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妊活のための生活改善 -とはいえ続かなかったもの-

子供を授かりやすい体になるために、食生活の改善、体質改善、ストレスを減らす。やるべきことはたくさんあります。

私もいろいろな情報に惑わされながら、いろいろと試してきました。その迷走の記録というか、恥を晒すようなものですが、ここでは「やってみたけど続かなかった」ものを中心に挙げていきます。「今のところ続いている」ものは、今後別記事にて紹介します。

いろんなことに翻弄されてやることを変えている様を見て、滑稽に思われるかもしれません。「馬鹿だなあ」「カモだなあ」と感じるかもしれません。けど、同じく不妊治療をしている友人や不妊治療を経験した親戚と話していると、どうやらこれらは「不妊治療あるある」のようでもあります。

不妊治療はそれぐらいに様々な不安に押しつぶされ、且つ正解の選択肢のない迷路だということを、、、すがるような思いであっちの扉やこっちの扉を開けていく繰り返しなのだということを、少しでも垣間見ていただけたらと思います。

やめちゃった① 毎朝基礎体温をつけること

これ、不妊治療が長引くにつれてやめちゃう人、多いと思います。基礎体温を測ること自体は妊活の基礎中の基礎なので、やる必要がなかったとは全く思っていません。

私の場合は「自己流タイミング法」から「人工授精4回目」までの約1年間は、基礎体温を測っていました。
自分の体のサイクルや特徴を知ることができるし、得るものは多かったです。私でいうと、いかにも黄体機能不全らしく高温期と低温期の差が0.3~0.4程度しか開きません。しかも高温期がギリギリ12日。周期によっては11日。なんとも不甲斐ない私の黄体ホルモンたちです。どうやったら君たちは奮いたってくれるのだろうか。

基礎体温をつけるのをやめたのは、子宮ポリープ手術の準備期と、そして体外受精をすると決めた2021年4月からです。

そして基礎体温の計測をやめてみて、朝起きた時の気持ちがすごく軽くなったことに気づきました。

毎朝、目覚ましが鳴ると半覚醒状態で体温計を口にくわえ、動かないように待つこと約5分。途中で寝落ちして体温計を落としてしまうこともしばしば。計測終了の音とともに体温を確認し、上がっていても下がっていても一喜一憂。すぐに起床し、体温計を洗い、枕元に戻す。そして身支度をし朝食を食べながら、妊活アプリに基礎体温を記録する。

・・・この一連の「儀式」が、いつの間にか「今日も妊活第一」と心身に刻み込むような、うす~~い呪いのようになっていたように、今では思います。基礎体温の計測をやめてからの朝の気分が全然ちがうんです。

ちなみに私のクリニックの先生は、人工授精にステップアップしてからは基礎体温の確認をしなくなりました。こういったあたりからも、基礎体温の重要性が比較的高いのは妊活初期なのかもしれません。

やめちゃった② 妊活メルマガを読むこと

妊活向けのアプリやメルマガ、いろいろありますよね。私もやってました。

で、その中のひとつ、毎日何通もくる某有名な妊活メルマガ。登録してしばらくの間は、必死に読んでいました。特にリセット(=生理が来ること。つまりその周期は授からなかったと確定すること)した日とかは貪るように読み返し、「もっとやれることがあるはずだ」と宝探しをし、新しくできそうなことを見つけて、「次周期こそは」と気持ちを切り替える・・・という繰り返し。

でも、出来ないんです。
メルマガに書いてある全てをこなすことも出来ないし、せめてやれそうなことをいくらやっても、子供が出来ない。

そんな時に、別媒体で個別に妊活アドバイスをもらうことがありました。そうしたら、月100通ぐらい届くそのメルマガには一度も書いてなかったようなアドバイスがいくつもありました。

「このメルマガは妊活のためではあるけど、同時に、ここで紹介している商品(妊活サプリとか妊活体操DVDとか)をポチしてもらうため・・・なんだよな、当たり前だけど。」

と、妙に冷静になった瞬間がありました。

そして自分には、個別の妊活アドバイスのほうが向いていると感じてから、このメルマガを読むことをやめました。

やめちゃった③ 複数の妊活サプリを飲むこと

私は妊活を始めるまで、実はサプリ拒絶派でした。

飲んでいる人を否定はしませんが、自分が飲むことにはものすごく抵抗がありました。薬の一種なのか、食事の一部なのか、よくわからない存在感が、なんとなく受け入れがたかったんです。サプリだけで物事が好転するのかしらという疑いの気持ちすら持っていました。

