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「SUNABACO AI人材育成講座」のPMを行った記録

AIを正しく経営判断に活用する。

AIと聞くと皆さん敬遠されるかもしれませんが現場で働く人だからこそ受講してほしいこの講座。

自社の業務にAI技術を取り入れ業務の効率化を図りたい。AIを扱い価値を生み出せる高級人材を目指したい。

こんな皆さんが受講することで、誰もがAIを使えることを認知することが出来る。そんな凄い講座になっております。

講座の内容を詳しく知りたい方はあだち先生のnoteをお読みください。講座内容の素晴らしさとあだち先生の凄さが実感できます。

卒業制作発表を無事に終えられたのは一緒のメンバーになったマジコさん、今治の会社経営者のグロッシーさん、造船関係にお勤めのTさんのおかげでございます。

お三方には本当に感謝しております。

2週間という短い期間で初めて集まったメンバーで成果報告を行うことは毎回苦しい思いをするものの自身の成長に繋がります。

今回PM(プロジェクトマネジャー)をやらせていただいたため、何をどう考えて進めていったのか今後の参考までに残しておこうと思います。

これからSUNABACO受講される方や社内のプロジェクトや調整、承認取り進めを行う際の参考になればこれ幸いです。

最初に意識したこと

PMやるので以下の事を意識していました。

・今治に貢献できること
・みんなが楽しく卒業制作を取り進められること
・勝つつもりでやること
・選んだテーマが卒業後の業務に繋がること

SUNABACO今治で開催されており、発表会場も今治。審査員も今治現地で参加されていた企業の方々や今治市関係者の方だと過去の発表から確信していたので今治にいらっしゃる方々に価値があるものと感じてもらえるようにと意識しました。

これは勝ちに行くための評価ポイントになるだろうと推察。

そしていきなり集まったメンバーだからこそ楽しく取り進めたい。受講理由は様々だけど皆自分が変わりたい、成長したいという想いには変わりない。だから全員参加型とし、勝てばさらに嬉しいから頑張ろうと思いました。

経営者であるグロッシーさんが自ら本講座を受講されていました。実際に社内の課題を沢山抱えていたので、そのお困り事を短い期間で解決出来ると感じてもらい、卒業後に自社内で取り進められるようになって欲しい。

卒業後が本当のスタートだからこそ発表したら終わりとならないようにしないといけないと思っておりました。

私がPMやりたいんだろうと言わなくても空気読んでくれ、自主的にプログラマやると仰ってくれたマジコさん、出来る事があればなんでも言って欲しいと仰ってくれたTさん。

みんな頼もしい仲間です。

目標設定

卒業発表まで2週間しかないため、いつまでに何をやっておく必要があるのかの目安の策定とメンバーが全員集まれる日の確認をしておくことは大事。

卒制のために予定を空けている方から避けられない用事が事前に入っている方まで状況は様々です。全員の動向を一度確認しておくことで卒制までに何が出来るかやるべきかがクリアになってきます。
これは前回フランケンさんがやられていたので真似しました。良いなと思った事は自分もやってみるのが一番。

ざっくりとやるべきことの目安を考えておき、皆さんのスケジュールからここまでに決めておくべきことは何なのか?を共有しておく。

この時点で考えていた事は2つ。

•お困り事の解決が本当に出来るのか否か
•改善後の効果が定量的に金額インパクトが出せるのか否か

超人がゴロゴロ参加しているため、この2つは必須だと思ってました。審査員が各会社のマネジメント層にご出席いただくのであれば数字やその根拠は問われそうなので可能なら準備しておいた方が心証はよいだろうと。

序盤 10/6~10/9

経営者であるグロッシーさんの自社のお困りごとを伺う。

長年の課題だと社内認識しているけど上手くいかずにExcelや手書きに頼っている業務があるので改善したい。ただしデータをそのまま使用することは抵抗がある。

今回初のSUNABACO受講だからこそ社名を出すことやデータを出すことに不安があるのは無理もないです。まずはその懸念を払拭することから始めました。

グロッシーさんとTさんはSUNABACO初受講でPC操作にも不安があるのでシステム化と言われても分からないことがあるため、イメージ図をマジコさんに作成頂く。

我々素人には実際のグロッシーさんのお困りごとの業務を一度聞いても分からないので詳しく聞いていく。

発表資料の準備のためにSUNABACOの卒業発表の動画の視聴をTさんにお願いする。

更にスイムレーン図の修正や、課題で取り扱う業務の細分化、実際の資料を共有可能にしていただく。それを見て内容を理解していく。

中盤 10/10~10/14

Microsoftツールに苦戦していることが発覚。

Power Apps → Data Factory → SQL Database → Power BIの連携がうまくいかないと報告があり、次回打ち合わせまでに出来なかったらPower BIに直接データを入れて可視化することとした。

