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iPhoneによる未婚率の押し上げ ~男は結婚により”カネ” を失い、女は結婚により”自由”を失う

知り合いが離婚した

知り合いが離婚した。彼は年収1000万円のエリートだ。子供は二人で、奥さんはパート、比較的よくある家族形態だ。

どうやら奥さんが、”何か” にたくさんのカネを使ったらしい。夫である彼は、奥さんが何にカネを使ったのかを知らないまま泥沼の離婚裁判をした。子供の親権はもちろん奥さんだ。彼は、平均的な日本人の生活費を上回る養育費を毎月支払っている。

奥さんが数百万単位のカネを、何につかったかわからないなんてあり得るのか?と思った。

だが、スマホが普及した現代では、あり得るのだろう。

スマホの普及は、家族でも知ることができない絶対的なプライバシーを現実のものとした。特に、iPhoneには、Face IDや指紋認証など手軽で強力な生体認証があるから、個人のプライバシーはより強固に守られるようになった。

彼は、奥さんのiphoneを解析しようとしたが、パスワードに阻まれて中身を確認できなかった。iphoneのセキュリティは強力だ。アメリカのCIAやイスラエルのモサドでもないかぎり、まず破ることはできない。


結婚とは?

結婚とはなんだろう?

結婚とは、婚姻届にサインをして、役所に提出することで税金などの優遇措置を受けることができる制度である。

だがしかし、結婚は、ふるさと納税やiDeCoのような、節税スキームではない。(結婚が単なる節税スキームであれば、未婚率が上昇するはずない!)

未婚率が急上昇する日本において、みなが結婚しなくなった理由は、さんざん議論され尽したテーマである。

結婚することのデメリットには、明確な男女差が存在する。

・男性は、独身の利点として「自分のために自由におカネを使える」点を挙げる。
・女性は、独身の利点として「行動や生き方が自由になる」点を挙げる。

男は結婚により”カネ” を失い、女は結婚により”自由”を失う。

・・・・なんでや!?


結婚が、男のカネと女の自由の交換であるなど、めちゃくちゃ古くさい感じがする。

これではまるで、明治時代の結婚ではないか!?

「結婚により、男はカネを失い、女は自由を失う」
この構図は、2021年に書かれた荒川和久氏の記事に基づいている。

明治や昭和ではなく、令和のデータに基づいて、有名な独身研究家がそういっているのである。


我々は、明治や昭和における結婚のあり方は、悪しきものであると教育(洗脳)されてきた。昭和までの結婚制度は女性を抑圧するものであり、フェミニストの女性解放運動により、男女の平等で正しい結婚のあり方が実現した。この種のストーリーを、1000回以上 繰り返し聞かされてきた。

だが、どうしてどうして、
明治でも昭和でも令和でも、結婚によって男と女が失うものは変わっていない。

伝統的な結婚では、夫は妻を養う義務を負う。つまり夫はカネを自由に使うことができなくなる。一方で、妻は夫の生活を支える義務を負う。妻は夫のための家事や育児や近所づいあいをする義務がある。だから、自由に遊びに行くことができなくなる。

昭和時代の結婚で、女性が自由を失うのは理解できる。

昔は便利な家電もなく、家事は重労働だった。お店も24時間営業していないから、買い物だって平日の昼間にしか行けなかった。だから、女性は結婚すると家にいることが必要となり、自由がなくなるといえる。

だが、平成~令和になると、家電により家事労働が省力化され、スーパーは夜遅くまで営業するようになって、24時間営業のコンビニがそこら中にある。この環境において、なぜ女性だけが一方的に、結婚により自由を失うと感じるのか?


自由を失うとは?


令和時代においても、男は結婚により”カネ” を失い、女は結婚により”自由”を失う。

男が結婚により”カネ”を失う。これは理解できる。結婚後の家賃や光熱費や食費などの生活費は、男性側が多く負担するだろう。

だが、女性が結婚により”自由”を失うというのは、どういうことだ?

明治・昭和の時代であれば、物理的に家にいて家事を行なう必要があった。自由を失うのが結婚のデメリットだとしても理解できる。
だが、今は令和である。物理的に家にいなければならないから、自由がなくなるとは考えにくい。

では、女が失う”自由”とは何だ?

