怖い話⑨『パワハラ上司』
Netflix「地面師たち」ご覧になった方も多いともいます。
出演されている俳優の方々の演技力には圧倒されました。
皆さん、本当に役に憑依しているように思えました。
地面師、地上げ屋、地面師に騙される人。
怖い話でですが、自分に関係しそうな人はいない。
いわゆる他人事(ひとごと)で、ドラマを楽しめました。
しかし、大手デベロッパー 石洋ハウスの役員 青柳役の山本耕史さんが登場すると、昔のつらい体験がフラッシュバックしました。
「馬鹿野郎!」
書類を投げる。
そのような人は、たくさんいました。
昭和のパワハラ上司
かれこれ40年前のことでした。
入社2年目で、設計部門に配属になりました。
まず、配属された課の雰囲気が異様に暗いのに驚きました。
朝礼の後、ミーティングが始まります。
一人ひとり、前日の仕事の報告をします。
すると、厳しい追及が始まります。
目標の性能に達成していないと、ミーティングの後で個別の追求となります。
困ったことに、追求だけでアドバイスがありませんでした。
夜の9時ごろから、お小言が深夜まで延々と続きます。
最後は、灰皿を投げられて終わりです。
毎朝、起きて会社に行くのがつらくなりました。
よく休まずに行ったものだと思います。
その頃は、パワハラが当たり前。
途中で会社を辞めると、次の職を得るのが難しい状況。
既に結婚していて、子供が生まれる予定だったので、なんとか持ちこたえられたのかもしれません。
約半年後の騒動
まず同僚が倒れてしまいました。
出社することができなくなりました。
一人で3人分ぐらいの仕事量を任されていました。
その時、課長が移動になりました。
しかし、課長よりもパワハラ体質の係長が責任者になりました。
更に状況が悪くなりました。
更に3ヶ月後の騒動
同僚が何とか復帰して、設計した機種の量産が始まりました。
親会社のラインで、異常検知。
検査ラインをパスできませんでした。
大変な騒ぎになりました。
パワハラ上司は、上司・親会社から厳しい追及を受ける羽目に。。。
量産する時期ですから、当然のことです。
胃炎を発生し、途中離脱。
今度は数年上の先輩が責任者。
優秀な人だったので、うまく問題を解決しました。
すばらしい。
その後
しばらくは、設計部門で仕事がない状態に。
その後、企画部門へ。
敗者復活で、他の設計部門の責任者に。
しかし、そこでも揉めました。
「部下をいじめた」ということで組合から追及を受けました。
任されたプロジェクトも連続して、失敗。
事業部長は大変ご立腹。
別の部署へ。
しばらくして、早期退職。
更に怖ろしい話
後から聞いた話です。
自身・同僚が苦しんでいる時期、上司のお子さんが生まれました。
重病で、ずっと入院、手術の繰り返しだったそうです。
因果応報
若い時は、「悪いことをしても、何も悪いことが起こらずに、平然と生きている人が多い」と、思っていました。
しかし、長く生きてきて思うのは、
「悪いことが起こるのは、一番起きてほしくないときに起きる」
「自分に起こらない場合は、自分が大事にしている人に災難が降りかかる」ことが実際にあるということです。
昔から言い伝えられていることは、なかなか侮れません。
参考
1)似顔絵作成
山本耕史さんの似顔絵作成には、Vidnoz AIを使いました。