乗りたくないけど救急車に乗ってみた話💦
笑わせるセールスマンです。
お題にオチを書いてしまうと、ビュー数は上がるかも知れないけれど、愛読者の楽しみが半減してしまうので、分からないようにしているのが歯がゆいというか何とも言えない葛藤に陥っています💦
◤はじめに◢
今から20年近く(17年くらいかな)前の話になります。
その日、仕事も早く終わり最寄り駅までついた時、少しパチンコでもするかと駅近くのパチンコ店に行きました。
土日だろうと平日だろうと5人くらいしかいない閑散としたパチンコ店、いつ行っても打ちたい台が空いているという素晴らしいのか?パチンコ店です。
残念ながらコロナ過になって直ぐに閉店してしまったので、唯一のパチンコ店が無くなってしまったのですが。
そんなある日の散々たる出来事です。
◤いきなり大当たり◢
好きな台に座り、1000円を投入、早速打ち始めると初回の200円で当たりました。
勝率は6割くらいなので別段珍しくも無いのですが、200円の投資で当たるのは嬉しいものです。
しかし、大当たりした辺りから、腹部に鈍い痛みが。
なんだこの痛みはと思いつつ、ハンドルから手も離せず、次第に痛みが酷くなってきます。
その痛みは座っていると激痛にまで変わって来たので、立ったまま打ち続けました。
大当たりが終わり、これで換金して早々帰宅しようと思ったら、更に大当たり連荘してしまいました💦
◤線路は続くよ何処までも◢
立ったまま激痛に耐えながらも、ハンドルが離せない、そういう状態で大当たりが終了・・・したかと思うとまたもや連荘。。。
嬉しいけれど、嬉しくない、このままでは死ぬんじゃないか、歩いて帰れるほどの状況でもないくらいの激痛となってきました。
私はとっさに左手で携帯を手にし、妻に電話して迎えに来て欲しいと伝えます。
それから20分、妻が到着するまでずっと連荘し続けます。
脂汗が出て手もしびれてきました、そんな状態で待ちに待ち続けた妻からの到着した旨の電話が入ります。
その時はまだ連荘し続けていた最中でしたが、連荘よ終わってくれ、そう願いました。
天に私の願いが通じたか、その回で連荘は終了、換金して妻の所まで行きます。
※こんな願いをする人は早々いません
◤車に乗車し帰宅したけど◢
「胃潰瘍かもしれない、胃に穴が開いたような痛みだ」と妻に告げ、
車に乗車しましたが座ってることも出来ないので、後ろの席に横たわって、自宅まで戻ります。
家に着きましたが座っていることも出来ず、ソファーに横たわっている状態となりました。
妻が必死に最寄りの病院に電話しますが、何処も受け付けて頂けない状態が続き、私は我慢が出来なくなって、救急車を呼んでくれと頼みます。
救急車は10分ほどで付きましたが、救急車が来るまで待つことも出来ず、靴を履いたまま玄関で横たわっていました。
◤救急車に乗ったは良いけれど◢
救急車が到着、隊員に歩けますかと言われ、何とか自力で救急車に乗り込みます。
隊員に具体的な痛みなどを告げ、別の隊員が最寄りの病院に連絡を入れますが、何処の病院も受け入れ不可が続きます。
途中で尿意を催し、隊員に「トイレに行っても良いですか」と再度自宅に戻ってトイレに行き、また救急車に戻る、再度尿意を催し二度目のトイレに行くを繰り返します。
ずっと救急車が止まっているので、近くの住民たちも外に出て来て、こちらを見ますが、恥ずかしいとか言っている余裕も有りません。
自宅前で30分待って「隣の市ですが、受け入れて頂けるようです」
「今から行きます」と漸く救急車が発進しました。
そこから隣の市の病院まで更に30分は掛かりましたが、とにかく痛みと尿意が辛かったのを覚えています。
◤救急病院で診察が始まる◢
救急病院で診察が始まります。ストレッチャーの上で検査が終わるまで痛み止めとして点滴を打たれました。
指で、ここはどうですか、ここは痛いですかと触診から始まり、レントゲンも撮りました。
その後、医師と看護師は別の部屋に行き、部屋に一人となってしまいました。
目をつむり痛み止めの点滴が利くのを待っていましたが、目を開けると点滴が落ちていない💦
看護師を呼んでも来ないし、自ら仕組みを理解し、蛇口をひねるように点滴を再開させ早く効いてくれと天に願います。
早く効くようにと、通常の倍くらいの速さで落ちるように調整しましたが、落ちるたびに尿意が増すというあの感覚は何とも言えません。
◤新たな患者が運ばれてきた◢
暫くすると、新たな患者が運ばれてきました。
そば耳を立てていた訳では無いのですが、看護師の話から事故にあった方の様です。
シーツが掛けられていたので、下までは分かりませんが、上半身は裸の男性が意識不明の状態で運ばれてきました。
そしてまた医師と看護師は席を外して、その男性と部屋に二人きりとなります。
この人はどういう状態なのだろう。そう思った瞬間、隣からいびきが聞こえてきました。
その昔医者を目指して挫折した私にはその意味が理解できます、脳にダメージが有るといびきをかく、危ない状態なのではとハラハラしました。
◤他人の心配している暇はないけど◢
看護師(女性)二人が、一度見回りに来て「あらやだ、この人いびきかいてる」とつぶやいて何事も無かったかのようにいなくなりました。
「あぶないんじゃないか、あぶないんじゃないか、あぶないんじゃないか・・・」