それなのに妊活に真剣になるほど、サプリは避けて通れないよと言わんばかりにあちこちからPRが入ってくるんです。
そうです、情報化時代の恩恵でもあり弊害でもある、web広告の数々。妊活ワードを検索すればするほど、日常的にいろいろな妊活サプリの広告が勝手に流れ込むようになってくる世の中です。

これまでのサプリへの不信感はどこへやら、リセット直後の検索魔の時期に「これを飲めば授かるかもしれない」「自分の問題が解決するかもしれない」といい感じに心の弱みを握られて、私は多い時で最大3種類飲んでいました。以下に挙げます。

(1)黄体機能を高めるサプリ
(2)高齢妊活に必要な栄養素を補ってくれるサプリ
(3)葉酸、ミトコンドリア、マカなどが配合された総合妊活サプリ

これを今では(1)(2)をやめて、(3)だけにしぼりました。

理由はいろいろありますが、最も大きいのは「サプリを何種類も飲むよりは、これと決めたものにしぼって、あとは運動や整体など別方向からのアプローチを頑張ったほうがいい気がする」と感じたからです。あくまでも私の場合です。

サプリを飲むことで満足して、運動も全然しないし姿勢も歪んだままだし冷え症もそのままだし、、、という怠けた自分を自覚したタイミングがあり、サプリにつぎ込んでいる費用をもう少ししぼって、筋力とか姿勢とか、動的な要素をもっと鍛えることも大切にしよう、と感じました。放っておくと衰えていく年齢に既に突入していますしね。

ちなみに(3)を継続している理由は、

・総合的な妊活サプリであること
・葉酸だけでなく、マカやミトコンドリアも配合されている高齢妊活向けであること
・定期購入にすると個別のアドバイザーが付いてくれること

です。

特に個人的には、個別アドバイザーの存在がとても大きいです。メールで何気ないやりとりをさせてもらえるのですが、不妊治療のことってあまり気軽に周囲に相談できるものではなくて、でもその割にずっしり重たい悩みが次から次へと押し寄せてくるもので、はけ口が全然足りないんです。

これまで話せなかった不妊治療の赤裸々な悩みを真摯に聞いてくれて、商品を売りつけるのではなく「これを食べるといいよ」「こういう温活もあるよ」とアドバイスをくれながら、アドバイザーのかた自身の妊活体験談なども聞かせてもらえました。

今でも、人工授精がうまくいかなかった時とか、気持ちの持っていき場がない時の大きな支えになってくれています。

やめちゃった④ 平日のお昼を妊活意識食にすること

平日の昼食は職場でとっています。私たちの会社では格安でボリューム満点のお弁当を頼むことができて、多くの人はこれを頼んでいます。私もずっとこれを食べていました。

けれど不妊治療を開始してから情報耳年魔になっていくにつれ、「炭水化物を減らせ」「肉よりも魚を食べろ」「揚げ物は天敵」「加工肉、加工練り製品は極力避けろ」「植物油脂は悪」・・・と、世の中の大半の仕出し弁当を真正面から否定する呪文に触れる機会が一気に増えました(泣)。

これに翻弄されて一時期、野菜を切っただけのサラダと素焼きミックスナッツを持っていき、平日の昼食はそればかりにしていたことがあります。

でも、おいしいものを食べることが大大大好きな私にとって、これほどの苦痛はありませんでした。昼休憩がまったく楽しみではないんです。
むしろ、「あーまた味のない野菜とナッツの時間・・・」とテンションだだ下がり。食べ終えても満足感は一切なく、むしろため息をつく気持ちのまま、休憩室に向かって残りの時間を休んでいました。

そして、どうしてもやるせなくなったある日、サラダとナッツを持っていくのをやめていつものお弁当を注文してみました。
高級弁当でもなんでもありません。地元のお店が作ってくれている、他愛もない煮物と和え物と揚げ物、焼き物のお弁当です。そこにあったかいお味噌汁とごはん。それなのに、久々にいただくお弁当は心の充足感が半端なくて、ちょっと涙がこみあげてきそうになりました。
ちょうどそのころはタイミング法から人工授精にステップアップする時期でもあり、「我慢したって授からないうえに、ストレスが溜まるだけじゃないか・・・」という思いがよぎり、この食事改善は私には向かないな・・・と確信。それ以来、お弁当を頼むことを再開しました。

なお今では別の流れがあって、平日の昼間の過ごし方は更に変えてみています。それは「続いていること」のほうで記録していきます。(続いていれば)


~2021年4月現在はここまで~

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