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日本のリスク(農業編)

従弟の奥さんは、実家がトマト農家です。
最近、お母さんが倒れ、介護施設に入所することになりました。
お父さんの具合も思わしくない。
心臓にペースメーカー。
来年は、トマトづくりを止められるそうです。


後継者問題

ご長男がいるのですが、
農業を継ぐ気がない。
現在、会社員で営業担当。

「介護施設の費用を捻出するために、自宅や農地を売却しようか・・・」

退職した身からすれば、退職後に農業ができればと思うのですが、どうも現実は違うようです。

日本の農業が危機に瀕していることが判りました。

農業従事者

2020年のデータですが、
 農業従事者は、 136万3千人
 2015年から22%減少
 2005年から39%減少
 平均年齢は、ほぼ70歳

後継者確保の現状

全国の7割の農家が、5年以内に農業を引き継ぐ後継者を確保できていないようです。

後継者不足の原因は

  1.  世襲制度影響: 新規参入の障壁

  2.  高い初期費用: 農業機械の購入など初期費用が高い

  3.  低い収益性: 米農家の平均売り上げが約230万円

  4.  赤字経営: 平均690万円程度のコストがかかり、赤字に陥りやすい

どれも難しい問題です。



後継者不足対策

  1.  認定新規就農者制度: 補助金年間150万円

  2.  資金援助: 初期費用に対する補助金

まだ十分な効果が出ていないようです。


もう一つの問題: 農協

農協も現在、大変厳しい状況にあります。

1. 経常利益の減少
2. 物流の2024年問題が、農産物の流通に影響
3. 207の農協が赤字に転落する見込み
4. 農業従事者の高齢化
5. 耕作放棄地の増加
6. TPPによる価格競争
7. 農林中金の巨額赤字問題で、農協への配当がゼロに

思ったよりも、状況は深刻でした。


期待する技術

スマート農業が、普及することがこの問題の解決に繋がってほしいと願っています。

スマート農業

 ドローンの活用: 農薬散布、 空撮で育成状況分析

<ドローン>

  IoTセンサーとAIの連携: 環境データ収集、栽培条件の自動調整

<環境制御システム>

 自動運転農業機械: スマートトラクター、 ロボット草刈機

<スマートトラクター>

 クラウドサービスの活用: 生産性向上データに基づいた意思決定の支援

<クラウドサービス>



企業の取組

大手企業も、考えてくれています。

トヨタ

日本電装

クボタ

トヨタグループ、クボタさんにぜひ、頑張っていただきたいものです。























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Hiro/AIに取り組む65歳
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