まるでエヴァのシンジ君のように、心の中で思います。
自身の痛みは未だ緩和してないのに、隣でお亡くなりになられたなど聞きたくもない。
「ぐごごごご」いびきは更に大きくなります。
「やばいんじゃないか、やばいんじゃないか、やばいんじゃないか・・・」
まるでエヴァのシンジ君のように、心の中で思います。
◤漸く医師が来た!!◢
となりのやばい人はそっちのけで、私の診察結果が伝えられます。
医師「尿管結石ですね、水を多めに飲んで、本日は寝てください、翌日には排出されると思います」とのこと。
医師「取り急ぎ、痛み止めの座薬を入れますので、うつむ背になってください」
お尻に座薬なんてされたことない、看護師(女性)に見られてしまう💦
そんな私の心の準備というか羞恥心など無関係にパンツをずり降ろされ、座薬を突っ込まれます。
「はぅ!!」と言葉に出しはしませんでしたが、少し冷たい遺物が挿入されました。
医師「痛みが取れるまで、暫くそのままでいてください」「痛みが無くなったら帰っていいです」と言われました。
初めて尿管結石になりましたが、あの激痛は胃に穴が開いたような痛みです。
尿管が詰まっていたので尿意を催しても尿が出なかったのだと理解しました。
そして、妻に電話し、もう少ししたら退院できそうだから迎えに来てと連絡します。
◤しかし隣の人は放置◢
私の治療は終わりました、後は座薬が利いて、痛みが取れれば帰れます。
「帰れるんだ これでただの男に」「帰れるんだ これで帰れるだ オー」
まるで谷村新司のチャンピオンを歌いたくなるような気分です。
しかし、私の治療は終わりましたが、隣の方は完全放置です。
「日本は放置国家である」 ※注、私の格言です
どれ程心配したか分かりません、自分もそれどころじゃないのに。
そして、暫くして、隣の方の奥さんらしき方が部屋に入ってきました。
入って来て早々に半泣きで大声を上げます「あなた~」。
◤いらぬお世話でした・・・◢
その言葉に私は、夫に対しての深い愛情を感じずにはいられませんでした。
しかし、その瞬間、私は見てはならない光景を見てしまいます。
隣の男性がいきなりムクッと起き上がり、妻に向かって「よお」と言葉を発して手を振っているではないですか。
単にいびきかいて寝てただけかよ💦
医師も看護師も放置していたのは問題ないと判断されていたからでしょうが、心配して損した気分になりました。
ハラハラドキドキした時間は過ぎ去り、痛みも30分ほどで収まってきました。
痛み止めの点滴は全く利かなかったのに、座薬すげぇ~と思いました。
そして妻が到着、医師にお礼をし、座薬を2日分頂いて、午前1時に無事帰宅しました。 ※生還 何と心地よい響きでしょうか
帰宅して水を大量に飲み、そのまま寝ることにしました。
◤こいつが原因か◢
翌朝、尿意を催し、用を足すとコロンという音がして、便座を見ると詰まっていた物が排出されました。
尿管を傷つけていたのか、若干血尿も出ていました。
少し汚いのですが、その詰まっていた物をトイレから取り出し、水で洗って観察しました。
大きさとしてゴマ粒くらい、ゴマとまぎれたら分からないくらいの色も含めて似ています。
こんな小さなものがあの痛みを起こしていたのかと思うと大げさすぎじゃないかと思われるかも知れませんが、これはなった事が無い人には分からない痛みです。
◤対策方法を人体実験した◢
この尿管結石事件から暫くして健康診断を受けました。
エコー検査がやたら長いなと思っていたら、腎臓に結石が二つほどあると言われました。
またあの痛みを味わうかも知れないの!?
小さいうちに排出出来るのであれば、排出したいと思い、ネットを色々と調べたときにジェットコースターの実験と成果というのを見つけました。
ジェットコースターに乗ると結石が排出されやすいというものです。
わざわざ遊園地まで行くつもりは無いのですが、ようは振動だなと思い休日に家族と一緒にスーパー銭湯に行きました。
私の目的は人体実験も兼てのジェットバスです。
それも一番すごい奴に陣取って、腎臓付近にジェット噴射させました。
もうのぼせそうと思うくらい噴射させて、結果は1年後のお楽しみとなりますが、過去の話なので早々に翌年の健康診断の結果をお知らせできます。
エコー検査は前回同様で非常に長く検査されましたが、その結果は結石が無くなっていますとのこと。
私の人体実験は成功しました、結石にジェットバスが有効であるという事に。
◤さいごに◢
結石が小さい内にジェットバスは有効だとは思いましたが、ある一定以上の大きさになるまでです。
ネットでは10mm以下と書かれていましたが、私のは多く見積もっても4mmも有りません。
ある一定以上の大きさになると、尿管結石となって詰まることも有りますし、それ以上となると排出もされず、超音波での粉砕や手術が必要となります。
あれ以来、スーパー銭湯に行く度にジェットバスを堪能しているので、二回目の尿管結石になった事は有りませんが、食生活には気を付けたいと思います。
以下、思い当たる方は要注意です。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
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