手動→自動化というのは今回の発表の肝であったが期限決めて任せることが大事。でも出来なかったらこういう説明にしようと最悪の事も想定しておく。

ここで業務負荷削減によるメリット算出をグロッシーさんに依頼。ここが出てこないとDX人材育成講座の発表のようになってしまうと心配。

発表資料のたたき台の取り進めをTさんにお願いした。実はTさんはPowerPointの作成が久々だったので本まで買われたとのこと。本当に感謝です。

発表内容の構成について考えていく上でグロッシーさんの会社の事を理解できていなかったのでホームページを教えていただく。

三連休中に何度も見て分からなかった点をまとめてグロッシーさんに質問投げる。連休中に長文で面倒な質問に答えてくれたことに感謝。

業界用語についても指導いただき、理解が深まる。並行して日本における繊維産業についても調べると経産省のいい資料が見つかる。

講座で習ったように現場の事を理解するために弟子入りしていくことを愚直にやった。

三連休の最終日、10/14(月)の打ち合わせ。気づいたら週末が発表である。少し焦りも見えてくるが何とか形にしていくことがそろそろ必要。

な、なんと不具合が改善出来てPower AppsからPower BIの連携が出来るようになる。マジコさん凄すぎる!連休明けにユーザーテストやりたかったのでこれは感謝!

ということで操作方法を共有してグロッシーさんに社内で使ってもらって皆の感想や意見を聞くようにする。

発表資料の進捗確認するとものすごい出来栄えでした!更にSWOT分析まで自主的にやってくれて本当に感謝!後で聞くとTさんは前職が金融関係で社内説得するためによく作っていたとのこと。

いよいよゴールが見えてきた。ここで発表資料のストーリーをざっくりと考えていく。

でもAI人材育成講座の発表としてはきっと物足りない。いずくね先生申し訳ありません。

終盤 10/15~10/18

実際の社内データを使っていただきテスト実施。しっかりとフィードバックを頂く。

社内の方々は長年の課題が解決できていることに大喜び。既にこれが使えるシステムだと思い、早く使いたいと声が多く挙がる。

これ程までに嬉しいフィードバックがありますでしょうか?

お困りごとが解決出来て皆に喜んでもらえるのって本当に嬉しい瞬間です。

手書きで最も面倒な部分まで自動化することをマジコさんで取り進めて頂く。最後まで出来ることはやっていく。

発表資料についても私が引き継いで完成まで仕上げる。ちなみにこの時点で表紙のチームIをいじる資料になっていたのでどうか私にクレームつけるの止めてくださいw

当日の発表はみんなでやることをお願いする。全員参加型だからこそ話す機会を作りたい。ちょっとしたPMのこだわり。

前日今治入りして資料の仕上げをメンバーで行う。

カンパ先生にDX人材育成講座の発表っぽくなっていることを相談する。アドバイスはこれまで手動でやっていたことを実際にデータで集めて何にどう活かすのかを明確にすることが評価のポイントになると助言を頂く。

慌ててストーリーと資料の修正を行う。何とか間に合ってよかった。

ただ収益増加見通しの算出を資料へ織り込むことは避けたいと要望頂いたので削減時間のみ織り込むことにした。

•お困り事の解決が本当に出来るのか否か
•改善後の効果が定量的に金額インパクトが出せるのか否か

こうなったらパッションでいくしかない。

ホテルに戻って資料の細かい見た目を最後整えて完成。

私の発表は4分くらいに収める必要があったので発表練習をホテルで前日夜と当日朝に実施。決められた時間で発表するのは久々だったので整える必要がありました。

当日の発表について

発表で意識したことは次の通り。

・今治に貢献できること
・グロッシーさんの改善したいという想いを認知していただくこと
・Tさんのやったことを社内の偉い人に認知いただくこと
・卒業後も継続して取り組んでいただくこと
・勝ちにいくこと

