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ノンジャンルな話題

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書評やコウモリ以外のトピック。エッセイ、好きな音楽、楽しめる話題、俳句・短歌etc コメントもお気軽にどうぞ(๑´ω`๑)ヘッダーは愛する函館。
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#エッセイ

プロフィール 〜こんなことをやってきた

閲覧ありがとうございます。自己紹介です。 女性。民放テレビ局の社員から転職して広告代理店のライターに。最初は新聞・雑誌の記事やFMの放送原稿などライティング全般を手がけていた。 別の広告代理店からコピーライター専業で働かないかと誘われ、そちらでコピー専業で勤務。その後フリーとして独立。 当時はコピーライティング全般(企画、ネーミング等も含む)および企業・自治体等のテレビCM制作(脚本とディレクション)が主な仕事。コピーライター歴は通算20年位(今とは別の名前)。 その頃

(ショートエッセイ) 実直な金谷さんの話

 中学の一時期、親元を離れて祖父母の家に住んでいた。父は転勤が多く、私は小学校を5回も転校したので、高校受験を控えて落ち着いて勉強するためだ。  祖父は定年退職後、町内会長やボランティア的な名誉職に就いていた。 町内会には副会長や会計係等の人達がいて、会計係をしていたのが金谷(かなや)さんという中年男性だった。中肉中背で妻子のいる会社員。ごく普通のおじさんで、メガネを掛けていたような気もする。  私には町内会のことは分からないし興味もなかったが、金谷さんのことは印象に残っ

(既刊エッセイから) ---「祖父の日記」

もう6月。当地は梅雨のようなジメジメと湿気寒い天候です。 皆様、体調はいかがですか。ご訪問、閲覧ありがとうございます(๑´ω`๑) このところエッセイを載せていないので、ウィークエンドにどうぞ。 私の最初の本(エッセイ集)は現在絶版ですが、「読んでみたい」というお声をしばしば伺うので、中からサルベージしてマガジンにまとめています。 これはその中に入っていない1編です。 noteでは一貫性なくあれこれ書いているので、何だかよく分からない奴と思われているかもしれませんが、こう

(エッセイ) その路地の奥には…

賑やかな表通りより、地味な裏通りが好きだ。 ひっそりして、でも生活の匂いがする、昭和のまま時間が止まっているような路地がとりわけ好きで、そういう界隈を一人でブラブラ歩くのは楽しい。これは若い頃からの傾向で、20代の頃から、東京で言えば港区界隈には興味がなくて、台東区等の下町が好きだった。海外でもダウンタウンばかり歩いている。 薔薇や百合の花は好きだし美しいと思う。それ以上に、誰も見ていない所にひっそり咲く山野草や道端に咲く小さな花のほうに惹かれる。 何に関しても、メジャーな

(エッセイ) 手紙が書きたい

インターネットやSNSの普及、ペーパーレス化の影響で郵便物の数が激減している。2022年度の郵便事業は211億円の赤字で、総務省は24年秋をめどに「封書110円、はがき85円」への料金値上げを検討しているそうだ。国内郵便物の量は2001年度の262億通がピークで、22年度はピーク時より45%も減少しているという。 郵便物の減少に伴って、切手や印紙を販売するコンビニエンスストアやスーパー等の数も減少。郵便ポストの数も、この10年で8000個以上減少。 日本郵便が23年6月に行

「人間の幸福と健康を高めるたった1つの方法」の研究の話

新コロ騒動以来、生活が根本的に変わってしまった方も少なくないと思います。仕事が変わった(変わらざるをえなかった)、生活全般が変わった、人間関係が変わった、収入が減った…そして何より、先行きの不安感が増した、何を信じていいのか分からなくなった、という方も多いかもしれません。 世界全体が不透明で不安定な激動の時代の「幸せ」って何なのか、何を幸せと感じるかの定義は難しいですよね。一般的には、健康、仕事の成功、経済力、愛情面の充実などが満たされていれば幸せでしょうけど、全部揃ってい