私は本を売りたい
今日は2月に出る文庫「いつかすべての恋が思い出になる」
の装幀会議に行ってきました。
作家さんの中には装幀やプロモーションには関わらない方もいらっしゃいますが(むしろそっちが大多数で、普通)
私はタイトルも装幀もプロモーションも全てに関わりたいと思っています。
昔は出版社さんの提案に全面的に従うのがいい作家だと思っていたけど、
今は時には出版社さんの方針に抗ってでも、
「本を書いて、作って、届ける」の全てに前のめりに関わっています。
文章を書くのも大好きだけど、
どうやって売るか、届けるか、ということを考えるのも好きで。
いつも本を作る時は、
こんな風に文章がネットでタダ同然で読めちゃう時代だからこそ、
本の形にする意味を作りたい、と思っています。
本ってただ文章を印刷したものじゃないんですよね。
私が本を好きすぎるあまり神聖化しすぎている面もあるとは思いますが
大事な本というのは、人生の一部のような気さえしてくる。
だから誰かにとってただの「本」以上の本を作るために
あらゆることを試したいと思っています。
まず、こうやって舞台裏や想いは
発売前からなるべく公開して、本が届く前から
本のことを楽しみにしてもらいたいし、
表紙とタイトルでワクワクしてもらいたいし、
プロモーションも、本をただ売るのではなく
本を媒介にして同じ価値観を持った人同士のコミュニティを形成することに
チャレンジしたいと思っていて。
そのためにネットをうまく活用したくて、
ネットに浸かり続けています。
(ブロガー出身の私にとって、
ネットは他の作家さんに負けない唯一の領域。)
話が飛びましたが、
文庫本「いつかすべての恋が思い出になる」は
20代の恋愛をまとめたエッセイになります。
タイトルも自分で考えたやつが通りました。(よかった!)
アム連載時に
出会って別れて、私の一部になった人たち
https://am-our.com/love/100/8482/
という記事を書きましたが
実った恋も実らなかった恋も
嬉しかったことも悲しかったことも
全てが今の私が出来るまでに必要だったよね…と、
そんな気持ちをタイトルに込めています。
このタイトルに込めた気持ちをどうやって装幀で見せていくかと考えた時に
頭に浮かんだのが、数年前からnoteで私のことを
何度も好意的に書いてくれている(※)
スイスイさんが代表をつとめている
「SHY FLOWER PROJECT」です。
私は私に興味のある人にとても興味があるので(笑)
スイスイさんのSNSを時々こっそり見ていたのですが、そこに
「SHY FLOWER PROJECT」のことが書いてあったんですね。
まだきれいなまま、パーティー、テレビ番組、イベントが終わったら
捨てられてしまう「廃棄花」をアートに作り替えて売る、
http://shyflowerproject.com/about/
という取り組みをしている「SHY FLOWER PROJECT」のプロダクトは
終わってからなお、時には終わってからこそ、
味わいがある恋愛について書いたこの本と
とても合っていると思いました。
その場でスマホで廃棄花アートを見せながら
「絶対にこの案でいきたいです」と熱くプレゼンしたら、
編集者さんも「ぴったりですね!」と乗り気になってくれて。
咲き誇っている時だけが花の一番いい時じゃない。
枯れてもまた美しくよみがえる…という、
この素晴らしいプロダクトは、そのまま、
私が恋愛に持っているイメージを体現してくれています。
文庫本は通常の本より予算も少なく、デザイン的にも
決まりが多いのでそこが不安でしたが、
スイスイさんからも「ぜひ」という嬉しいお返事をもらえて、
今日、第一回装幀会議に至りました。
デザイナーさんが仮で出してくれたデザインが
あまりにも良すぎて、「もう絶対にこれでいこう」と
とんとん拍子で決まったので
後は「SHY FLOWER PROJECT」さんに
撮影用の小物を作って頂き、
今回の表紙用に撮りおろしさせていただく流れです。
撮影は年末~年明けになりそうです。
撮影をお願いしたのは
2月に出すもう一冊の本
(幻冬舎「恋がうまれるご飯のために」)の
表紙写真も手掛けてもらうフォトグラファー・
キムヤンスさん。
milieu編集長・しおたんさんのツイッターで知りました。
(しおたんさん、ありがとう!)
