12月の音楽|茉記
紅葉のグラデーションや見惚れて動けなくなる夕焼け。自然が見せてくれる奇跡の中で過ごすことが本当にありがたい。けれどカレンダーはしっかり12月。師走だ。
いつもとは違う予定や、新しい年を迎える前にやっておきたいことが次々と出てくる12月に、たいせつにしていることがある。それは12月を共にする音楽だ。
わたしはクリスマスミュージックが大好きだ。
クリスマスのコンピレーションアルバムは、誰もが知る名曲をジャズやソウル、モータウン、ブルース、ボサノバ、ポップミュージック…いろいろなアーティストのアレンジで聴けることが何より楽しい。家事や仕事をしながら、お茶をいただきながら、その時の気分で流している。掃除がはかどる曲もあれば、HAPPYにも甘くもせつなくもなり、静かに自分と向き合う時間にもなる。カフェやお店で流れてくるクリスマスミュージックは、わたしにとってはフォーチューンクッキーみたいだ。
わたしのクリスマスソングとの出会いは、父がレコードでかけてくれていたビング・クロスビーの『White Christmas』のアルバム。とてもうつくしい声の韓国のスターが、時代を超えてこの曲をデュエットするらしく、とても楽しみにしている。大学で初めて参加した学校のクリスマス礼拝で歌った讃美歌に、胸がいっぱいになった。実は幼いころから12月は家族の入院や旅立ちがあり、面会時間を終えて不安な気持ちを抱えながらキラキラした街を歩いた日々にもクリスマスミュージックが共にあった。
音楽は時にさまざまな記憶連れてくるけれど、聴いているのはいまのわたしだ。
サブスクでも聴いているけれど、棚で出番を待っているクリスマスソングがある。
Happy Xmas(War Is Over) ジョン・レノン、オノ・ヨーコ
Fairytale of New York (feat.Kirsty MacColl) The Pougues,Kirsty MaColl
Someday At Christmas スティーヴィー・ワンダー
A CHRISTMAS GIFT FOR YOU From Phill Spector
まだまだキリがない。
数年前、クリスマスコンサートで出会ったライア奏者の山下りかさんのアルバム“septimestimung“の再販にあたり、光栄にもデザインに携わる機会をいただいた。このアルバムはクリスマスアルバムではないけれど、キャンドルを灯し、静かに自分と向き合いながら聴きたい。
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