作詞作曲、アレンジってどうやるの?その1 〜作詞編〜
はじめに
近年、YouTubeやニコニコ動画などの動画投稿サイトやpixivなどのイラスト投稿サイト、TwitterなどのSNSが発達したことでさまざまクリエイターが溢れていますね!
こと音楽においても、昭和期・平成初期に比べて、趣味で自作曲を作り、それを発信することがとても容易になりました。また、歌声合成ソフト「VOCALOID」の普及により、歌を歌うのが苦手な人でもVOCALOIDに歌わせることが出来るので、音楽を作るハードルがかなり下がったように感じます。
自分もニコニコ動画でVOCALOID楽曲にハマって、そこから作詞作曲に興味を持った流れがあります。笑笑
そこで自分流ではありますが、作詞作曲・アレンジの大まかな流れやふわっとしたやり方をお伝え出来たらな。と思い、記事にしてみました!
実際に作ってみながら、作詞編・作曲編・アレンジ編の3編に分けてお送りしていきたいなと思います!
それではどうぞ!
作詞のときに最初にしとくといいこと
作詞をするときのやり方は、大まかに2パターンあります。
1つ目は先に作曲をして、出来上がっているフレーズに歌詞を当てはめる方法。(曲先)
2つ目は歌詞を先に作って、それに合わせてフレーズやコードを作る方法。(詞先)
実際に作詞をするときは2つのやり方を併用するのがいいと思いますがおおまかにはこの2つのやり方があります。
ですが!
曲先の場合でも詞先の場合でも絶対やっておいた方がいいことはあります。
それは、「おおまかなテーマ、使いたい単語、構成などをあらかじめメモしておく」ってことです。どういうテーマで、どういう展開で、どういったワードを使って、どういった仕掛けをして。っていう設計図のようなものを簡単に作っておくといいのかなと思います。
例えば、恋愛ソングを作りたいとして、
テーマ→「恋愛」
伝えたいこと→「どんなに離れていても僕は君を思っている。」
使いたいワード→「満員電車、踏切」
構成→「前奏〜Aメロ〜Bメロ〜サビ〜間奏〜Aメロ〜...」
みたいな感じであらかじめ整理しておくと、「どんな歌詞・曲にしようとしていたのか分からなくなってしまった...。」ってことが格段に減ります!
とりあえず今回の企画では、
テーマ→「noteを始めてみた」
伝えたいこと→「これからnoteを使っていって、色んなことを学んだり発信していきたい!」
使いたいワード→「ノート、〇〇の音」
構成→サビ(メインテーマ)のみ
って感じの曲にしていこうかなって思います。
曲先の場合
それでは歌詞を書いてみよう!......の前にもう一度復習しましょう。
作詞をするときの主な2パターンは
先に作曲をして、出来上がっているフレーズに歌詞を当てはめる方法(曲先)と、
歌詞を先に作って、それに合わせてフレーズやコードを作る方法(詞先)
です!
もう既に曲(メロディ)ができているから曲先、歌詞を先に書くから詞先、って感じですね。
まずは、曲先の場合の歌詞を書いていきましょう!
曲先で歌詞を書くときの利点として、メロディを先に用意しているので同じ音の形で歌うことが出来る、ということです!また、メロディが歌詞に依存せずに作ることができるので自由度の高いフレーズができることが多いです。
今回はこのメロディを使っていきます。
これをだいたい4つのグループに分けていきます。
こんな感じ。
作曲編でも触れますが、だいたい最近のポップス曲はだいたい4つや8つくらいのグループに分かれます。
また、だいたい8つのグループに分かれた時は基本的に4つのグループに分けた時の繰り返し(またはその派生)であるパターンが多いです。
このグループ分けですが「歌詞の行数」と思ってくださって大丈夫です。
例えば前述のメロディだと歌詞は4行になりますね。
そして音数を見てどれだけの文字数が必要かメモしておきます。(絶対必要ってほどではないですが、メモっといて損はないです。)
今回の場合は
1行目→13文字(3文字+5文字+5文字)
2行目→13文字(3文字+5文字+5文字)
3行目→13文字(3文字+5文字+5文字)
4行目→11文字(7文字+4文字)
こんな感じになります。
()内の文字数のようにメロディのリズムに合わせて音数に分けると歌詞を書くときにより楽になります。
ここまで出来たらいよいよ歌詞を書いていきましょう!
あらかじめ用意しておいたテーマなどをまとめたメモと先程確認した歌詞の文字数をひとまずまとめときます。
今回は、
テーマ→「noteを始めてみた」
伝えたいこと→「これからnoteを使っていって、色んなことを学んだり発信していきたい!」
使いたいワード→「ノート、〇〇の音」
構成→サビ(メインテーマ)のみ
1行目→13文字(3文字+5文字+5文字)
2行目→13文字(3文字+5文字+5文字)
3行目→13文字(3文字+5文字+5文字)
4行目→11文字(7文字+4文字)
って感じですね!
あらかじめメモをまとめていたので1から歌詞を考えるよりもかなり楽に考えられますね!
まず使いたいワードを使って文字数に当てはめてみましょう。
「ノート」と「〇〇の音」はいい感じに韻が踏めているし、作品のテーマにも上手いことかかっているのでメインで使いたい...。ということでここに使ってみます。
♪〇〇〇 〇〇note(ノート) 〇〇〇〇〇
〇〇〇 〇〇〇〇〇 〇〇〇〇〇
〇〇〇 〇〇の音 〇〇〇〇〇
〇〇〇〇〇〇〇 〇〇〇〇
こんな感じですね。
ここにこのワードを入れたい!ってのが決まったらあとはもう自分のワードセンスとの戦いです!