優勝までは少し分が悪いだろうと思っていたが最低限決勝までは残りたい。そう思ってました。

タオルの聖地である今治で発表するからには繊維業界を盛り上げていきたい想いを届けたい。

以前のSUNABACOのイベントで今治市長が造船関係以外の産業も盛り上げていきたいと仰っていたので繊維業界が題材の発表が決勝に残れば次に活きてくる。

次回のDX人材育成講座やAI人材育成講座が開催されるときに今治市としても繊維業界の企業にもお声がけしやすくなるし興味を持っていただける。


グロッシーさんの想いを届けることは必要不可欠だった。

グロッシーさんに序盤にSUNABACOを受講した理由を尋ねたところAI人材育成講座を受けて社内に変化を起こしたい。少子化・労働力不足の中で業界がこのままだと衰退するという危機感がある。これを機に業界全体を変えていきたい。

卒業発表後のインタビューをグロッシーさんにお願いしたほうがいい。私は想いをお聞きして感動しました。

SUNABACOの講座を受けていて他県に住んでいる私が伝えることで聴講者にもっと繊維業界を認知してもらうことを狙う。

冒頭に「ご安全に!」をかましたのも注意を引けると思ったから。造船関係者が多く出席されることは分かっていたのでこの言葉を最初に声出して言えばなんだこいつ?って思ってもらえること間違いなし。

発表に熱がこもっていれば自然と興味も湧いてくると確信していました。

審査員の方々に興味を持っていただき、沢山の質問を頂けて良かったです。業界の異なる方と真剣勝負できたのは楽しかったです。


Tさんの会社は審査員でもいらっしゃるし、前日聞くと上司も見に来るとの事。これはTさんに絶対に発表してもらいSWOT分析してもらったことも発表に織り込もう。

Tさんの努力をマネジメント層や上司に見てもらい評価いただくことできっとご自身の業務に活きてくると信じて。


グロッシーさんの会社はグロッシーさん含めて3名受講されていたので今回やったことは卒業後に継続できる。何かあればSUNABACO今治に相談にいける。

短期間でここまでのことが出来ると分かってもらえたのでまずは自分たちで挑戦できる。我々もいつでも力になれる。まあ私よりマジコさんに相談した方が確実ですが・・・w


そして優勝はDチーム。想定していたものを全て兼ね備えて持ってきたからやっぱり強かった!負けたのは悔しいがここまで仕上げてきた皆さんが本当に凄い!

優勝チームの内容はこちらから!

まとめ

PMの役割で意識したことは次の事です。

・目標設定を最初に決めること
・発表から逆算してやることを考えておくこと
・進捗管理を行い、問題があれば方向修正すること
・都度判断して決めること
・メンバーが積極的に参加できるように鼓舞すること
・勝ちにいくこと

要はマネジメントの本に書いてあること意識しましょう。付け加えておくならなかまこさんやフランケンさんたちが普段仰っていることを徹底的に真似ること。守破離の守です

SUNABACOのイベントの動画見たり、フランケン時事を何度でも聴きましょう!

そこにスパイスを加えて勝ちにいきたいなら

・当日の発表場所からどういう方が審査員で来るのか推察しておくこと
・テーマは出来れば審査員に受ける方を選んだ方がいい。
・テーマが無かったら発表場所に水平展開できたり貢献できることを織り込むこと
・お困りごとの解決と定量的な結果を織り込むことを意識すること

そこに加えて私が考えたのは

・選んだテーマが卒業後の業務に繋がること
・発表場所がさらに盛り上がるようにすること
・メンバーの変化や成長に貢献すること
・メンバーが楽しかったと思ってもらうこと

です!

JTCの星に恥じない働きは出来たかなと勝手に自負しております!

次の講座でPMやりたいけど不安がある方はお気軽に相談ください!

おまけ

既に多くの方がnoteで感想書いておりますのでぜひお読みください!当日の発表動画も張っておきます。



今回もお読みいただきましてありがとうございました。卒業後に燃え尽き症候群とならないように気を引き締めて自分の業務に向き合ってまいります。


以上、ご安全に!

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