いじめっ子からプレゼントを頂いたことは有りますか💦
もうすぐホワイトデーだ、でも働いてないので小遣いも頂いてない。
今までは、建て替えていたレシートで何とかしのいでいたが、それも無くなった。
ホワイトデーのお返しが出来ないじゃないか。一大事である。
そんなある日、天使が舞い降りたかと思える記事に出会えた。
よし、パウンドケーキにチャレンジしよう。
そう思った瞬間であった。
もうすぐホワイトデーですね、そう思ったら、一番最初にバレンタインのプレゼントを頂いた時の事を思い出しました。
えっ? もらったことが有るのかって? 当たり前じゃないですか💦
◤バレたらあかんデーの日に変わった◢
私が小学4年生のバレンタインデーだった日、この当時はまだバレンタインデーと言うのが漸く浸透し始めたくらいの時期、クラスの男子が一人チョコを頂いたと言うのが騒ぎになった。
執拗に他の男子から茶々を入れられる。「誰からもらった」「鞄の中を見せろ」とか本人は必死に「もらってない」「そんなわけない」と言い訳してはいたが、そんな事はお構いなしに言い寄られていた。
結果、泣きながら部屋を出て行った。
バレンタインデーにチョコを頂くと同じような目に逢う、そう思ったのは私だけではないと思う。恐ろしい日に変わった。バレたらあかんデーと呼ばれる日になった。
それから暫くして私は小学5年生になった。
この時母はまだ元気だった。
◤魔が差した瞬間◢
翌日は漢字の小テストがある、出題範囲も決まっている、でもその日高熱でうなされていた。勉強どころでは無かった。
明日小テストがある、でも悪い点は取れない、布団の中で意識もうろうとしている最中も考えながら寝てしまった。
翌朝、体調は戻っていた。でも勉強している余裕がない。
私は魔が差した。カンニングペーパーを作ってしまった。ただ最終手段だ、出来る限り自力でやろう。そう思ってペンケースに忍ばせた。
テストの時間がやって来た。
漢字10問を書きなさいという奴だ、スラスラ解けた、でも最後の1問だけ分からない。
必死に思い出そうとしたが思い出せなかった。
母に叱られる、そう思った私は最終手段に出た。カンニングペーパーを見たのである。
◤いじめの始まり◢
それと同時に、隣にいたYさん(女子)にその光景を見られてしまった。
テストは満点だった、でもカンニングしたことによって、YさんとYさんを含む女子グループからいじめを受けるようになった。
暴力的ないじめではないが、鞄を取って来てとか、私が反論できないことを良い事に少しずつだけれどエスカレートしていった。
半年ほど過ぎ去った時、私はもう我慢も出来なくなったので、はっきりYさんに言った。
「もうしない、チクりたければチクればいい」その後何度か他の子からも言われたけど「お前には関係ないだろ、逆に言いつけるぞ」くらいに脅した。
それ以来、私に対してのいじめは無くなった。
それから暫くして、母が入院、そして胃がんで亡くなった。
◤デジャブー!?◢
翌年の1月、後ろに座っていたBさん(女子)から質問が有った。
「甘いものはスキ?」という質問だった。
直ぐに昨年のバレンタインデーの出来事が脳裏に浮かんだ。
悲劇に巻き込まれる、ここはきっぱり嫌いだと言うしかない。
「甘いものは嫌い、虫歯になるから」今考えると何と言う回答をしたのだと思うがとっさの出来事だったので仕方ない。
Bさんはそれ以上聞くことは無く、何事もない日々が続く。
その年のバレンタインデーは無事に過ぎ去った。
バレンタインデーのあった週の金曜日、Yさん(いじめの主格)から、明日時間が取れるかと話が有った。
本当は嫌だったけれど、しつこく言われたので何時にどこでと約束した。
◤初めてのプレゼント◢
翌土曜日、自宅から2Kmほど離れた待ち合わせ場所に行った。
小さな公園だった。
既にYさんは待っていた。
そして「はい」と一言だけ口に出し、私にプレゼントを渡してきた。
中身はチョコ!?と思いながらも、Yさんはそのまま立ち去って行った。
包装されていたので中身は分からない、でも軽かったのでチョコではないと思ってた。
自宅に戻り、包装をとって、中身がハンカチだと理解する。
脳裏に浮かんできたBさんから「甘いものはスキ?」と言われた事である。
Yさんが親友のBさんを通じて、私がチョコ好きかどうか確認して来たのだろう。
昨年の出来事も有ったので、その日では無く、ずらしてプレゼントされたのであろう。
彼女が私をいじめていたのは、随分と後になって理解することになるが、私と接点を持ちたかったのだろう、母を亡くし余計に同情心も芽生えたのであろう。
謝罪も含めた切ないバレンタインのプレゼントとなったのかなと。
その後Yさんとは何も進展もなく卒業し、同じ中学に行ったとはいえ全く接点は無かった。
これが初めてのバレンタインに頂いたプレゼントになります。
◤さいごに◢
一番最初に頂いたバレンタインのプレゼントに私はお返しすることが出来なかった。
意味が分かって無かったのと、何故私にというのが分かって無かった。
それだけでは無く、この当時はホワイトデーも無かったのである。
Yさんが私に対して、どういう気持ちでプレゼントして来たかは、今となっては想像でしかない。
でもなんだかんだと言って、私にとっては良い思い出の一つとなっていることは確かだ。
トップの画像に使用しているこのイラストはAIピクターズとBing Chat(英和専用)を使用し、英語の呪文を使って作成した作品です。
ハンカチを渡す女子をイメージして作ったつもりなんですが、バレンタインというのが重くなるのか、ハンカチが無視されてしまいました💦
失敗作と言えば失敗作ですが、すごく気に入ったので、ギャラリーに追加するつもりです。
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今後とも、笑わせるセールスマンをよろしくお願いします。