指の皮が捲れるまで
大観衆の前で、歌うこと。
自分の絵を大好きな人に見てもらうこと。
大きな舞台で、光と音に包まれて踊ること。
写真を撮ること。
映像を残すこと。
熱狂する観客の前で、楽器をかき鳴らすこと。
好きと拘りの詰まった料理を創り出すこと。
空間をデザインして、ワクワクしてもらうこと。
自分の可能性を広げてくれるような、
ワクワクする生き方をしている人と出会うこと。
自分の好きなことを通じて、
誰かを喜ばしたい。
笑顔になってもらいたい。
優しくて力強い生き方をしてみたい。
ただそれだけ。だけど、だけど、そんな自信はない。
たったそれだけのこと。
でも、
たったそれっぽっちの大きな野望。
今、僕らの生きている世界は
がんじがらめで、自分が生きているのかさえ
曖昧に感じてしまうくらい
空虚な世界だと思っています。
僕という存在も、あなたという人格も、
確かに存在しているようで、
全く同じ時間軸、
人生における体験をしてきた人は誰1人いなくて、
確かめようのない自分の人格と存在。
もしかしたら、
全てが夢だったんじゃないかと思えるほど、
思ってしまえるほど、信じてしまうほど、
僕らちっぽけです。
親の願い。先生の意見。社会のあたりまえ。
そもそも、自分のどこが
自分である要素なのかすら曖昧だし、
自分で自分を好きになるのが難しくて、
能力以上の評価をされることが心苦しくて、
期待されることも怖い。
それでも、
心の奥底では、
誰かに自分の存在を認めて欲しいし、
自分は間違いなく生きているのだと信じたい。
呼吸をしていて、意思を持って、
この地球に、日本に、
自分という人格の居場所があるのだと胸を張りたい。
だから、このままじゃ終われない。
終わりたくない。
自分が自分であるために、表現をしたい。
そんなあなたへ。
今、僕たちは
大きな森を、表現者たちの暮らす街へと
創り変える街づくりプロジェクトを制作しています。
もう少し具体的にいうと、
森の中の大きなキャンプ場を、
6日間に渡って貸し切って、
3日間続く音楽祭を開催する、
街づくり、音楽祭の制作プロジェクト。
街を創り出すのは、
ただ表現が好きで、
エンターテインメントに救われて、
自分の表現を持って生きていきたい
と願う少年少女たちです。
年齢が上がるにつれて知った
自分は天才ではないという事実も、
努力を積み上げることのできない
自分への嫌悪感も全部置いて、
自分の大好きなことに没頭する街。
言葉を綴ること。
音楽を奏でること。
絵を描くこと。
仲間と出会うこと。
食を創り出すこと。
空間をつくること。
音に溶けて踊ること。
火を囲んで語ること。
癒しを届けること。
映像を残すこと。
美しい瞬間を、写真に切り取ること。
あなたがあなたに変わる、始まりの街。
よければ、サイトを覗いてみてね。
5年くらい前、
ギターをたくさん弾いていた時期があります。
左手の指の皮が剥がれて、
右手の人差し指と中指の爪は削られ薄くなり、
割れていく。
ギターの弦に触れて金属臭くなる指先、
すこしずつ可動域が広くなる指の関節。
柔らかくなる手首と、
最初は聞こえなかった自分以外の楽器の音。
指から血が出るまでギターを弾くこと。
手の形が変わるくらいペンを握ること。
起き上がれないくらいの筋肉痛が続くこと。
気がついたら表現に没頭して、朝を迎えること。
辛いようで、楽しくて仕方なくて、
自分の表現が、形を成してゆく、
その過程を味わう。
そんな、自分の表現に向き合い、
自分の知らない自分に出会う、
そんな3日間を一緒に過ごしたいなと思っています。
表現を通して自分の人生に
胸張れるようになりたいけど、
それだけの覚悟も勇気もまだない、
孤独な表現者たちが、
自分の殻を破り、
個性を爆発させ、
応援し応援され、
新たな化学反応が生まれるような街。
ここまで読んでくれたあなたが、
ワクワクした気持ちになったり、
自分のことだと思えたり、
関わりたいと思える、
そんなことをやれていたら最高だし、
興味があったらぜひ連絡をもらえたら嬉しいな。
あなたが挑戦していることで、
僕が手伝えることなら、
可能な限りお手伝いしたいと思っているし、
もっというと、要件なんてなくていいから、
興味を持ってくれた人との繋がりは、
できる限り大切にしたい。
この残酷な社会で、少しでも温かい、
美しい瞬間を作り上げれたら嬉しいです。