大人になっても漫画を読んでいる
こんにちは、星月です。
お気に入りのマンガを共有したり、知らなかったマンガに出会うことのできるコミュニティサービスの"アル"と、我らが"note"のコラボレーションで、マンガのことを喋って良いよって企画があったので、僕も参加させていただこうと思います。
僕における漫画史は小学生に遡り、願いを叶えるために金貨を集めるバトル漫画『コロッケ』や、なぜか最初のポケモンにピッピを選ぶ『ポケットモンスター』あたりのコロコロコミック作品から始まっています。
当時は「最高に面白いけど大人になったらマンガなんて読んではいけないんだろうな…」と漠然と考えていましたが、大人になった僕は普通に読んでます。というか今の方が読んでる。誰?Kindleとかいうサイコ〜!なサービス作った人…。
というわけで、お待たせいたしました。本題に移り、星月まふゆを構成する『やがて君になる』『NEW GAME!』『妖狐×僕SS』『ハヤテのごとく!』『鋼の錬金術師』をご紹介いたします。
『やがて君になる』:読み返すほど奥深いシンプルなテーマ
この作品は「好きをもたない君が好きになりそう」な七海燈子と、「恋を知らない」小糸侑が中心となるお話です。
ジャンルで言えば"百合"に分類されるのですが、僕は従来の百合作品に求められるようなニュアンスとは違うものが含まれていると思っています。
「特別ってどういうことだろう」この作品のベースには、誰もが感覚的に身を任せてしまう感情に対して真剣に向き合う女の子がいました。
空はどうして青いのだろう、どうして地球は丸いのだろう、あの小さい自動販売機は何を売っているんだろう。そんな疑問は大人になることには忘れてしまいます。
しかし、小糸侑の向かい合うべき問題は、決して目を逸らせなかった。誰もが何かしらを通じて行き当たる永遠のテーマに訴求する作品です。
あ、この1コマは…!
最も琴線に触れたコマ。この台詞はアニメで見ると破壊力が凄すぎて、直ちに全てを好きになってしまいます。好き好きシンドロームに陥った場合への備えを怠らず見るようにしましょう。
『NEW GAME!』:1番かわいい…。
「今日も一日がんばるぞい」で一躍有名になったマンガです。高校を卒業して新卒でゲーム会社に入社した涼風青葉の日常を描く作品で、いわゆる「きらら系」のマンガと言われています。
実際にゲーム会社の社員であった作者の得能正太郎氏により描画される、ゲーム会社でのデフォルメされた日常は、働きたくない僕たちオタクでさえ採用ページを探してしまうほど、素晴らしい社会人生活における描写の数々です。
僕は多くのきらら作品をアニメで履修してしまっているので、軽く触れる程度しか知らない作品も多くあります。
ですが、NEW GAME!はキラキラまぶしいイメージのあるきらら系の作品の中でも珍しく、クリエイターとしての"人間臭さ"が描かれているのではないかなと思いました。
僕が大好きなキャラクター"八神コウ"は特に、圧倒的な技術から成すカリスマ性と、作品を通じて変化する感情が魅力的です。同じく登場人物の遠山りんに言わせてみれば「コウちゃんは全然わかってない!」のかも知れませんが。
あと画集も出ています。意識的に画集を購入するようになったのはNEW GAME!からかも知れないです...。
『妖狐×僕SS』:全部見ちゃうし一生泣いちゃう
まず読み方が難しいのですが、「妖狐×僕SS(いぬぼくシークレットサービス)」という感じでルビが振られています。読み方の次にシークレットサービスについて調べたのが懐かしいです。
あらすじとしては、親か祖父母か、もしくは更に遠い先祖が妖怪と交わったことで生まれる"先祖返り"という存在が「生まれ変わり」を軸に繰り広げるラブコメディで、ファンタジーのような繊細さを感じさせます。
これまたジャンルへの造詣が深いわけではないのですが、初めて見たときに「少年漫画なのに少女漫画みたいにキレイな描写だな…」と思いました。それくらい繊細で引き込まれる漫画です。
好きな台詞は…。難しいですね…!
