人手不足(建築業界)
少子高齢化が進み、人手不足が深刻化しています。
特に、建築業界は就業者の約3割が55歳以上。
一方、29歳以下は約1割に留まっているそうです。
高齢化が最も進んでいる業界のようです。
非常に厳しい状況のようですが、
うまく運営している会社もあります。
とある工務店
最近、勤めている会社のテナントビルの改装が行われました。
改装内容は、
廊下、階段、玄関部の美装。
照明器具の自動化(LED、自動点灯)、セキュリティカメラの設置等。
管理人さんに聞いてみると、小規模の工務店さんが工事を担当されたようです。
「大きいビルではないため、大手の建設会社は引き受けてくれない。
普通の内装専門業さんでは、できない工事もある」という事情で選定されたそうです。
驚いたこと
作業が、想像以上に速かったことに驚かされました。
作業予定期間は、2か月半でした。
実際は、1か月ちょっとで終わりました。
工事していない日もあり、実働は2週間程度でした。
朝8時から開始。
作業は午後2時に終了。
遅い場合でも、午後4時です。
予定の作業が完了次第、終了でした。
3K職場だと思っていましたが、
意外に、事務職よりもホワイトかもしれません。
電気工事
電気工事をされている方は、更に作業時間が短かい。
必要なタイミングで、2時間ほど作業。
次の現場に向かう。
いくつかの現場を掛け持ちされているようです。
美装工事
廊下の壁面は、古い塗装の上にパネルを貼る仕様でした。
パネルを垂直に貼るために、レイザー水平器が使われていました。
他にも 色々見たこともない工具を使われていました。
制御
照明器具の制御(自動消灯、点灯、明るさ調整)、セキュリティカメラの設定。
1時間程度だったそうです。
工務店さんのビジネスモデル
管理人さんに聞くと、改装費用は、思ったよりずいぶん高い金額でした。
この工務店さんのビジネスモデルは、
*腕のいいフリーランスを集める
*複数の現場で効率よく働いてもらう
*工期をできるだけ短くする
*仕上がりをライバルよりも美しくする
*費用は高く設定する
と、うまく経営されています。
工務店、フリーランスの方も高収入で、WIN-WINの関係です。
一方、大手建設会社 清水建設さんは、赤字に転落。
大林組、大成建設さんも減収。
資材高騰、労務費の増加、労働者不足で苦しい状況とのこと。
大企業の方が有利と思っていましたが、案外 世の中判らないものだと思った次第です。