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一生懸命って尊い

昨日 息子(高3)の陸上の大会ががあった
国体の予選で高校生活最後の大きな大会

3年生になってからケガに悩まされてきたが
今回は調子が良さそうで息子も乗っている

100メートルの公式記録で自己ベストの10秒台を出し
次の県大会への出場を果たし、更に自己ベストを更新
そんな想いを胸に望んだようだ

いつもは妻と二人で応援に行くのだが、
今回はなんと家を出ている娘も駆けつけた!
息子の活躍を眼に焼き付けようと
応援する家族も準備万端

が・・・・・・・悲劇は起こってしまった
残念なことに・・・・・
逃してしまった

予選は順調にクリアしたが
決勝でほんのわずか届かなかったのだ

応援していた私たち家族もとても残念だが、
何よりも息子のことを想うと言葉にならない

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息子は帰宅直後は平静を装い
悔やむ言葉をいくつか口にしていた

夜になると珍しく私の部屋まで話をしにきた
押し寄せてくる諸々の感情を抱えきれないようだ

あ~もうっ! あ~もうっ! あ~もうっ!

息子は何度も繰り返した

自分でミスをしたほんの一瞬を解っていること
わずか0.05秒差で自己ベスト更新を逃したこと
着順1つ差で県大会進出を逃したこと
そもそも試験があって充分な練習ができなかったこと
先生(コーチ)と話したかったが今日はできなかったこと
今年に入って記録が伸びていないこと
最後の大会のつもりだったが今は気持ちが整理できない

なんでこんな時に涙が出ないのかわからない

明日は200メートルがあるが、もう行きたくない
でも行かないと逃げている気もする

後輩から「先輩速かったっすよ」と励ましのもらったが
嫌味とか哀れみに聞こえてしまう

負けてもヘラヘラしている後輩に腹が立つ
自分がこんな状況なのに、
なんで自分勝手な後輩の面倒をみなければいけないんだ

通っている高校の歴史に記録を残すことが目標だった
まだ走りたい

これからどうしたらいいんだ?

私は息子の中で整理されていないぐちゃぐちゃな想いを
思いつくままに話してもらった

そしてできるかぎり終わった過去を悔やむのではなく
これからの事に意識を向けてもらうように関わってみた

でも息子をなんらかの整理や結論に至らせることは
できなかった

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私は日頃プロとしてコーチングを行い、悩みや心理的な問題を
多少は扱い慣れていると認識していた
なのに、息子をスッキリさせることができていない

本当に気持ちの整理がつかず、一人では抱えきれずに
嘆き悔やみ悩む息子に、寄り添うことが精一杯だった

今回のことで、
人の一生懸命な想いや行動は、稚拙な表現しかできないが
とてつもなく存在が大きく強力でそして尊いと、
改めて思い知らされた

自分自身の人間力をもっともっともっと上げていかないと
いざという時に扱える代物ではないと思い知らされた


今の自分の無力さや小ささに嘆き悔やむよりも
今後のことに意識を向けよう、切り替えようと思う
今はそれしかできない


ちなみに息子は今日も大会二日目に出かけていった
もうすぐ帰宅する

思いっきりねぎらいたい

ダラダラと想いのまま書いてしまいました
ここまでお付き合いいただき
ありがとうございました







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