2022 第2節 vs浦和

0.試合前

物議を醸したリーグ開幕戦、打ち負けたルヴァン豚戦を経てリーグ第2節はアウェイに乗り込んでの浦和戦。割と良い想い出が多いからか、アウェイの中では好きなセットの一つ。2008のACL準決勝、2014のリーグ戦、2015のチャンピオンシップなどなど。イメージ的にも比較的得意としている印象。個人的には2019シーズン最終節がお気に入り。

対する浦和はリカルドロドリゲス体制2年目。J2から優秀な若手のみならず愛弟子・岩尾を連れてくる辺り、フロントも1枚岩になり始めた印象。よく分からん外人補強を繰り返していたあの頃のズッ友はどこへやら。

スタメン発表。
パトリックの出場停止に伴いFWにはレアンドロ。懸案のボランチは開幕戦と同じセット。ルヴァン組からは三浦がスタメン入り。
浦和はそこそこ入れ替えて新顔もいる。鼻息荒い感じも面倒だが、馴染みきれないところを狙いたい。

前体制から続く361システム、課題としてつきまとうセット時のCBとWGの出足の悪さ。後ろの数的優位はサボるためのものではなく良い事前準備のためのもの。パスワークより改善を期待したいところ。

1.前半開始

引き込む浦和に果敢に挑むガンバ。出足は悪くないが浦和の外し方に一日の長。後ろの出足は改善も迷いがあり行ききれなかったり、単純に浦和のパスワークに上回れたり、序盤から劣勢。

セットを組みサイド誘導から圧を上げる、と守備のやり方を変えてから上手く制限が掛かりだし、前の4枚で引っ掛けられる場面も。ただし奪った後のミス多数。まだ足りない練度と強度。かなり決定機を作られたが何とか最後まで体を張り続けて0-0で後半へ。

守備では頼もしいのだが、ボール保持の局面になると三浦昌子が並ぶと中々うまく繋がらない。ボランチを使えるシーンもほぼなく、宇佐美に溜めてもらうか、右のセットに持って行くしか活路がない。

前線では宇佐美、小野瀬がそこそこ奮闘もレアンドロが地蔵でほんとに厳しい。中東のお金持ちの皆さま、お待ちしてます。

2.後半開始

後半開始から山見、石毛を投入。

守備のやり方に変化はないが連動性が向上。サイドのプレスを起点に後ろの5枚も勇気を持って縦横にスライド。浦和の判断が少しずつ怪しくなり、ミスを誘発。試合の大きな潮目は変わらないものの、焦りがあるのは決定機が多い浦和。ガンバは交代もうまく使いながらプレッシングの強度を継続。粘っていたらまだ3節にして大黒柱の岩尾がイエロー2枚で退場。

これでようやくボールを握れるようになったガンバ。右の小野瀬、石毛を起点にまずはポケットを目指すが流し込みがイマイチ。この辺りは精度やタイミングを向上させたいところだが、何だかんだでうまく左に流れて埼スタ相性抜群の福田のミドルで先制。2点目を取らないといけない展開ではあったが、今日はVARをしっかり使ってもらえて逃げ切りに成功。片野坂体制初勝利。

3.雑感

守備に関してはよく準備、修正出来ていた印象。課題の改善が見えることが何より嬉しい。後半のプレスの鋭さに選手の躍動を感じた。体力的な問題は気になるが、閉じこもってのサンドバッグより観ていて期待感はある。

右のセットは今のところ高尾・小野瀬・石毛が一番機能的。石毛は技術と判断が的確で、守備の連続性も良い。高尾は守備重心だったが関根によく着いていた印象。個人的にはもう少しヌルヌル駆け上がる高尾が見たいが、そのためにもチームとしてボールを持てるようになる必要がある。あとはこのセットにどうボランチとCFを絡めるかが鍵。山見の1トップはオプションになり得る。

左は効果的にボールは回らないが、宇佐美、黒川が個人技で奮闘。黒川は序盤から縦への仕掛けなど覚悟を感じたし、試合を通して出来も良かった。大学4年時のインパクトを超える活躍を期待したいところ。

MVPは石川。キックはやや不安定だったが良く後半終盤まで0で繋いでくれた。

次節はルヴァンを挟んで王者・川崎。何とか勝ち点ももぎ取りたい。

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