「通りすがりのあなた」×7人のクリエイター企画では
こんな風に透明感あふれる写真を撮り下ろしてくれました。
というわけで表紙は、私、担当編集者・Tさん、角川のデザイナーSさん、スイスイさん、スイスイさんのもとで小物を作ってくれるSさん、フォトグラファーのキムヤンスさん、合計6人の合作になりそうです
こんな風に、本はチームで作っていきます。
(今回は営業さんの話は省いたけど、売る時もまたチームです)
繰り返しになりますが、
私は「書くところ」だけを担当しているのではなく、
本の表紙もタイトルもプロモーションも全部入ります。
だから本を1冊仕上げるために、ものすごく
労力がかかります。
やっと書けた、と思ったその瞬間から、
売るための戦いが始まるのは、たまに疲れるけど、
最高に楽しいマラソンです。
出版社さん・編集者さん的には、正直やりづらい面もあると思いますが
(すみません)
昔と違って、今はSNSを通して私のキャラクターを
理解してくれているスタッフさんと
組めることが多くなりました。
その分、出来た本には
我が子のような思い入れがうまれます。
これだけの数のクリエイターさんが
関わっているのだから、
本は立派なアートワークだと思います。
少なくとも私は1冊1冊、アート作品をつくる気持ちで、
本に向き合っています。
大事に作る本だからこそ、売りたい。
だから、イベントもするしオンラインサロンも作るし、
注目を浴びるために盛大に騒ぎながら、
手探りで、いろいろやってみています。
…伝えたいことがあり余って、
あっちこっちに散らかった文章になってしまいましたが、
2月末に出す
「いつかすべての恋が思い出になる」は
人生で味わった全ての恋が愛おしくなるような、本になりますので、
楽しみに待っていただけると嬉しいです!
そして改めての宣言になりますが、
私は「本を書く・作る・届ける」ことに
全てを注いでいます。
動画に手を出したり、生配信をしてみたりと
表面だけを追っていたら、
ただの好奇心が不安定な人に見えるかもしれませんが
最終的には全て本とつなげて、
本を売ることにつなげる気まんまんです。
人生の全てを本にしたいと思っています。
そうそう、年明けにはついに念願の旅本が出ます。
自分の人生を構成する要素として
「旅」はものすごく大きいので、
いつか絶対に本の形で
読者さんたちと共有したいと思っていましたが、
やっと夢が叶います。
(世界一周本も昔出してるけど、あれはちょっとビジネスライクにまとまってしまった…もう少しエモいやつが出したかったのです)
私のことを知って、たびたびタイムラインで見ることはあるけど、
まだ本は買ったことないや…という方。
私は、ネット時代の新しい作家の方を探りたいと思っています。
本が私の活動の中心軸です。
よかったら、本を買ってみてください!
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▼noteで書いている月刊はあちゅうもよろしくお願いします。
本を作っている時のこと。作っていない時のことも
全部ここに書いてます。
https://note.mu/ha_chu/m/m7507ac323f4c
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▼関連記事:スイスイさんがこれまでに私について書いてくれた記事
(↓エゴサーチしていてみつけた1つめの記事でスイスイさんの存在を知りました。スッキリに出て、よかった!)
なぜ【今】私たちはテレビに映る「はあちゅう」から目が離せないのか? https://note.mu/suisuiayaka/n/n717d8ac99158
なぜ私たちは喋る「はあちゅう」から目が離せないのか?2017 https://note.mu/suisuiayaka/n/nbb73d900f9c4
のびないクズもちは一生そのまま(はあちゅうとは?2017夏) https://note.mu/suisuiayaka/n/n860b5e92ef33
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▼追記。スイスイさんも昨日の打ち合わせのことをnoteに書いてくれました。
はあちゅうが暑苦しくて2017
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