鹿児島県立川内高校「可愛山大学セミナー」で出前授業を行いました
2024年11月11日、鹿児島県立川内高校が実施した「可愛山大学セミナー」にお招きいただき、「刑事裁判を考える」と題した授業を行いました。鹿児島大学における高大連携出前授業の枠組みで派遣されたものです。同セミナーは、鹿児島県及び熊本県の大学から各分野の教員が多数招かれてそれぞれの分野の模擬授業を行い、進学のための参考にしたり、社会の様々な問題に向けて主体的な関心を持って学んでいくための材料を提供するものです。50分の講義を同一内容で2回行い、私の講義は合計70名ほどの生徒さんに受講していただきました。
このタイトルは何でも入る便利な箱ですが、今回は法解釈学の基本的な考え方を実例を用いて体験してもらったのち、刑事裁判の諸原則や、刑事裁判における「事実」とは何か?などのお話をして、最後は近時の誤判・冤罪事件につなげました。
川内高校は毎年多くの生徒・卒業生が鹿児島大学に進学している学校であり、またバスケの強豪校ということもあって、私にとっては馴染み深い校名ですが、実際に訪問したのは今回が初めてでした。生徒のみなさは大変熱心に聞いてくださり、こちらも刺激をいただきました。法学分野、そしてできれば鹿児島大学法学コースに少しでも関心を持っていただくきっかけになればいいなと思います。
今年度はこれまで6校から出前授業の依頼をいただき、5校で実施しました。季節的に今回の川内高校がおそらく最後になると思います。例年は3校くらいご依頼があってお引き受けできるのが2校程度でしたので、今年は倍のペースということになります。法学分野の人気が復活?してきたのであれば嬉しいことですが、実際のところはよくわかりません。いずれにしても、貴重な機会を与えてくださった各高校の生徒のみなさんと先生方には心よりお礼申し上げます。
なお、当日参加した大学教員のうち、肥薩おれんじ鉄道で上川内駅から行き来したのは私だけだったようです。