少年法判例百選[第2版]が刊行されました
少年法判例百選の第2版が刊行されました。田宮裕先生編で初版が出てから26年ぶりの改訂だそうです。私も「同一性のある非行事実が認められる場合の取消しの可否(最決平成23・12・19刑集65巻9号1661頁」を執筆させていただきました。
言うまでもなく、少年法は単なる刑事訴訟法の特別法ではなく、保護主義という独自の理念が貫かれた独立の法領域です。少年法を主たる研究領域としていない者が生半可に足を踏み入れるべきではなく、刑訴法研究者が「片手間」のように扱ってはならないと考えてきました。したがって、自分が執筆させていただくことに逡巡もありましたが、立教の少年法(故・荒木伸怡先生)ゼミで学んだ者としてぜひこの書物に参加したく、また、担当する項目が刑訴法「理論」と近接するテーマだったこともあり、結局は書かせていただきました。
ご笑覧、ご批判いただければ幸いです。
執筆者には実務家も多く加わっておられますが、学部・大学院を通じて同時期に立教で学んだ先輩と同級生が1人ずつ含まれていました。昔を思い出して嬉しくなりました。