素直に書いてみるのもいいですし、少し比喩を入れて回りくどく言ってみてもいいかもしれないですね。笑笑
ここはもう好みです!メモを参考にしながら自分の満足のいく歌詞を書いてみましょう!
ちなみに自身のワードセンスを養いたい場合、色んな人の書いた歌詞や色んなジャンルの小説や詩を読んでみましょう!自分の中にはないワードを見ることができるのでとてもオススメです!
今回はこんな歌詞にしてみました。
♪ボクの このnote(ノート) 綴(つづ)ってく
まだね 初めての ことだけど
いつか 心音(こころおと) 紡いでく
「また読みたい」を 願って
使いたいワードのうちの「〇〇の音」という単語が「このnote」に対して上手いこと韻が踏めず悩みましたが、運良く「心音(こころおと)」っていうなんかエモそうな単語をひらめく事が出来たので採用してみました!
こんなふうに、エモそうなワードを思いついたらメモっといていい感じに当てはめてみると、歌詞だけでも名曲みたいな雰囲気を醸し出すことができます。笑笑
ちなみに「心音(こころおと)」はnoteのいいね(ハート)の通知音と記事を読んで心に響いた感動をかけています。笑
また、似たようなメロディの動きをしているところはくどくなりすぎない程度に韻を踏むとボーカルに歌わせた時に違和感のないメロディにすることができるのでオススメです。
今回の場合は「綴ってく、紡いでく」や「まだね、また」が韻を意識して書いた部分です。
詞先の場合
次は詞先の場合で書いていきましょう。
詞先の利点は、歌詞がメロディに依存しないので、その分歌詞に伝えたい想いや言葉を乗せやすい、ということです。
ちなみに自分は断然、詞先の方が楽に書くことが出来ます。笑笑
自分の得意不得意を把握してみるといいと思います!
書き方は曲先に比べてかなり簡単です!用意しているメモを参考にただ歌詞を書くのみ。意識することは曲先の時と同じですが、音数に制限がないのでかなり楽だと思います!
詞先のパターンで考えた歌詞はこちら!
♪ふいに書き始めた この電子ノートに残した
とりとめもない言葉が キミに届くかな?
誰に宛てて書いたんじゃない 活字の音で紡いだ
ボクの素直な言葉を キミに届けたいんだ
曲先で作った歌詞に比べて音数も多いし、より詩的な表現も多い感じになりましたね!詞先で歌詞を書くとこのように、表情豊かな歌詞になりやすいことが多いです!
また、言葉遊びや謎解き要素も入れやすくなるのでそういうことをしてみたい人も詞先がオススメですね!
歌詞を書くうえで意識するといいこと
個人的に歌詞を書く時に意識していることがあります。
それは上でも述べましたが、
「韻を踏むこと」と「パワーワード(印象的な言葉)を入れること」の2つです。
韻を上手く踏むことができるとメロディにあるリズムがよりいい感じになるし、パワーワードを入れることができれば聴いている人に印象がさらに残りやすくなります。
なので歌詞を書くのにまだ慣れていない方はこれらを意識して書いてみるといいかもしれませんね!
そして何より大事なことは、「たくさん歌詞を書く」ってことです。
いくら色んなところからいいワードセンスをかき集めてきても、それが使えなかったら宝の持ち腐れです。色んなセンスをたくさんインプットできたなら、その分たくさん歌詞を書いてアウトプットしていくと、どんどん歌詞を書くのが得意になってくると思います!
個人的にオススメな初心者向けのツール
たくさん歌詞を書いていきたい...。けどやっぱり慣れないうちはハードルが高い。
そんな時にオススメな方法があります。
それは、
「もうAIに手伝ってもらおう!」
です!
こいつは何を言ってるんだ?となった方が多いかと思いますが、このサイトを使ってみることをオススメします。
それは「Shikaki」というサイトです。
https://shikaki.diatonic.codes
このサイトでは、「恋愛ソングか否か・誰視点か・英語を使うか・文字数」を設定することである程度AIが歌詞を作ってくれたりします。
できあがる歌詞はだいたいポップス曲にありそうなものが多いのでそれを参考にしてみると良いのかなと思います。笑笑
まとめ
今回は、曲先・詞先の2パターンのやり方で歌詞のざっくりとした書き方を紹介してきました。
まず曲先・詞先のどちらの場合でも、
・歌詞のテーマや構成などをあらかじめまとめておく
ってことが大事であること。
曲先の場合は、
①メロディを4つか8つのグループに分けて、歌詞に必要な行数を確認する
②メロディの音数を確認する
③メロディに合わせて、メモを参考に歌詞を書く
詞先の場合は、
①メモを参考に歌詞を書く
のみ
な流れで作っていくと上手くいきやすいんじゃないかなと思います。
歌詞を書く時に意識することは、
「上手く韻を踏む」、「印象的な言葉を入れる」こと
そしてなによりたくさんの歌詞を書いてみる、ということが大事です!
おわりに
とても長い文章になりましたがここまで読んでくださってありがとうございます。
今回は作詞編ということでざっくりとした歌詞の書き方や書く時のコツを紹介させていただきました。
冒頭でも言いましたが、あくまでH.SATOI流の独学作詞法なので、参考程度に思ってくださると助かります。
しかしこの記事によって読者の皆さんの作詞ライフがさらに豊かになってくれたのならとても嬉しいなと思います。
それでは今度は作曲編でお会いしましょう!ありがとうございました!
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