【語源の話】#6 干支は60年で一周です
おじさんはあまりアニメを観ないのですが、鬼滅の刃の総集編を観ています。鬼殺隊の階級が十干にちなんでいたのに気づいたので、今回は季節外れの干支の語源です。
十二支
一般にえとっていうと、この十二支(じゅうにし)のイメージですよね。子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)の12の生き物で年を表して、循環します。
十干
同じようなもので十干(じっかん)というものがあります。甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸で生命の周期を10の状態で表しています。こちらもそれぞれの年を表して循環します。
日本では十干を陰陽と五行、つまり2×5で考えました。陰陽は兄(え)と弟(と)、五行は木(き)・火(ひ)・土(つち)・金(か)・水(みず)と読みました。つまり甲は木の兄(きのえ)、乙は木の弟(きのと)、丙は火の兄(ひのえ)という風に十干に対して順に読みをつけています。
えと
これらを合わせて十干十二支、略して干支(かんし)といい、読み方もそれぞれ組み合わせて、例えば、甲と子で甲子(きのえね)と読みます。12と10の最小公倍数は60なので60年で一周します。
ちなみに2021年は辛丑(かのとうし)だそうです。
そして陰陽の兄(え)と弟(と)で「えと」です。干支(かんし)と書いてえとです。
干支に由来する言葉
昔の日本は西暦を持っていなかったうえに、しょっちゅう年号が変わるので、和暦に左右されない年の表現としてこの60年周期を用いていました。
なので60年で暦が還る(かえる)ことを「還暦(かんれき)」といいます。これが転じて60歳のお祝いを還暦とよぶようになりました。
壬申の乱(じんしんのらん)とか戊辰戦争(ぼしんせんそう)の壬申や戊辰も十干十二支で年を表したもので何年前の戦って感じで思い出していたんでしょうね。
それから甲子園球場(こうしえんきゅうじょう)も、建設された1924年が甲子だったことから甲子園と名付けられたそうです。