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ただ心から悪を退ける強さを持ち続けることだ

ブッダのことば 『報い』

悪をした報いがまだ熟すまでには、なにか幸いなことも起こるかもしれない。でもそれが熟した時には我が身を振り返ることになる。

善をした報いがまだ熟すまでには、なにか災難なことも起こるかもしれない。ただそれが熟した時には幸せは舞い込んでくる。

自分にその報いはないだろうと悪を軽く見てちゃいけない。水が一滴ずつしたたるだけでも水瓶はいずれこぼれるように、悪を重ねているといずれ災いが降り注いでくる。

自分は報われないだろうと善をあきらめるべきではない。水が一滴ずつしたたるだけでも水瓶は満たされるように、善を積んでいるといずれ幸せに満たされる。

物を運ぶ商人が危険な道を避けるように、けがをしないように危険な物を避けるように、心から悪を避けなければいけない。

もしも手に傷がなければ、その手で毒を取り去ってやることもできるだろう。傷がなければ毒が入ることはないのだから。そのようにわるいことをしない人に悪が襲いかかることはない。

海に出ようと山に登ろうとどんなとこであれ悪のない場所はない。ただ心から悪を退ける強さを持ち続けることだ。

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