【時事ネタ】なんで韓国は日本と揉めるのか
私は左派でも右派でもないし、ここでは政治的判断についてどうこう書くつもりはありません。むしろ日本人が正確に韓国という国を理解したいという思いで色々調べてたりしたなかで思ったことを書きます。
ですので異論は受け付けますが反論はお断りします。なにか結論を出したいわけではなく、色々な見方を共有することができればと思っています。
国民性は似ている
まず、韓国も日本と同じでサイレントマジョリティー、つまり声を上げていないひとが大半のようです。実際のところ国内問題がたくさんあるので外交問題にはさほど興味がないのではないかとも感じます。
日本でニュースなどに取り上げられる韓国国民の声は、日本のSNSと同じでかなり左寄りの乱暴な意見が多いんですが、日本からはそれが韓国人の代表的な意見に見えてしまいますよね。
また韓国は日本の高度経済成長期に似ていると思いませんか。モーレツに働いて職場には怒鳴り声が聞こえたりしてみんなピリピリしている。そんなころ日本にはSNSがなかったけど、今の韓国にはあるんです。だから強めの意見が多く目につくんじゃないですかね?
昔、サムスンの方とお仕事をしたことがあったのですが、口調は日本に比べると厳しかった(恐かった?)ですね。
非難を恐れる集団心理
一方で集団心理が厳しく働いている気がします。
国民は、親日的な発言をすると周りから白い目で見られてしまうから何も言わない。不買運動が盛り上がっている間は日本製の買い物はしない。トラブルを避けたい心理は私もわかります。
おそらくスポーツ選手も、代表に選ばれるためには反日的な思想を持っていると思われた方が有利なのでしょう。そうしているうちに思い込みは強くなります。
そして政治家は、反日的な発言で票を集めます。仮想の敵を作ると自分に票が集まるのは政治家によくある戦略です。しかし選挙のための短期的な競争論理のためにそうしているのだとすると、国益をどこまで優先しているかは疑問を持たざるを得ません。
どれも中身を判断した結果以上に、集団心理が影響しているのではないでしょうか。
勧善懲悪はヒトの心に響く
昭和には水戸黄門のドラマが好きな人が多かったそうですし、仮面ライダーなどは今でもシリーズが続くほどの人気です。ヒトはシンプルな勧善懲悪のストーリーは大好きなんです。
しかし現実世界ではそんなわかりやすい悪者はいないですよね。
韓国人は軍国主義の頃の日本をわかりやすい悪者にしがちだし、日本人は今の韓国をわかりやすい悪者にしがちですよね。
ここで、日本では想像しがたいのは、韓国人の中には先人であっても親日と認定したら墓を移してほしいとまで言う人がいるんですよね。韓国は儒教の影響が強いといいますが、宗教観の違いですかね?日本だと、先人は国のためを思って人生を捧げた人だから左でも右でも安らかに、って思う人が多いので墓を移すなんて罰当たりだと思いそうですよね。いや、もしかしたらこれも一部の極端な意見が日本で報道されているだけなのかもしれません。
このあたりが靖国参拝の問題に影響しているのではないかなと思います。
問題になっていることに完全な悪はない
よく「人は悪いことに目がいきがち」だといいますよね。そこをもう少し広い目で見れるといいと思うんです。
日本側の立場で言えば、朝鮮併合はヨーロッパのアジア侵攻を防ぎたいという想いもあったはずです。アフリカや南米の二の舞になってはいけないと。おそらく日本が併合しなければソビエト連邦が朝鮮半島に侵攻していた可能性は高いと思います。
また当時の朝鮮半島には、近代化を求めて日本と共闘したがっていた政治家が一定数いたはずです。その結果、半島の人口は急増しました。良いことがたくさんあったはずです。
一方で、のどかな農村に軍国時代のモラルを持ち込んだわけですから、労働負荷は当然高くなったことでしょう。人口が増えた分、農業以外の仕事に従事せざるを得ない人々は辛い思いをしたかもしれません。
文明の進化と心の豊かさが歪みを生むのはいつの時代にもあり、それが急激であるほど負担は大きいのでしょう。
こういった歪みが、いつのまにか賠償請求の話にすり替わってしまったのではないでしょうか。
教育問題
日本でも日教組が問題になった時代がありました。近代化と教育の問題は切り離せません。そして教える側に愛国者の意見が強く反映されるのも特徴です。
まったく同じことが韓国で起きているのだから、日本はもう少しうまく対応できるのではないでしょうか。
いまは情報に簡単にアクセスできる時代になりました。韓国は多くのジレンマを急激に受け止めざるを得ない状況に陥っています。そのため、国内で親日・反日といった分断が起きているのだと思います。
いずれ早い時期に、日本と同じように韓国にも「ゆとり」という言葉が流行る時代が来ると思います。そのときには日韓双方がもう少し建設的に話ができるのではないかと思っています。