それは、男にチヤホヤされる”自由”だ。

性的権力を使って、格上のイケメンと性的な関係をもったり、男友達にメシをおごらせたり、居酒屋でおっちゃんに酒をおごらせたり、クラブで男たちにチヤホヤされたり、といったことをする自由だ。

それが、結婚すると ”夫” に遠慮しなければいけなくなる。性的権力をつかって、チヤホヤされる場面は、浮気を疑われる場面でもある。

女が結婚により失う ”自由” とは、性的権力を行使する ”自由” である。

結婚とは、結局のところ、妻が夫に対して性的な排他的独占権を供与し、夫は妻に対して生活を保障する義務を負う、等価交換の契約である。

したがって、結婚制度の根幹には、どうしたって ”男がカネで女を買う”という構図が存在する。

男は女に、財とサービスを提供する代わりに、排他的で安定した性的アクセスを手に入れる。

結婚制度の核心は、「セックス契約」である。

なぜ令和時代においても、女が結婚により自由を失うのかといえば、結婚により自身がもつ性的権力を自由に使えなくなるからだ。


結婚制度と托卵予防措置


男は、つい数十年前まで、自分自身が、子供のほんとうの父親だと確認する手段がなかった。(DNA鑑定を手軽にできるようになったのは、つい最近のことだ)

かの有名なチンギスハーンの長男は、ジュチ(よそ者)と名付けられた。チンギスハーンに、コイツは、ほんとうに俺の子なのか? と疑われたからだ。
中国の後宮には10万人規模の宦官がいた。後宮・大奥・ハーレムに男性が入れないのは、権力者が自分の子供がほんとうに自分の血を引いているのか、確信するためであった。

もちろん、自分の子供の出生への疑念は、権力者だけの悩みではなかった。

世界最古の法典であるハンムラビ法典(B.C. 1770)では、姦通は重罪とされた。21世紀の現在でもイスラム国家では姦通は重罪とされており、場合によっては死刑になる。特に、アフガニスタン・イラン・パキスタン・ソマリア・ナイジェリアでは、姦通は重罪とされ、最高刑は石打ちによる死刑だ。

日本でも、第二次世界大戦までは、女性にのみ姦通罪が存在した。女性の浮気を警察が取り締まったのである。

なぜ、ハンムラビ法典にはじまり、イスラム諸国の法律や、大日本帝国刑法に至るまで、これまで歴史的に存在したほとんどの社会は、女性の浮気のみを厳しく取り締まるのだろうか?

女性の浮気は、他人の男の子供を産んで、夫に育てさせる「托卵」につながるからだ。托卵は、結婚制度をゆるがす。托卵され放題だとしたら、男は結婚しなくなる。


利己的な遺伝子


遺伝的な淘汰の結果、男は、妻の浮気や托卵を決して許さないように進化した。もちろん、浮気や托卵を許容するような、器の広い遺伝子も存在しただろうが、そのような遺伝子は早々に淘汰されてしまった。だから男は、例外なく托卵を嫌悪する。

その一方、男は、自分自身が托卵する側になる場合、妻以外の女とその場限りの性的な関係を持つ機会があれば、逃すことはなく喰らいつくように進化した。そうでなければ、厳しい生存競争で遺伝子を後世に残すことはできなかった。


女は夫が結婚契約を履行しなくなるリスクを極力排除しようとする。女が男の浮気を嫌悪するのは、浮気相手に、本来自分が受け取るはずだった夫のリソースが流出してしまうからだ。

その一方、妻は、夫より優れた間男の遺伝子を取り込もうとする。夫より格上の間男と、その場限りの性的関係を持ち、あわよくば托卵しようと試みる。そうでなければ、厳しい生存競争で遺伝子を後世に残すことはできなかった。


男と女のダイナミックな力の均衡の上に、結婚制度は成立していたのである。

ところが、21世紀になって男女の力の均衡が崩れた。

①都市化
昔は、”ご近所の目”というものがあった。奥さんが ”悪い遊び” をしようとすれば、ご近所ですぐに噂話が広まり、夫にバレてしまった。だが、ご近所づきあいのない都会生活では、ご近所の目は当てにならない。相互不干渉が都会のルールである。