この記事を書きながら読み直したらまた大泣きしちゃうほど最高な作品なのですが、一つ一つの台詞はちゃんと重いし、もう全部読んで欲しい…。
ちなみに11巻で完結なので、おサイフ的にも優しい値段で一気に読み切れたりします。ただ、涙ポイントがめちゃくちゃたくさんあるので一緒にハンカチを買っておきましょう。迷ったら11枚入りのやつがオススメです。
『ハヤテのごとく!』:ギャグの水槽で輝く数多くの名言
ハヤテのごとく!の1巻を買いに行こうと決心したのは、小学6年生か中学1年生くらいだったかな…と言う曖昧な記憶なのですが、とにかく買う直前になって恥ずかしくなったのは覚えています。
それまで知ってた漫画はNARUTOとか家庭教師ヒットマンREBORN!だった僕からすれば、いきなり衣服がはだけた女の子が表紙の漫画を買うなんて、エッチなことだと思っていたので。
実際は思ってたほどエッチじゃなかった上に、"執事ギャグ漫画"という斬新な切り口の面白さに一気に引き込まれました。
とはいえ、ネタはディープで、当時小中学生程度の僕には判らないことも多々。
それでも心に残ったのはミコノス島編、20~24巻あたりで作品の核心に触れる頃です。そこで受けた感銘と「言葉は不完全だから。言葉にすれば誤解を生む、勘違いの元となる。そうだろ?」という言葉は今でも覚えています。
なんなら、ハヤテのごとく!を知らない人から相談を受けたときに使ったりしてたら、僕の評判が少し良くなりました。皆さんに読んで欲しい作品ですが、この言葉を掛けたR君には絶対読ませません。
『鋼の錬金術師』:最初は押し入れに封印してました
この企画においても相当な評価を受けていますが、僕を構成する漫画においても『鋼の錬金術師』は外せない作品です。とはいえ、作品を知った当初はまたもや小学生ぐらいで、高校生になって再び向き合った頃にリアルタイムで追いつきました。
小学生の頃はニーナとアレキサンダーの描写が本当に怖すぎて、押し入れに封印した上に1年くらいその扉を開けられなかったくらい、生命力やら恐怖やらを感じました。荒川先生、本当にすごい。
肝腎の本編はみなさんで語り尽くしていると思います。母の死を契機に禁忌に手を染め、右手左足を失った兄と、肉体を失った弟が全てを取り戻すために紡がれた物語です。
過去と現在、そして未来における命のやりとりの中で、物語の中盤で登場する「勘違いしないで。理不尽を許してはいないのよ」という幼馴染みの覚悟のセリフが、これまでの僕を構成する言葉の1つになりました。
この文を書きながら思ったのですが、"封印していた押し入れから取り出した"という表現は、扉を開いて真理に触れたみたい感じがしてチョットかっこいいですよね。
ちなみに今、代償としてこのページを開いていた読者さんが幾らか離脱する感じがしましたが、これも僕の選択です。
久しぶりに読み直してみたら本がパリパリしたので、Kindle版も買っておこうかな…。
というわけでした。ちなみに、まだ読んでいないマンガの中で気になっているのは『SPY×FAMILY』と『薬屋のひとりごと』です。
あ、でも『かぐや様は告らせたい』と『僕の心のヤバイやつ』も読みたい。本屋でサンプルを読んだ『終末のワルキューレ』も良かった。流行には乗り遅れましたが、『鬼滅の刃』も読みたいです!!
読めよ、と言う話なのですが。ひとたび好きになってしまうと続きが気になって、他の作品で新刊までの時間を埋めてしまう悪(好)循環に陥ってしまうため慎重になってます。許してください。
早く我慢できる大人になりたいな。
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