なりたい!サウンドクリエイター!!Vol.7 サウンドクリエイターの就職活動 ~その1~
前回までは、ゲーム業界やゲーム会社、そして、そこで働くクリエイターの方達の説明でしたが、
『今回は、どうやってゲーム業界で働くのか?』
もっとストレートに言えば、
『ゲーム会社にサウンドクリエイターとして就職するにはどうすればよいか』
の話となります。
基本的にはサウンドクリエイターの話ですが、面接対策はほかの職種でも使えるようにしています。
是非、ご覧ください!
●まずは応募する職種を決定?!
私がゲーム会社に新卒で入社した時は、21世紀になるかならないかくらいの時期でした。
当時は今ほど分業は進んでいなかったため、1人のサウンドクリエイターが作曲と効果音を担当することも多く、私もその一人でした。
また、新卒を募集する段階では、コンポーザーとサウンドデザイナーが別の会社はそれほどありませんでした。
しかし、現在は状況が大きく変わってきて、大手のゲーム会社を中心に、コンポーザーとサウンドデザイナーを別に募集する会社が増えました。
そのため、皆さんが入社したい会社が別々で募集していた場合、腹を括って、どちらかに決める必要があります。
また、そういったゲーム会社の場合、
『ゲーム会社にサウンドクリエイターとして就職できるなら何でもよい』
ではなく、
『自分が何をやりたいか』
を明確にしたほうがよいでしょう。
●サウンドクリエイターの就職先
ハードメーカーや大手のパブリッシャーが中心になります。
理由として、サウンドクリエイターの作業は、プロジェクト終盤に集中するため、プロジェクトの数がそれほど多くないゲーム会社の場合、その会社の全プロジェクトの進捗状況によっては、
『サウンドクリエイターの仕事がない』
という期間が発生する可能性があります。
例えば、一つの会社でゲームを作るチームが一つしかないというケースで考えてみましょう。
前回に述べたように、開発初期(試作)の段階ではサウンドのやることは、あまりありません。
いや、無いことはないのですが、
『そのプロジェクトに毎日フルでアサインするほどの仕事量はない』
といったほうが正しいですね。
なので、この間、サウンドクリエイターはやることが少ない状態です。
別のプロジェクトが並行していれば、そちらの作業を進めることができるのですが、会社で1つしかプロジェクトが動いていなければ、やることはあまりありません。
もしくは、サウンド以外のスキル、例えば、プログラムであったりデザインであったりのスキルがあるならともかく、サウンドのみのスキルとなると、やることがあまりない状態となります。
こうなると、本人も苦しいですが、会社側も待機人員が発生してしまいます。
このように同時進行のプロジェクトが少ない会社では、サウンドクリエイターの仕事がない期間が発生するので、サウンドクリエイターを社員として常時雇用するよりは、
『必要な時に制作会社やフリーランスに発注する』
というようにしたほうが、人件費を節約できるようになります。
他の職種は、ほぼ全てのゲーム会社が志望者に門戸を開いていますが、サウンドクリエイターは上記の理由で、門戸が圧倒的に狭くなっています。
募集以前に、サウンドクリエイターがいる会社自体が少ないのです。
ただし、その代わりに音楽制作会社という会社があり、こちらの会社はサウンドクリエイターを募集しています。
有名タイトルを多数手がけている音楽制作会社もあり、また、多くのゲーム会社から仕事を請けているため、様々なタイトルに関われるチャンスがあります。
幅広いゲーム会社のタイトルに関わりたいという人は、音楽制作会社がおススメです。
●就職の流れ
それでは、実際に就職の流れを見ていきましょう。
まずは、『求人があるかどうか』ですね!
社内にサウンドクリエイターがいる会社でも、必ずしもサウンドクリエイターを募集しているわけではありません。
そのため、求人情報を確認する必要がありますますが、おススメは、リクナビなどの就活サイトに登録することですね。
就活サイトのメリット
個人で調べるより、求人情報がより多く集まってくる!
求人情報だけでなく会社情報や先輩情報もゲットできる!
応募も就活サイト経由なので、まとめて応募が可能!
利用が無料!
表に出てない求人情報も教えてもらえる(中途採用の場合)!
また、就活サイト以外にも、会社のweb の求人ページや、Twitter などのSNS で募集の告知があるケースもあります。
特に音楽制作会社はその傾向が強いので、定期的にチェックする時間を設けるなどして、求人情報を逃さないようにしましょう!
次回は、履歴書や作品提出、面接について説明したいと思います。
お楽しみに!!