合格はキャリアのゴールではない~受験の思い出~【キャリコンサロン編集部】
受験シーズン真っ盛りですね。大変な労力をかけて見事に合格した時には「ゴール到達」と思いがちですが、それは決してキャリアのゴールではありません。
皆さん、こんにちは。
じゅんじ@50歳からのキャリアコンサルタント です。
キャリアコンサルタントとIT企業のマネージャーの二刀流で活動させてもらっています。
キャリアコンサルタントのコミュニティ「キャリコンサロン」のnoteマガジンに参加させていただいてます。
私は水曜日担当です。
今週のお題は「受験の思い出」です。
私が高校生の頃の大学受験は「偏差値至上主義」でした。
(今も根強く残っているのでしょうが…)
偏差値の高い大学に入学に出来ればその後の人生は「視界良好」。志望大学への合格がゴールと設定されていました。
でもそれは決して自分のキャリアのゴールではない。
ということを私の大学受験の思い出と共にお話ししようと思います。
◆母親の粋な計らい
高校生の時の受験は思ったような結果が出せず、残念ながら一浪することになりました。
このままではいけない。
本当にしっかり勉強しよう!
と決意して本当に頑張って勉強しました。
そして迎えた2度目の受験シーズン。
自分が受験した中では偏差値の高い大学の合格発表があり、合格番号が記載された郵便が家に送られてきてました。
私の机に封が切られた状態で置かれており、特に母親からの連絡も何もなかったので、
「ああ、落ちたんだなあ」
と思って中身を見てみると、
なんと。自分の番号があるじゃないですか!
合格です!
どうして何も言ってくれないんだよ。
と思って振り返ってみると、部屋のドアに
「合格おめでとう!」
という張り紙が。
母親の粋な計らいにちょっと嬉しくなったことを覚えています。
◆進学したのはいいけれど
ただその大学は自分が志望していた経営工学科がなかったので物理学科で受験していたのです。
でも予備校の先生たちも合格を非常に喜んでくれてましたし、「まあいいか」と軽い気持ちで物理学科への進学を決めてしまいました。
これで自分のゴールに到達。あとは楽しい大学生活が待っているとウキウキしてました。
そして大学に入学。将来は宇宙関連の研究ができたらいいなとか無邪気に思っていました。
でもいざ授業を受けてみると内容が全然ぜんぜんわかりません。
これは物理というよりは完全に難解な数学。
自分には完全にムリゲーだと早々と心が折れました。
そうなると大学の勉強は本当に地獄。
当然、成績不振。行きたかった宇宙関連の研究室にも入れず。
何をやっているのかよくわからない原子物理の研究を何とかこなして卒業。
勉強に関しては本当に「暗黒時代」を過ごすことになってしまいました。
◆合格はキャリアのゴールではない
受験に合格することを目的にしてしまうとこのように進学後に苦労してしまう可能性があります。
受験を控えたお子さんがいらっしゃる方には、
進学してどのような勉強をしたいのか?
勉強をして将来どのような仕事をしたいのか?
など、色々な観点で考え、行きたい学校を決めるようサポートすることが重要だと思います。
でも万が一、学校で勉強がうまくいかなかったとしても大丈夫!
クラブ活動、アルバイトなどの経験
多様な環境・価値観を持った人との関わり
などを通じても「社会人としての基礎能力」を身につけることはできます。
私が今何とかやってこれているのは、勉強以外の手段で社会人に必要な能力を身につけていたのかもしれませんね。
私もキャリアコンサルタントとして子供たちのキャリア教育に積極的に関わり、自分の体験を通してこのように伝えようと思います。
合格はキャリアの「ゴール」ではなく、あくまでスタートラインなのです!
ではまた!