ベトナムの風俗で「童貞」を捨てた話
この世に生を受けた時点で付与されるステータス異常の童貞は、男子が年齢を重ねてゆくにつれ、その身を蝕んでゆく呪いであることは世の中の男子諸君はご存知だろう。その剥き身の刀が然るべき鞘に仕舞われる日が来ないことには、心が休まる日は無い。
大学三年生の夏、私はベトナムを自転車で縦断していた。
その道中、中部の主要都市であるフエで日本人宿に泊まり長期滞在者達と飲み会をしていた際、君にその気があるならベトナムの農業系のNPOに参加してみないかと誘われる機会があった。こんなチャンスが