【雑学】月食って満月のときにしか起きない
月食より月蝕のほうがかっこいいなぁ、って思いません?
今日はスーパームーンで皆既月食という珍しい日だったのですが、関東地方は曇り空で全く見えませんでした。
月の満ち欠けの仕組み
中学くらいで習った気がしますが、ちゃんと覚えてますか。
月は太陽の光に照らされているので太陽を向いている半面が日向に、太陽のほうを向いていない半面が日陰になります。
地球から見て、地球の周りを公転している月の日向の面が明るく見えるので、三日月になったり、半月になったり、満月になったりします。
ということは、太陽=地球=月の順に並んだ時、地球からみると月は満月でしかも真夜中にてっぺんに上ることになります。実際には自分たちは地球のど真ん中にいるわけではないので、真上よりは角度がつきます。日本の場合は北半球なので南側の空に上ります。
なので、太陽=月=地球の順に並ぶと、地球から見ると月は新月で日陰の面だけが見えていることになり、新月は昼間に上っていることになります。
月食は満月のときにしか起きない
月食は、太陽=地球=月がほぼ一直線に並び、月に地球の影が映るときにおきるので、そのとき当然、月は満月なんです。
三日月が月食で欠けるなんてことはないんですよ。
ちなみに今回の皆既月食のように21時前後に月食になったのは、地球の影が月よりもだいぶ大きいため、影の真ん中を通らなくても影に入ったためです。影の真ん中を通る場合は0時前後に月食になります。
日食は新月のときにしか起きない
同じ理屈で、太陽=月=地球がほぼ一直線にならび、太陽が月に隠れる事象が日食なので、当然、新月のときにしかおこりません。
ちなみに地球から見える大きさが若干太陽のほうが大きいので金環日食みたいなことが起きます。月がもっと小さかったら、太陽の上にほくろがある程度で、日食って感じにはならなかったってことですよね。
意外とこういうのってちゃんと理解しているほうが、天体ショーも楽しめますよね。