②女性解放運動による姦通罪の廃止
日本をはじめ、多くの国で姦通罪が廃止された。女性の浮気のみを、特別に取り締まるのは、一見不平等にみえる。だが、そもそも托卵ができるのは、女のみである。
男は結婚により”カネ” を失い、女は結婚により”自由”を失う。
この男女間の不均衡は、姦通罪が廃止された後もずっと残っている。つまり、托卵できるのは女だけだったのに、男女平等をタテマエとして、托卵への抑止力がなくなったのだ。

都市化と姦通罪の廃止により、結婚制度は弱体化した。未婚率は徐々に増えてきた。そして、ただでさえ衰退しつつある結婚制度にトドメを刺すのが、スマホの普及である。

③iphoneの登場 (←New!!)

スマホが普及する前は、不貞行為のハードルは高かった。行動するエリア・人間関係が限定されていたからだ。妻が不倫できるのは、ご近所のダンナさんか、パート先の店長程度である。
しかも、狭い人間関係において、うわさ話は非情に早いスピードで広がる。そのうえ、狭いコミュニティで、”お楽しみ”を満喫すると、必ず嫉妬による嫌がらせを受ける。
そもそも、パート先の店長や近所の旦那さんがリスクをとるほどいい男であるとは限らない。

必然的に狭い人間関係から男を選ぶわけで、不倫や浮気や托卵の絶対数自体が少なかった。

だが、iphoneとマッチングアプリの登場により、女は、いい男をお手軽かつ、極めてローリスクに選ぶことが可能になった。


夫婦でも、スマホの中身はオープンにしないのが一般的だろう。

夫婦の間で、スマホの中身をオープンにしていたとしても、2台目携帯をカンタンに契約できるし、格安Simも普及している。1台のスマホの中身がオープンにされているからといって、すべてがオープンにされているわけではない。

iphoneは、女に力をもたらした。

そして、女は浮気し放題になった。


結婚契約の根幹は、男が財とサービスを提供する代わりに、排他的で安定した性的アクセスを手に入れる「セックス契約」である。

だが、iphoneとマッチングアプリによって結婚契約が約束する ”排他的な性的アクセス” が、成立しなくなった。もちろん、民法上の不貞行為への賠償などは存在するものの、不貞行為に気がつき、不貞行為を証明できなければ無意味だ。

女性にとって、パート先の店長や近所の既婚者としか浮気できないとすれば、そもそもいい男の絶対数が少ないし、浮気が発覚するリスクも高い。托卵への欲求が存在していたとしても、その欲求を現実の行動にする機会がほとんどなかった。

だが、マッチングアプリで見知らぬ若いイケメンと不貞行為ができるのであれば話は別だ。

アプリの世界には、若くてカッコイイイケメンが掃いて捨てるほどいる。いくらでもいる。アプリの世界では、女性の地位は極めて高い。男は、生物進化の過程で、女性と性的関係を結べるのであれば、いつだって飛びつくようにプログラムされているからだ。

パート先の店長や、近所の既婚者と浮気するのと比較して、見知らぬイケメンとの行きずりの浮気は、まず夫に気づかれることはない。夫にバレるリスクがほとんどない。

iphoneによる浮気は、女にとって、ローリスク・ハイリターンなのだ。

女は進化の過程で、夫より格上のイケメンと浮気したいという托卵欲求をプログラムされている。(男が、女性と性的関係を持てる機会があれば、なんだって飛びつくのと一緒である)

昭和までは、健康な身体において免疫が、風邪のウィルスを押さえつけるように、社会的な圧力が、女の托卵欲求を抑えつけていた。
ところが、都市化と、姦通の無罪化と、iphoneの登場により、女の托卵欲求を妨げるものが取り払われた。

iphone革命により女は、浮気し放題となった


不貞行為をする女性の割合を推算する

実際にどれくらいの女性が不貞行為をしているのだろうか?男からは伺いしれない。女性に対してアンケートをとったところで、正直に回答するとは思えない。こればかりは推測するしかない。

