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レッサー・ユリィ〜『印象派・光の系譜』展より〜
あべのハルカス美術館で開催中の『印象派・光の系譜』展に行ってみた。
イスラエル博物館所蔵のコレクションで、モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガンなど印象派中心の珠玉のコレクションだ。
注目はこれらの作品のはずなのだが、どうもドイツの画家 レッサー・ユリィのほうが話題になっているらしい。東京展では、初日にユリィの絵葉書が完売になったとかいう話も。
確かに観てみると、印象派的に描かれた雨の中で反射する光や影が美しい。その静けさが日本人の琴線に触れるのかもしれないと思われる。
どうも日本語の画集や関連書籍が1冊もないみたいで、日本では全くの無名のユリィ。最近、山田五郎さんのYouTubeで特集されていて、少し情報を得ることができた。
ユリィの名前の綴りの発音から、正しくは「ウリィ」らしい。19世紀末から20世紀前半にかけて活躍した画家で、当時のドイツでは比較的知られた画家だったようだ。ただ後年評価が上がらなかったのは、同じような夜景、都会、カフェの絵を大量に描いたため、飽きられてしまったのでは?というのは五郎さん説。ユダヤ人の本人的には、ユダヤ教や旧約聖書に纏わる宗教画が描きたかったが、全然売れなかったらしい。
これを機会にユリィの本とか出版されるかもしれない。ちょっと気になる画家としてインプットしておこう。