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日本の社会保障費は、ソ連崩壊直前の軍事費と同レベル
社会保障で国が滅ぶか、実験中!
日本の社会保障費用は134兆円
2023年度の社会保障費用は、134兆円であった。
(ちなみに、日本国の国家予算は、114.4兆円だから、国家予算より社会保障費用のほうが多い。無茶だ・・・)
これは、GDPの23.5%である。
厚生労働のデータなので間違いないだろう。
もちろん、社会保障費用のすべてが老人を養うために使われているわけではない。
僕が、皮膚科でもらった軟膏代金の7割は保険料で賄われた。
だが、日本の社会保障費用の内訳を確認すると、年金が45%であり、医療が31%、介護が10%、子育て費用が7.5%となっている。
医療費の三分の一と、子育て費用の7.5%が、現役世代と子供のための支出だとして、134兆円のうち、ざっくり8割が老人を養うために使われたと考える。
つまり、134×0.8=107兆円
GDPの19%が老人を養うために使われたと計算できる。
いっちゃ悪いが、このGDPの19%は、ご老人に生きていただくための費用であって、科学技術の開発とか、必要不可欠なインフラ整備とか、治安維持のための警察費用とか、行政サービスの運用とか、そういったものとは違って、やや後ろ向きな支出である。
そりゃ、ご老人たちへの福祉費は必要だとは思う。
だがしかし、あまりにも多すぎである。
国家予算の19%ではなく、GDPの19%である。
国民は、このGDPから、自分たちの衣・食・住に加えて国中のインフラ整備や科学技術開発などすべての費用を賄わないといけない。
それなのに、国民全体の労働から、この社会保障費の2割弱が天引きされているのである。
重力1.2倍のデバフをかけられて生活しているようなものである。
ヤバいやろ。
軍事支出で滅んだソヴィエト連邦
20世紀に滅亡した大国といえばソ連である。
第二次世界大戦後に、アメリカと世界を2分した超大国だ。
人類を何回も滅ぼすだけの核兵器を保有し、世界中の海に核ミサイルを搭載した原子力潜水艦を配備した、トップの指先ひとつで、いつでも世界を滅ぼすことができた超大国である。
だが、ソ連は1991年に崩壊した。
戦争ではなく、自滅である。
ソ連が崩壊した大きな原因として、アメリカとの軍拡競争による莫大な軍事支出があげられる。
ソ連崩壊直前の軍事費の割合はGNPの15~25%と膨大なものになっていたらしい。
生産活動における巨大な軍需産業の存在も,ソ連経済を停滞へと導き,再建を難しくしている原因の1つである。約400万(国内治安部隊等を除いた兵員数)の兵員を抱えるといわれるソ連の軍事支出は,90年で708億ルーブルであり,連邦予算の歳出総額の26.0%,GNPの7.1%に相当する多額なものとなっている。安い人件費や資材コスト等を調整した西側の推計では,この軍事支出の比率はGNPの15~25%と膨大なものになっている。また,ソ連では基礎研究の本準は高いが,これらの研究費は主に軍事部門向けが優先されており,民生用に応用されることが少ないのが現状である。過大な軍事費は,連邦財政赤字の拡大をもたらしているだけでなく,経済の民生部門を大きく圧迫しているので,軍事支出の圧縮は経済再建に不可欠となっている。
・・・うん?
日本の社会保障費用が、このレベルなんだが・・・・
そりゃ、GNP(≒GDP)、全国民の労働売上の15%~25%を軍事費に突っ込んだら、国が滅ぶよな~~~www
って、日本の社会保障費用がGDPの25%やん!
この社会保障費用の水準は、十分に国が滅ぶレベルである。
いや、社会保障費用は、国民に還元されているから、国民の生活に直接寄与しない軍事費とは違うやろ!
といいたいところだが、うち20%は高齢者を養うための費用であって、国民の(特に、現役世代の)生活に寄与していない。
GDPの20%を高齢者を養うためにぶっこむというのは、社会保障費用で国が滅ぶか社会実験をしているのと相違ない。
こんなん、絶対に滅ぶやろ。。。
参考
ちなみに、世界一の軍事大国のアメリカの軍事費は、GDPの3.5%である。
めちゃくちゃ、少ないな・・