おそらく、男性既婚者が風俗に行くのと同等の割合だろう。

会社員として働いていると男同士の会話で、かなり真面目な男性既婚者でも、ちょくちょく風俗にいくことがわかる。

女性がマッチングアプリ経由でいくらでも性行為へアクセスできるのと同様に、男性だって数万円を支払いさえすれば、いつでも性行為へのアクセスができるのだ。(もちろん女性は、性的資本をもっているので、カネを支払うことなく男性へとアクセスできる。それも格上の男性にアクセスできるという違いがある)

男性にとっての風俗と女性にとってのマッチングアプリは、以下の点で類似している。
・その気になればいつでも異性との性的関係へアクセスできる
・配偶者に知られると問題が起きる

つまり、男性が既婚女性の不貞行為の頻度を推測するには、まわりの既婚男性がどのくらい風俗に行っているのかを知ればよい。

男性でも、風俗に行かない人は行かない。
だが、僕は、よき父親、よき夫である同僚たちが、それなりの割合で風俗に行っていることを知っている。

不貞行為をする既婚女性の割合 ≒ 風俗に行く既婚男性の割合

そう考えると、女性の不貞行為割合は、かなりヒドいことになる。

男性は、風俗を単に性的サービスを買っているだけだから浮気じゃないと言い張るかもしれない。だが、女性だって、ちょっとマッチングアプリで性的な快楽をつまみ食いしただけだから、浮気じゃないといいはることができる。

女性は、夫が風俗に行くことを重大な裏切り行為だと感じるが、夫はそう思っていない。男性は、妻がマッチングアプリで若いイケメンと性行為に及ぶことを許しがたい裏切り行為だと感じるが、おそらく妻はそうは思わない。

女性だって生き物である。プログラム通りに動くロボットや、間違いを犯すことのない聖人君子ではない。

欲望があり、その欲望をかなえることに障害はなく、ペナルティもないとなれば、やるだけだ。

つまり、たくさんの女性たちが間違いなく不貞行為をしている。しかも、不貞行為をする女性は、これから増加していく。


これからの社会

iPhoneの普及は、社会を変える。

これまでの結婚制度は、妻が夫に対して性的な排他的独占権を供与し、夫は妻に対して生活を保障する義務を負う、ある意味で対等な契約であった。

それが、妻は夫に対して性的な独占権を与えるように見せかけて、ちゃっかり生活の保障だけ享受する、一方的に妻に有利な契約に変わってしまった。

男はカネを失い、女は自由を失わない。

これでは、男が結婚するメリットがない。iPhoneの普及により、女の不貞行為は増加する一方、未婚率は上昇する。結婚する人たちは、これからも減り続ける。必然的に、結婚制度をあてにした社会も持続できなくなる。

時代に応じて、正義や道徳は変えなければならない。

子供の出産と養育を、結婚により形成される家族(民間)に丸投げするのではなく、国家が、組織として人為的に子供を作るしかない。

国家が子供をつくる以外の方法で、ヒトがiphone革命を乗り切ることはできない。

我々は、大きな歴史の転換点に立っている。

結婚制度の終焉と、あらたなヒト育成システムのはじまりの時代だ。

今、我々が生きるこの時代から、あたらしい世界史がはじまる。



まとめ


風が吹けば桶屋が儲かる。
スマホが普及すれば、少子化がすすみ国が滅ぶ。

A. iphoneの登場により、夫婦間でも個人のプライバシーを確保できるようになった。
B. マッチングアプリの登場により、女は不貞行為の相手をきわめて容易に見つけることができるようになった。
C. 女には、夫の庇護のもと、より優れた間男の遺伝子をもらいたがる本能がある。

A, B, C より、女性は結婚後に高い確率で不貞行為をする。

男は、不貞行為をする女に財とサービスを提供することを、本能的に嫌がる。その結果、男性は、本能的に結婚を避ける。

結果として、未婚率は増加し、少子化は加速し、日本国は滅亡する。日本国に続いて、他の先進諸国も滅亡への行進をはじめる。

どこかのタイミングで、政府が子供を直接つくるしかないと勇敢な指導者が覚悟を決め、政府が子供の生産に乗り出す。

古いイデオロギー(古い結婚、古い家族を重視する考え)に固執する国は滅亡し、新しいイデオロギーを受け入れた国は滅ぶ。

日本国は、iphoneとマッチングアプリの脅威を正しく評価し、さっさと結婚制度を放棄すべきだ。

それが滅びを回避する唯一の道である。

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