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この絵はこの詩から生まれました ──詩の世界をアートに [第72回]
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春暁
春眠不覚暁 春眠 暁をおぼえず
処処聞啼鳥 処処 啼鳥を聞く
夜来風雨声 夜来 風雨の声
花落知多少 花 落つること知んぬ 多少ぞ
孟浩然
春の眠り 心地よくて 朝がきたのもわからない
でも あちこち 鳥の声がしている
夜中 風雨が吹き荒れていたが
だいぶ 花も散ってしまったかな
*この詩の第一句、
知らない人はいないんじゃないでしょうか。
もう三月、まもなくこの季節です。
図書館前の、道路わきのこぶしの木、
つぼみがふくらんできました。