージが確立されていった気がします。
だから
自分の「欲」に気づいたら戒めていたし、
我慢できる人が素晴らしいと思っていました。
人に見せないようにしていたし、
「欲」にまかせて調子に乗らないようにと、いつも自分に言っていました。
けれど、仕事を辞めてみて約一年が経過した今、ようやくわかったことがあります。
それは、
"「欲」を叶えると自分が喜ぶ" ことです。
……はい、めちゃくちゃ当たり前のことを言いいました笑
でも、わたしにとってはやっと腑に落ちた感じがしているのです。
仕事を辞めてからストレスがなくなって自由なはずなのに、思いっきり好きなことをやれているという開放感?やワクワク感?が思った以上に感じられず、何かしっくりきていない言語化できないモヤモヤ感を密かにずっと感じていました。
その違和感は何に起因していたか、
それがまさに「欲」の取り扱いでした。
仕事を辞めて時間的にも精神的にも自由になったはずなのに、
"お金がなくなるかもしれない"とか
"こんなことして成果が得られるのか"とか、
先立つ不安にばかり目を向けて、純粋に自分の「欲」=やりたいことや興味のあることにフォーカスできておらず、
結局何をしたらよいのかわからなくなって、なんとなく元気がないように感じてしまっていたのだと思います。
"「欲」があるから行動したくなる
そして、「欲」が自分らしさをつくる"
誰かがそう言っていたのを思い出しました。
「欲」はただ単に節制すればいいものではなかったのです。
自然発生的な純粋な「欲」と、決して満たされることのない いわゆる「欲望」を、
一括りにして全部ダメなものとして閉じ込めようとするから辛くなっていく。
そういうことなんですよね。
自分のやりたいことが見つからないという不足感の根本、モヤモヤの原因はここにありました。
「欲」を押さえながらやりたいことを探すなんて全く無理な話です!
(でも、純粋な「欲」と「欲望」って完全には区別しづらいこともあるよな〜🤔と思ったりもしますが、今そこについて考えるとちょっとしんどいので、ひとまずこのへんで)
ネガティブなものだと思っていた「欲」が自分にもあってもいいと思えたこと、
閉じ込めていた純粋な「欲」を解放していいんだと気がつけたことがとても嬉しかったので、「欲」の独立記念日と名付けることにしました。
みなさんの「欲」との付き合い方が、ますます深まっていけば幸いです🫶
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