アラサーで、ブス日本一だった私が自撮りをアップできるようになるまで
数年前まで、自撮りが苦手だった。SNSに載せる写真は、自撮りではなく、
仕事などで撮ってもらった他撮りか、複数人で撮った記念写真を選ぶようにしていた。「今日は我ながら盛れたわ~!」という渾身の一枚をアップしたい時は、「別にキレイに撮れたから見せたいとかじゃなくてこれこれこういう理由で写真をアップしてるんですよ…」と、さも理由がある風を装っていた。自信過剰な女だと思われないために…。
なんといっても、私、グーグル画像検索で「ブス」一位になったことのある女なのだ。(「ブス日本一」の詳しい経緯は「半径5メートルの野望」という本に書いています)
「身の程はわきまえています!」という態度を上下左右に360度ずつアピールしないと「自信過剰なブス」という視線が飛んでくるはずとビクビクしていた。インスタグラムに自撮りを投稿する文化が、半ば当たり前になってからも、自信がある女に見えないように細心の注意を払っていた。
仲良したちが堂々と自撮りをアップしているのを見ても「髪の毛ピンクって可愛いけど私向きではないな」と感じたのと同じように「みんながやるのはいいけど、私は出来ないな」と思っていた。
ところがある日、私より少し年上の女性が法令線やシミがくっきり写った自撮りを投稿していた時、「そんな写真アップしたら絶対意地悪なコメントくるよ…」とネガティブな気持ちが過ぎった。案の定、コメント欄には嫌な言葉が書かれていた。でも、その時に、アンチ目線で彼女の写真を見てしまった自分に自己嫌悪を感じ、「私は将来どうなりたいんだろう…?」と思った。ありのままの自分の姿を楽しみ、ためらいなくシェアし、堂々と生きる女性か。それが出来る女性に憧れながらモヤモヤしている女性、あるいは、「そんなに自分の顔に自信あるんですかww」「おばさんがみっともないww」と笑う野次馬か。
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